続いては、先月(9月)27日に、黒磯駅で撮影した、東北本線の719系のH3+H37編成の4両編成による郡山行きです。
719系は、1989(H元)年から1991(H3)年に掛けて、狭軌用の0番台が2両42編成84両が東急車輛製造(現、総合車両製作所横浜事業所)で製造されていました。
H3編成は1989(H元)年、H37は1991(H3)年製なので、初期と後期の組み合わせだったし。
車体は、同時期に導入されていた211系ベースのステンレス製で、3ドアセミクロスシートで、Tc車にトイレがあります。
行先表示は、前面が幕式、側面がLED式。
前面スタイルは、助士側の窓が大きいので、JR東海の211系5000番台に準じています。
211系とは異なり、トイレの窓が廃止されているし。
運用範囲は、東北本線の黒磯~一ノ関間と岩切~利府間、常磐線(常磐北線)の浜吉田~岩沼間(現在竜田~原ノ町、相馬~浜吉田間が東日本大震災の影響により不通)、仙山線(仙台~羽前千歳~山形間)、磐越西線(郡山~会津若松~喜多方間)で活躍しているけど、磐越西線では、磐越西線(赤べぇ)塗装のH10~15編成が主に使われています。
磐越西線の赤べぇ塗装は、2007(H19)年に全廃となった455系(かつて急行列車で使われていた車両)から受け継がれたもので、E721系の導入によって捻出された719系に白羽の矢が立てられていたのであります。
黒磯駅の交流区間の専用ホームである4,5番線へは、階段を登り降りしなければならないので、便利とは言えないけど、接続時間が短い場合は苦戦を強いられてしまいます。
黒磯駅は、機関車の付け替えが行われることでも有名であり、北側には交流電気機関車、南側には直流電気機関車が待機しているし。
1992(H4)年7月1日の山形新幹線つばさ号の福島~山形間の開業に合わせて標準軌化された区間の為に719系5000番台が12編成24両が導入されていたけど、日本車輌製、ステップなし、紅花色の帯の採用などで0番台と異なっています。
1991(H3)年には、50系客車による客車列車の廃止後、標準軌化工事が行われていた時に、719系0番台が暫定的に山形線の普通列車に使われていたことがありました。
同年11月5日には、福島~山形間が標準軌化されたことにより5000番台が使われるようになったのであります。
東北本線は、以前東京(上野)と青森を結ぶ路線だったけど、現在は盛岡~目時間がIGRいわて銀河鉄道、目時~八戸~青森間が青い森鉄道となっているので、盛岡が終点となっています。
郡山から福島まで乗った車両も719系だったけど、こちらはH30+31編成と連番でした。
交流区間のうち、栃木県にあるのは黒磯、高久、黒田原、豊原の各駅で、白坂から福島県に入ります。
黒磯駅は、かつて快速フェアーウェイ号が折り返していた駅であり、ムーンライトえちご号の間合いの485系が使われていた頃は、交直両用を生かして会津若松まで延長されていたこともありました。
185系によって運転されていたホームタウンとちぎ/おはようとちぎ号も廃止された為に、黒磯への昼行特急の乗り入れが無くなっています。
上野と黒磯の間を直通する普通列車は、以前頻繁に運転されていたけど、現在は宇都宮で系統分割されているので非常に少なくなっています。
現在那須高原エリアへは、東北新幹線で那須塩原まで行き、ここからバスで行くことがメインとなっているので、九尾弁当の撤退と共に黒磯駅での華やかさが失われてきています。
土・日きっぷからウィークエンドパス→週末パスとなってからは、新幹線を含めた特急等に乗る場合に特急料金が別途取られるようになったので、18きっぷと同様に普通列車でのんびり行くことが出来て良かったです。