続いては、5月24日に京急ファインテック久里浜事業所で行われた京急ファミリー鉄道フェスタ2015で展示されていた、新1000形の6連である1361F(今年新造された車両)です。
この時には、自由度の高いLED表示らしく、けいきゅんとKEIKYUの文字の表示が披露されていました。
新1000形の6連は、1300番台であり、2011(平成23)年から800形の置き換え用として導入され、1500形の6連と同様に、大師線以外の京急線の普通列車のほか、羽田空港~新逗子間のエアポート急行の6連にも使われています。
1300番台ということで、2010(平成22)年6月まで活躍していた旧1000形の後期型の編成を思い出しました。
1000形のステンレスバージョンは、2007(平成19)年3月31日に営業運転入りしていた1073Fを皮切りに導入されていたけど、その1073Fは、今年の京急のイベントでの送迎電車に使われていました。
1000形のアルミ車で、インバータ装置がIGBT編成を含めてドイツのシーメンス社製となっているのに対し、ステンレス車では、国産インバータ装置(純国産)に変更されています。
1000形のステンレスバージョンの8連のうち、成田スカイアクセス線乗り入れ対応なのは、2010(平成22)年に導入された1121Fからで、それ以前に導入された1073,1081,1089,1097,1105,1113Fに関しては、1000形のアルミ車と同様に、基本的にアクセス特急に使うことが出来ない編成となっています。
6連の普通列車は、2012(平成24)年10月21日に平和島~六郷土手間の下り線が高架化されるまでの間、梅屋敷駅で前の2両のドアの非扱い(ドアカット)が行われていたこともあり、新1000形の6連も、初期の頃にこうなっていました。
上り線に関しては、2010(平成22)年5月16日に高架化されていたので、それまでの間に上り線も梅屋敷駅でのドアカットが行われていたし。
品川方の普通列車の6両化は、1982(昭和57)年4月1日に行われたもので、高架化される前の梅屋敷駅が、踏切と踏切の間に挟まれた4両分しか入れない状態だったので、ドアカットが行われていたのであります。
1361Fは、川崎重工業車両カンパニーで製造され、今年3月24日から25日に掛けて兵庫から逗子まで甲種輸送された後に、4月9日に営業運転が開始されていました。
これに伴い、815Fが運用離脱され、イベントの時には裏側で廃車解体待ちで置かれていたし。
新1000形は、今年度中に、6連2本、8連1本の20両が導入される予定となっています。
会場となった京急ファインテック久里浜事業所は、1963(昭和38)年11月1日に、久里浜工場として、開設されたもので、京浜久里浜(現、京急久里浜)~野比(現、YRP野比)間も同時に開業していました。
その留置線は、久里浜検車区として車両基地に格上げされたもので、現在は車両管理区となっています。
京急の車両基地は、車両管理区(京急久里浜)、新町検車区(神奈川新町駅)、金沢検車区(金沢文庫駅)の3ヶ所あり、現在も支所や留置線に格下げされることもなく、3体制が守られています。
京急ファインテックは、2001(平成13)年に、京急車輛工業から変更された京浜急行電鉄(京急電鉄)の子会社であり、ファインテックに変更されたと共に、久里浜工場の管理・運営が京急電鉄から譲り受けられて、京急ファインテック久里浜事業所となったのであります。
このように、京急のイベントで、けいきゅんの表示の1361Fを撮影することが出来て良かったです。