5月4日は、上野駅前(上野公園)から、東京スカイツリータウンまで、東武バスセントラルの2890(足立230き・634)号車のいすゞエルガミオによるスカイツリーツリーシャトルバスの上野・浅草線に乗りました。
この時に乗った2890(足立230き・634)号車のいすゞエルガミオ(SDG-LR290J1改)は、6台あるスカイツリーシャトル上野・浅草線の専用車(西新井営業所所属)のうち、一昨年増備された1台であり、2870(足立230あ・634)、2871(足立230い・634)号車と同様に、スカイツリーの眺めを楽しむことの出来るガラスルーフ仕様となっています。
通常仕様は、2841(足立230う・634)、2867(足立230え・634)、2868(足立230か・634)号車なので、これらの専用車が、スカイツリーの高さに因んだ634番で統一されていることが分かります。
そのうちの2841号車は、PDG-LR234J2で、元足立事業営業所所属車であるし。
塗装は、東武グループのフューチャーブルーで、側面のデザインは、左側が雅、右側が粋となっているし。
今回乗ったガラスルーフ仕様は、岩戸工業製の車体で、東武グループとしては、東武バス日光による世界遺産めぐり循環バスに続いての採用となっています。
岩戸工業は、岐阜県各務原市に本社のある輸送用機器関連メーカーであり、いすゞのファンタスティックバス車体の製造のほか、バス車体の修繕や旅客機(ボーイング767や777型機)の部品等の製造も行われているし。
このことで、かつていすゞのバスの純正車体が各務原市にあった川重車体工業で製造されていたことを思い出しました。
ヘッドライトの部分は、同じいすゞ自動車のトラックであるエルフ(2tクラスの小型トラック)やフォワード(4tクラスの中型トラック)に準じているので、このことを話題にしています。
親会社の東武鉄道で、いすゞエルフによる軌陸車が導入されているという縁もあるし。これらの車両は、11月の森林公園での東上線ファミリーイベント、12月の南栗橋での東武ファンフェスタで展示されているし。
このことで、いすゞ自動車のトラックのCM曲である、いすゞのトラックという曲を思い出しました。
この曲は、早朝に街に向けて走るトラックがイメージされており、トラックやドライバーへの応援歌となっているし。
いすゞのロゴマークは、1991(平成3)年9月から、シンプルなISUZUの文字(普段は赤色で表示されている)となっているけど、1974(昭和49)年から1991年まで、2つの柱がイメージされたもの(うさ耳マーク)が使われていました。
1934(昭和9)年にいすゞブランドが登場した当時は、12のさざ波にいすゞの文字が縦に表示されたものが使われていたし。
いすゞ(ISUZU)のブランド名は、三重県の伊勢神宮近くを流れる五十鈴川が由来となっているけど、三重県のバス会社である三重交通で、日野車が主流の近鉄グループでありながら、いすゞ車がメインで導入されているのは、三重いすゞ自動車との絡みだけでなく、五十鈴川との縁もあります。
1974(昭和49)年に導入された、先代の2つ柱マークは、アメリカのGM(ゼネラル・モーターズ)との提携が由来となっていたけど、その年に発売されたジェミニという乗用車も、双子座ということでいすゞとGMとの提携による双子座のような関係に由来していました。
1985(昭和60)年から1990(平成2)年に掛けて製造されていたジェミニの2代目モデルのCMでは、フランスの首都であるパリの街並みで撮影され、空を飛んだり、踊るように駆け抜けていくCMが話題となっていたし。
中には、地下鉄(メトロ)の駅構内に入ってくるシーンも見られていたし。
いすゞ自動車は、2002(平成14)年に乗用車事業から撤退し、トラック・バス専門会社となっています。
