続いては、10月26日に、秩父鉄道の秩父駅で行われた、秩父鉄道秩父地域開通100周年記念イベントで展示されていた、秩父鉄道の7500系(元東急電鉄8090系から改造された車両)の7502Fによるジオパークトレインで、秩父鉄道初のフルラッピング車でもあります。
こちらもやはり秩父鉄道の秩父地域開通100周年記念として登場したもので、9月23日に初お披露目され、9月27日から11月16日までの土休日(10月25,26日は除外日)には、羽生~三峰口間で固定時刻(1往復)で運転されていました。
こちらは、日本地質学発祥の地である秩父らしいラッピングであり、車体には、かつて秩父地方に生息していた空・陸・海の生物が描かれています。
7502号車は海、7602号車は陸、7702号車は空の生物がテーマとなっているし。
秩父地方は大昔に海だったということからパレオエクスプレスの名の由来となった海獣パレオパラドキシアやクジラ、サメ、アンモナイトなどの化石も発掘されていました。
2011(平成23)年には、秩父地方が日本ジオパークに認定されたということもあり、このこともきっかけとなっています。
長瀞町にある埼玉県立自然の博物館には、パレオパラドキシアの標本が展示されているし。
秩父鉄道7500系は、7501~7507Fの7編成があり、その2両編成先頭車改造バージョンの7800系も4編成あります。
この7502Fは、元東急8090系の8083Fのうちの3両から改造された車両であり、後期型であることから、ヘッドライトが帯の部分にあります。
前面、側面と東急時代にLED化されているけど、未だ前面、側面共にローマ字が併記されていないという問題があります。
秩父鉄道7500系の帯の色は、緑色をベースとしたもので、東急大井町線時代のグラデーション帯のイメージに近いです。
富山地方鉄道(富山県)に17480形として譲渡された8590系の8692Fと8693Fの先頭車は、東急大井町線時代と同じグラデーション帯のままとなっています。
東急8090系は、1980(昭和55)年から1985(昭和60)年までに8両10編成80両が製造され、東横線の急行用として、渋谷~桜木町間で運転されていました。当時は、東横線の全区間が地上を走っていたし、8090系が当たり前のように急行で使われていたので黄金の急行時代でもありました。
現在渋谷、田園調布、日吉、反町、横浜の各駅が地下化されているし。
1989(平成元)年1月には、先頭車が8590系に差し替えられた編成を除いて東横線を離れ、5両編成化された上で大井町線へ。
8590系は、2001(平成13)年3月28日の東横特急の登場まで、急行専用車の座が受け継がれていました。
2009(平成21)年から元東横線の9000系の転用により、順次運用離脱され、昨年5月には全廃となっていました。
8590系については、田園都市線に8694Fと8695Fが残されています。
東急線時代に、都心部を高速で駆け抜けていたこの車両が、秩父鉄道の田園風景や大自然の中を走る風景を走るようになったということで時代の流れを感じています。
こちらは元都営三田線の6000形から改造された5000系が、都営時代に大都市の地下や高島平団地をかすめて地上を走っていたことでも言えます。
8090系は、非貫通スタイルで、当然のことながら地下鉄に乗り入れることが出来ず、埼玉県に乗り入れていなかったけど、全区間が埼玉県である秩父鉄道入りしてから埼玉県を走るようになっています。
この撮影ポイントでは、ジオパークトレインに限り、反対側でも撮影出来たということが嬉しかったです。
秩父は、大自然に恵まれているし、美味しい食べ物が豊富であるという魅力があり、秩父鉄道の車窓の風景も素晴らしいと思っています。