9月20日は、箱根湯本から強羅まで、箱根登山鉄道の新型車両であるアレグラ号こと3002号車に乗りました。
アレグラ号は、箱根の大自然にマッチした内装やデザインが特徴であり、ボックスシートの色が親会社の小田急ロマンスカー50000形VSE車に準じているので、箱根湯本でVSEから乗り継いだ場合でも、安らぎの空間を味わうことが出来ます。
ちょうどVSEと同様に岡部憲明氏によってデザインされた車両でもあるし。
昨年12月12日に、初めてアレグラ号に乗りに行った時は、3001+3002号車による2両編成の重連だったけど、3両編成で運転される場合は、3001号車は2000形(サン・モリッツ号)の2001F、3002号車は2003Fとペアが組まれることになります。
3両運転の場合、アレグラ号が先頭となる区間は、箱根湯本→出山スイッチバック、大平台→上大平台スイッチバック間、強羅→上大平台スイッチバック、大平台→出山スイッチバック間であり、箱根湯本駅及び強羅駅を出発する時には必ずアレグラ号が先頭に立つことになるし。
登山電車の急勾配は、1000分の80(80パーミル)であり、3両編成の場合、最前部と最後部の間の高低差が約3.6mあります。
アレグラ号の塗装はバーミリオンはこね(Vermilion Hakone)であり、アレグラ号にピッタリだと思います。
大きな窓から箱根な大自然を眺めることはもちろんのこと、天井が高いので、居住性や乗り心地も良くなっています。
箱根登山鉄道初のVVVFインバータ車で、LED照明が使われているので、21世紀最新のエコカーであります。
このことで、以前落合車掌(現在は運転士兼任)さんが旧型車両は、冷房装置や扇風機が付いていないので21世紀最新のエコカーと言っていたことを思い出したけど、確かにエコカーでもあります。
103号車に乗った時には、窓からの風が気持ち良かったです。
3000形の前面は、大きな窓の下に行先表示があるので、同じ小田急グループである江ノ電の2000形に似ているけど、どちらもグッドデザイン賞の受賞車であります。
アレグラ号は、ローレル賞の受賞車両でもあるので、ダブルで受賞されたことになったし。
小田急ロマンスカーの50000形VSEや60000形MSEも、グッドデザイン賞とブルーリボン賞のダブル受賞となっているし。
箱根は外国人観光客が多いことで、箱根でも外国人観光客に対するお・も・て・な・しがあります。
アレグラ号(Allegra)は、日本語や英語(English)はもちろんのこと、中国語、韓国語(ハングル)も表示される車内LCD表示、天井の高い空間の採用によって外国人観光客にも優しい車両でもあるし。
アレグラ号が導入されたのは、外国人観光客の増加により2両編成で積み残しが出るほど混雑が激しくなるようになったことに伴う増結用車だけでなく、箱根登山鉄道のイメージアップの為に導入された車両であり、アレグラ号の導入は大成功だと思っています。
2009(平成21)年3月29日(天候に恵まれた日曜日だった)に行われた箱根登山鉄道の撮影ツアーで大平台から箱根湯本まで2003Fの2両編成に乗った時に、早く3両編成にしてもらいたいと願っていたけど、アレグラ号の導入により実現していたし。
江ノ電では、以前から繁忙期に全て2+2の4両編成で運転されているので、箱根登山鉄道もそれを見習って欲しいなと思っていました。
箱根登山鉄道、江ノ電共に閑散期には2両編成も運転されるし。
仙人台信号場~彫刻の森間には、半径30mの急カーブがあるので、隣の車両を眺めることが出来ます。
車両の前後に水タンクがあり、箱根湯本駅または強羅駅で給水作業が行われているのは、レールの摩耗防止により撒水作業が行われるからであり、アレグラ号でもそれが行われています。
やはり登山電車の線路に油を塗ったら滑って危険なので、撒水が行われるのもそのはずであるし。
強羅駅で、2000形+3000形による3両編成の場合、2番線(箱根登山ケーブルカーに接続するホーム)発着時に3000形アレグラ号の正面を撮影することが出来ないので、強羅駅前の踏切で撮影するしかない状態となっています。
以前は、1番線(手前の降車ホーム)に到着し、一旦引き上げられた上で2番線まで回送され、2番線で乗車扱いが行われていたけど、現在はケーブルカー運転時間帯は2番線、それ以外の時間帯は1番線発着が基本となっています。
強羅駅前のお土産屋さんや強羅郵便局の横に足湯ならぬ手湯があり、温泉で手を浄めることが出来ます。
箱根湯本を出た時点では、ボックスシートが空いていたので、座って行くことが出来ました。