3月21日は、ひたちなか海浜鉄道に乗りに行った後、勝田から水戸まで、常磐線の415系1500番台のカツK535編成(クハ411-1525F)とK539編成(クハ411-1529F)に水戸行きの普通列車に乗りました。
415系は、1971(昭和46)年から1991(平成3)年までの間に、403系及び423系の改良版として普通鋼製車とステンレス車(1500番台)が製造されていた車両であり、今から9年前の2007(平成19)年3月の普通鋼製車の全廃に続き、ステンレス製の1500番台も常磐線や水戸線から撤退することになります。
415系1500番台は、震災前に原ノ町まで乗り入れていたこともあったけど、震災により短縮され、末期は竜田までの乗り入れとなっています。
2007(平成19)年3月16日までの間は415系1500番台が普通鋼製の415系と連結されて上野まで乗り入れていたので、あの頃が懐かしいです。
こちらは車体のベースとなった211系とは異なり、足回り品が415系と共通だからこそ出来た組み合わせだったし。
415系1500番台のマスコンが415系普通鋼製車と同じタイプであるのもそのはずであります。
水戸~いわき間の普通列車は、415系1500番台、E501系、E531系による運用であり、2005(平成17)年までは、455系も使われていたこともありました。
原ノ町~仙台間でも455系が717系と共に残されていたけど、2007(平成19)年までにE721系によって置き換えられていたし。
717系は、かつて常磐線のいわき~仙台間で活躍していた2ドアセミクロスシートの車両(451系の足回り品流用車)で、JR西日本の北陸エリアで活躍中の413系に準じた車両となっていました。
2007(平成19)年7月7日には常磐線の原ノ町~仙台間で717系に乗ったことを覚えています。
常磐線のうち、水戸支社の管轄は、藤代~竜田…原ノ町~相馬…新地間であるので、孤立路線となっている原ノ町~相馬間で運転されている701系が勝田車両センター所属となっているのはその為であります。
651系のカツK202編成(クハ651-102F)と共に原ノ町駅構内に封じ込められていたカツK534編成(クハ411-1524)は、復活することもなく解体されたけど、ステンレス製だったということで普通鋼製だった651系のK202編成よりも状態が良かったです。
水戸からいわき以北への直通列車は、水戸~竜田間、下り4本、上り5本(3月26日以降は、下り4本、上り1本)
水戸~広野間、下り1本(3月26日以降は下り2本、上り3本)
水戸~久ノ浜間、下り1本、上り2本(3月26日以降は設定なし)
草野→水戸間、上り1本(原則としてE501系の10両編成による運用)となっており、他はいわき発着であります。
品川 6時44分発、東京 6時53分発、上野 7時ちょうど発、いわき 9時18分着の特急ひたち1号から広野、竜田方面の列車に乗り継ぐ場合は、いわき 10時51分発まで93(1時間33)分間待たなければならなかったけど、今回(3月26日)の改正からは、いわき 9時22分発竜田行きの普通列車(水戸から来る列車)が新設されるので、いわきでの乗り継ぎ時間が4分間に短縮されます。
ひたち1号と言えば、土日にゴルフ場のある友部駅に臨時停車しているけど、4月以降も土曜日のみ継続されるし。
E501系の運用の補足で、10両編成、5両編成共に4編成ずつの配置のフル稼働となっているので、E501系が整備・点検等により使えない場合はE531系による代走が行われています。
10両の代走の場合は、E531系の5+5の10両となるけど、10両基本編成による代走の場合は、グリーン車が普通車扱いとなります。
E531系のグリーン車設定区間は、品川、上野~勝田、高萩間であるので、代走の場合に限りいわきまで入ることになるし。
415系1500番台が4+4の8両で運転される場合は、通り抜けが出来るけど、E531系の場合は、E501系と同様に非貫通である為に連結面での通り抜けが出来ないです。
ベースとなった211系は、719系と共に1991(平成3)年まで製造されていたので、同期の車両とも言えます。
JR東日本の211系は、東海道線や高崎線・宇都宮線を追われた後、両毛線や山梨・長野エリアで活躍しているし。
今回乗った578Mは、いわき駅を18時30分に発車し、水戸へと向かう列車であり、後続の特急ひたち28号よりも早く水戸に到着することになります。
いわき駅は、1994(平成6)年12月2日まで、平駅と呼ばれていたので、1966(昭和41)年10月1日に合併によりいわき市となる前の平市だった頃の名残がありました。
やはりいわき市の中心部にあることから、いわき市等の要請によりいわき駅となったのであります。
1979(昭和54)年に登場した自動車のいわきナンバーは、初のひらがなナンバーとして話題になっています。
ひらがなのナンバーは、なにわナンバー(大阪府)、つくばナンバー(茨城県)、とちぎナンバー(栃木県)も挙げられているし。
水戸市やひたちなか市は、水戸ナンバーの地域であり、茨城県には、水戸ナンバー、土浦ナンバー、つくばナンバー(つくば市中心のご当地ナンバー)があります。
土浦市などの県南、県西エリアが土浦ナンバーとして独立する前は、茨→茨城ナンバーとなっていました。
常磐線の駅でひらがなを交えた駅は、ひたち野うしく駅があるけど、全てひらがななのはいわき駅だけであります。
常磐線のいわき~岩沼間の路線
いわき~草野~四ツ倉~久ノ浜~末続(すえつぎ)~広野~木戸~竜田…(富岡)…(夜ノ森)…(大野)…(双葉)…(浪江)…(桃内)…(小高)…(磐城太田)…原ノ町~鹿島~日立木(にったき)~相馬…(駒ヶ嶺)…(新地)…(坂元)…(山下)…浜吉田~亘理~逢隈~岩沼→(仙台、利府まで直通運転)
…の区間は、東日本大震災により不通となっている区間。
常磐線の上野~いわき間(快速線)
(一部の列車のみ東京、新橋(上野東京ライン)経由、品川まで直通運転)←上野~日暮里~三河島~南千住~北千住~松戸~柏~我孫子~天王台~取手~藤代~佐貫~牛久~ひたち野うしく~荒川沖~土浦~神立~高浜~石岡~羽鳥~岩間~友部~内原~赤塚~(※偕楽園)~水戸~勝田~佐和~東海~大甕(おおみか)~常陸多賀~日立~小木津~十王~高萩~南中郷~磯原~大津港~勿来(なこそ)~植田~泉~湯本~内郷~いわき
※偕楽園駅は梅まつり期間中の土休日の下りのみ停車。
常磐緩行線の路線
(地下鉄千代田線、小田急線へ直通運転)←北千住~綾瀬~亀有~金町~松戸~北松戸~馬橋~新松戸~北小金~南柏~柏~北柏~我孫子~天王台~取手
常磐緩行線の取手乗り入れは朝夕のみ。
この日は、土浦から偕楽園までと、偕楽園から勝田まで、E501系に乗ったので、帰りに415系1500番台に乗れるかどうか不安だったけど、何とか乗ることが出来て良かったです。