こちらは、今月18日に、川越車両センターで行われていたイベント(川越車両センターまつり)で展示されていた、武蔵野線(京葉線直通)用(京葉車両センター所属)の205系の後期型であるケヨM35編成(クハ205-145F)です。
この編成は、1991(H3)年に武蔵野線の8両編成化による輸送力増強用として導入された5本のうちの1本で、編成単位として最後に導入されたグループでもあります。
これらの編成が導入された1991(H3)年10月には、台風の影響で新小平駅(トンネルとトンネルの間に挟まれている駅)の構内が浸水したことにより、西国分寺~新秋津間(二大トンネル区間)が不通となっていたので、新秋津発着の列車に使われていました。
8両運転開始前は、暫定的な6両編成で運転されていたこともあるし。
前面スタイルは、京葉線で活躍していた205系のケヨ1~12編成と同じメルヘン顔であり、帯の色で違いがありました。
1996(H8)年12月には、全て8両編成となっていたけど、この時に6両編成だった201系が撤退し、京浜東北線の209系化によって捻出されていた103系の8両編成に置き換えられていました。
武蔵野線では、中央・総武緩行線や山手線から転用された205系の0番台(現在は全てVVVF化されている)によって103系が置き換えられていたけど、メルヘン顔の205系は、少数派となっています。
このM35編成は、メルヘン顔の205系で唯一VVVF化された編成で、4,5号車のサハ(T車)は、サハ205-31,32号車と、中間車だけ元山手線の小窓ドアという珍しい現象となっているけど、他のメルヘン顔の編成(ケヨM62~65編成)は、界磁チョッパ制御(直流モーターの6M2T)のままとなっています。
もう1つの特徴としては、今年1月に行先表示がLED化されていることです。
武蔵野線の車両は、八王子、府中本町~大宮間のむさしの号、大宮~西船橋、新習志野間のしもうさ号にも使われているので、どの編成が入るのかという楽しみもあります。
これらの列車は毎日運転で、立川(国立)~新小平間、大宮~北朝霞(西浦和)、武蔵浦和間の短絡線を通るシーンもあるし。
京葉線で活躍していたメルヘン顔の205系は、元ケヨ1~10編成が改造された上で日光線、宇都宮線(宇都宮~黒磯間)に転用されていたけど、転用されずに編成単位で廃車となったケヨ11,12編成のうちのクハ204-118号車(ケヨ11編成の東京寄りに連結されていた車両)が京葉線の赤帯のまま長野総合車両センターのスキルアップセンターで保管されています。こちらは長野総合車両センターのイベントで公開されていたことを確認したし。
埼京線で、205系が1編成のみとなってからマンネリ化するようになったけど、このような205系の並びが披露されていたので、行けて良かったと思っています。
おまけの画像は、M35編成と青い事業用車(クモヤ143-11号車、川越車両センター所属)との並びです。