9月10日は、東海道線の小田原駅の6番線で、651系改によるリゾート列車である伊豆クレイル号を初めて撮影しました。
伊豆クレイル号は、土休日を中心に、小田原~伊豆急下田間で運転されているリゾート列車で、伊豆の景色を楽しみながら「食」、「お酒」、「会話」を楽しむ列車がコンセプトとなっています。
伊豆クレイル(IZU CRAILE)のクレイル名の由来は、Cresciuto(クレッシュート、イタリア語で大人、成長したのクレ)、train(トレイン、列車のレイ)、ile(イル、~に適した)の造語であり、その名の通り、大人に適したリゾート列車の意味合いもあります。
外装は、常磐線特急スーパーひたち号(現、ひたち号)の時代からお馴染みの651系伝統の白いタキシードボディはそのままに、薄いピンク色に、伊豆ゆかりの桜、海風、さざ波がイメージされた模様が入っているので、651系にも似合っていると思います。
こちらは女性客が意識された列車でもあるし。
伊豆クレイルの時刻と停車駅
下り(伊豆急下田方面)
小田原 11時40分発→(根府川付近で徐行運転)→熱海 12時31分発→伊東 13時05分着→伊豆高原 13時28分着→伊豆熱川 13時40分着→(東伊豆海岸線で徐行運転)→伊豆稲取 13時48分着→河津 13時54分着→伊豆急下田 14時06分着
上り(熱海、小田原方面)
伊豆急下田 15時09分発→河津 15時30分発→伊豆稲取 15時36分発→(東伊豆海岸線で一旦停車)→伊豆熱川 15時50分発→伊豆高原 16時ちょうど発→伊東 16時32分発→熱海 16時54分着→小田原 17時12分着
伊豆クレイル号の車内の案内(4両編成で、伊豆急下田寄りが1号車、熱海、小田原寄りが4号車)
1号車 2人用のカウンター席と向かい合わせ席(24席)
こちらは伊豆急の2100系(リゾート21)と同様に、海側(オーシャンビュー)が2人掛けのカウンター席(青色の座席)、山側が向かい合わせの席(緑色の座席)となっており、山側の座席は少しだけ床面が高くなっているので、海の景色も楽しむことも出来ます。
2号車 バーカウンター&ラウンジ(座席なし)
こちらでは、車内イベントも行われているほか、地産品ショップ「のもの」やバーカウンター(お酒やおつまみの販売)もあります。
のものとは、東日本の各地域の食を中心に、地域の魅力(旬のもの、地のもの、縁のもの)が紹介された地産品ショップであり、伊豆クレイルでは、伊豆の特産品も売られています。
バーカウンターは、後述の一般席(4号車)の利用客も利用可能となっているし。
3号車 コンパートメント席
コンパートメント席は、4人用5室、2人用(車椅子対応)1室(多目的室の横)の22席であり、オレンジ色の座席で全て海側に配置されています。
間仕切りには暖簾が使われており、季節毎に変わっているので楽しみがあるし。
4号車は、回転式リクライニングシート&固定式ボックスシートの52席で、1号車と同様に海側は青色、山側は緑色の座席であります。
トイレ・化粧室は、1号車と3号車にあり、3号車は車椅子対応の誰でもトイレとなっています。
1号車と3号車は、びゅう旅行商品(小田原または熱海~伊豆急下田間限定)専用で、お食事のサービス付き、4号車は、一般客専用(グリーン車指定席)で、お食事のサービスなしとなっており、一般客用の4号車に限り、乗車券と快速用のグリーン指定券(みどりの窓口等で発売されている)で乗ることが出来ます。
こちらは、快速のグリーン車指定席なので、小田原~熱海~伊東間であっても、青春18きっぷとの組み合わせで乗ることが出来ないので注意が必要となります。
びゅう旅行商品の場合は、2人以上でないと申し込めないので、1人で乗るなら一般席の4号車を選ぶしかないし。
びゅう旅行商品でのお食事は、下り(小田原、熱海→伊豆急下田間)がランチセット(ワンボックスランチ、オリジナルスイーツ、伊豆クラフトビールまたはソフトドリンク、コーヒー、ミネラルウォーター)、上り(伊豆急下田→熱海、小田原間)がアフタヌーンカフェセット(ライトミール&スイーツのアソート、ウエルカムドリンク(伊豆のスパークリングワインまたはソフトドリンク)、コーヒー、ミネラルウォーター)で、季節毎にメニューが変わっています。
3号車では、往路(小田原、熱海→伊豆急下田間)に限り、2200円の追加でワイン飲み放題のプランがオプショナルプランとして設定されており、最初はスパークリングワイン、2本目以降は赤ワインまたは白ワインが出されることになります。
びゅう旅行商品では、下田エリアの温泉施設に宿泊する1泊2日の宿泊プラン(往復伊豆クレイルに乗ることも可能)のほか、日帰りプラン(往復または復路のどちらかが伊豆クレイル号)、伊豆クレイル利用の片道のみの小田原・熱海発着プランも選ぶことも出来ます。
小田原駅には、伊豆クレイルの乗客専用ラウンジがあり、往路の小田原出発前の10時30分~11時30分に使うことが出来るし。
小田急トラベルでは、新宿または北千住、町田、本厚木から小田原まで、小田急ロマンスカーに乗り、小田原から伊豆クレイルに乗り継いで伊豆へと向かう(その逆も設定可能な)伊豆クレイル&小田急ロマンスカープランもあり、1泊2日と日帰りを選ぶことも出来ます。
新宿から小田急線で小田原まで行き、JR線に乗り換えて熱海、伊豆方面へと行くことも出来るというメリットも生かされているし。
それ以外にも、新宿から小田原まで小田急線で行き、JR線に乗り継いで熱海や伊豆へと向かうプランもあるのでそのはずであります。
伊豆クレイル号は、小田急60000形MSEによるメトロはこね号に接続しているので、スーパーひたち時代の綾瀬駅(東京メトロ千代田線、足立区)でのシーンを思い出します。
伊豆クレイル号のIR01編成は、国府津車両センター所属であり、カツK206編成→オオOM301編成から改造されています。
前身のカツK206編成は、1990(平成2)年のスーパーひたち号の増発の時に導入された編成であり、上野~勝田、いわき間のほか、他の4連と同様に、原ノ町、相馬、仙台にも乗り入れていたこともありました。
651系は、川崎重工業だけで製造されていたので、伊豆クレイルの車両ももちろん川崎重工業製であるし。
一昨年3月15日には、E657系の導入によって、直流専用化の上で高崎線の特急(スワローあかぎ、あかぎ号)にOM301編成(大宮総合車両センター、東大宮センター)として転用されたけど、あれから1年後の昨年3月13日をもって7+4の11連の定期運用が廃止されて、余剰となったOM301編成が伊豆トレイルに再改造されていたのであります。
なので、伊豆トレイル号を見ただけで、スーパーひたち踊り子号またはときわ踊り子号と呼びたくなります。
6日は常磐線のいわきまで行ったので、651系が定期的に走っていたところの次に、伊豆クレイルが走る場所を訪れたので、ビフォーアフターとなりました。
小田急8000形と651系の組み合わせは、常磐線→高崎線時代では見られなかったので、小田原ならではのシーンとなっています。
小田急線でアイボリーに青帯の電車は8000形だけとなっているし。
10月以降の土休日でも、年末年始及び2月19日と26日、3月5日は運休となるので注意が必要となります。