いすゞ自動車とGM社の提携は、2006年に解消されていたけど、昨年辺りからは再提携に向けた動きが見られているし。
スカイツリーシャトルバスのガラスルーフ車やエルフ、フォワードのヘッドライトも、先代のロゴマークである2つ柱(うさ耳)マークに似ているところがあるので、いすゞの先代のマークを思い出しました。
このバスは、東京スカイツリータウンを出た後、吾妻橋、浅草雷門を経由してから、上野駅・上野公園へと向かい、TX浅草駅前、浅草ビューホテル、浅草三丁目、浅草寺北を経由し、言問橋を渡ってから東京スカイツリータウンに戻るルートとなっています。
夜間は上野駅前止まりとなるし。
上野駅・上野公園バス停は、JR上野駅の公園口付近にあり、台東区のコミュニティバスであるめぐりん(日立自動車交通による運用)も出ています。
上野駅前を出た後、北側のガードまで行き、昭和通りを南下してから左折し、浅草通りへ。
行きの上野行きは、吾妻橋、浅草雷門から浅草通りを通って行くルートとなっているけど、一昨年11月3日と、昨年12月14日に東京スカイツリータウンから上野駅前まで乗っているので割愛いたします。
昨年12月14日に乗った時には、この2890(足立230き・634)号車に当たっていたし。
田原町駅前で左折し、国際通りを通ってからTX浅草駅前へ。
つくばエクスプレス(TX)の浅草駅は、東武スカイツリーライン、地下鉄銀座線、都営浅草線の浅草駅と離れた場所にある為に、乗り換え駅として認定されていないので、TX浅草駅と呼ばれています。
西浅草三丁目で右折し、言問通りを通って浅草三丁目、浅草寺裏に停車してから言問橋へ。
言問橋を渡る都営バスは、亀戸駅と上野公園を結ぶ上26系統(青戸支所所属)だけとなっているけど、3月29日までの土休日には、都08系統の急行便も通っていました。
スカイツリーシャトルの上野・浅草線は、2011(平成23)年9月10日に、暫定的に営業運転が開始されたもので、当初は土休日のみ運行で、従来塗装の日野リエッセが使われていました。
翌年の2012(平成24)年5月22日に、東京スカイツリータウンがグランドオープンしてからは、毎日運転となり、現在の車両となっています。
とうきょうスカイツリー駅前を通り、東京スカイツリータウンの1階のバスターミナルに到着。ここで記念撮影をしました。
東武バスセントラルの西新井営業所は、東武大師線の大師前駅前にある営業所であり、葛飾営業所や花畑営業所と同様に、足立営業事務所による管轄となっています。
埼玉県南東部エリアは、草加営業事務所と、その管轄である八潮、三郷、吉川の各営業所であり、足立エリア、埼玉県南東部エリア共に、東武鉄道のバス事業の時代から、いすゞ車で占められています。
12月に南栗橋で行われている東武ファンフェスタの無料送迎バスで、東武バスセントラルの車両が使われているけど、富士重工製の車体を含めたいすゞ車となっているのでそのはずであります。
大宮、川越、新座エリアの東武バスウエストでは、日野車がメインであり、ブルーリボンシティハイブリッドもあります。
スカイツリーシャトルの高速バスタイプの車両のうち、東京駅線、羽田空港線、東京ディズニーリゾート線の東武便は、東武バスセントラル足立営業事務所のいすゞガーラ、和光・志木線は、東武バスウエスト新座営業事務所の日野セレガが使われているし。
東武鉄道のバス事業の時代には、東京都、埼玉県、千葉県、栃木県(日光エリア)のほか、茨城県や群馬県にも営業所があったけど、茨城県は、茨城急行自動車、朝日自動車(朝日自動車グループの総括会社)、群馬県は、関越交通に譲渡されています。
東武バスグループの4社は、東武鉄道の子会社である東武バスによる総括となっているし。
このことは、京王電鉄バスグループで、京王電鉄バスが総括会社となっていることと同様であります。
このように、スカイツリーシャトルのガラスルーフ付きの車両に乗ることが出来て良かったです。