続いては、5月24日に京急ファインテック久里浜事業所で行われた京急ファミリー鉄道フェスタ2015で展示されていた、600形605F(従来の赤塗装)です。
この時には、実際に使われている、アクセス特急成田空港行きの表示で展示されていました。
600形の成田空港乗り入れは、1998(平成10)年11月18日に京急空港線が羽田空港まで延長された時から行われており、当時は、羽田空港~成田空港間の直通列車(京成本線経由)や、間合いの京成上野~京成高砂、成田空港間の列車にも使われていました。当時は、オールクロスシートの時代であり、上野の表示で京成上野まで乗り入れていた頃が懐かしいです。
都営5300形も同様に成田空港や京成上野まで乗り入れていたこともあったし。
2010(平成22)年7月17日に成田スカイアクセス線が開業してからは、京急車の運用がアクセス特急にシフトされ、京成本線の京成高砂~成田空港間から撤退していました。
やはり京急の快特の品川~横浜間で実績のある120Km/h運転に対応させる為であります。
605Fは、1995(平成7)年3月に製造された編成であり、登場当時は、オールクロスシートとなっていました。
1994(平成6)年3月に600形の601,602Fの2編成がデビューした当時は、前面のワイパーカバーがグレー系の塗装となったけど、視認性向上により、603F以降と同じアイボリーに変更されています。
デビュー当時は、2ドアクロスシート時代だった2000形と共に、京急線内のA快特で使われていました。
オールクロスシート時代は、オールクロスシート車が地下鉄に乗り入れる珍しい現象となっていたけど、やはり混雑時には対応出来ないということにより、2005(平成17)年に車端部を除いてロングシート化され、新1000形と同じ座席配置となっていたし。
606Fがブルースカイトレイン化されたのは、ロングシート化と同じ時期であり、車体更新された後も守られています。
車体更新されてからは、ワイパーカバーに600の文字が入るようになったので、前面スタイルが移り変わっていることが分かります。
前面の表示は、黒地の方向幕→白地の方向幕→LED表示と変更されているけど、側面の表示は白地の方向幕のままとなっているし。
1996(平成8)年に導入された608Fと、4両付属編成の651~656Fは、仕様が変更されています。601~607Fの足回りは、1500形のVVVF車と共通であるし。
600形がアクセス特急にも使われている幅広い運用であることは、かつて600形が京成上野に乗り入れていた頃と同じことであります。
京急と言えばやはり赤い電車ということで、赤い600形が展示されて良かったと思っています。