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Channel: よしちゃん@しゃもじのパワフルフル寄り添い隊ステーションワールド♪
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尾久ふれあい鉄道フェスティバル2016での583系(月光型車両)

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こちらは、11月12日に尾久車両センターでのイベント(第16回 みんな集まれ!ふれあい鉄道フェスティバル2016)で展示されていた、秋田車両センター所属の583系(元祖寝台電車、月光型車両)のN1+N2編成(クハネ583-8F)です。


今回のイベントの目玉はやはりこれであり、583系最後の1編成として注目されています。


この時には、臨時の表示となっていたけど、上野寄りの先頭車であるクハネ583-8号車に、今から34年前の1982(昭和57)年11月14日まで、583系によって上野~(常磐線経由)~青森間で1往復運転されていた、みちのく号(ゆうづる号の昼行バージョン)の表示がステッカーで再現されていました。


上野から常磐線経由で青森へと向かっていた昼行特急ということで、キハ81型ディーゼル特急(ボンネット車両)が使われていた頃のはつかり号と同じルートであったし。


583系のルーツとなった581系(交流区間では60Hzのみ対応)は、1967(昭和42)年10月1日に、新大阪~博多間の夜行列車、月光号と、新大阪~大分間のみどり号でデビューしていました。


こちらは、日本初の寝台電車であることに加え、夜は3段寝台、昼は座席に切り替えることで夜行列車のみならず、昼行列車にも使えるというコンセプトが話題となっていました。


寝台列車初の120Km/h運転や、機関車の付け替えが不要ということでスピードアップにも貢献していたし。


こちらは、JRバス系の夜行高速バスのドリーム号の車両が、東海道昼特急などの昼行バスにも使われていることと同じことでありました。


月光号は、1972(昭和47)年3月15日の山陽新幹線の岡山開業により、岡山~西鹿児島(現、鹿児島中央)間となり、1975(昭和50)年3月10日の山陽新幹線の博多延長により廃止されていました。


みどり号は、1975年3月10日の改正で一旦廃止されたけど、翌年の1976(昭和51)年5月1日に、長崎本線と佐世保線の交流電化により、485系による小倉、博多~佐世保間のL特急となり、現在でも博多~佐世保間でJR九州の783系(ハイパーサルーン)や787系(先代のつばめ号に使われていた車両)によって運転されています。


当時の581系は、南福岡電車区(現在は、JR九州の南福岡車両区となっている)所属となっていました。


581系の登場から丸1年経った1968(昭和43)年10月1日(ヨンサントオの大改正)には、50Hzと60Hz両用の改良版である583系が導入され、東北本線の全線電化と共に、上野と青森を結ぶ寝台特急はくつる、ゆうづる号や、昼行特急はつかり号への導入により、関東及び東北にも進出していました。


581系がブルーリボン賞を受賞していたのは同じ時期であったし。


583系は、1970(昭和45)年に増備され、1972年まで製造されていたけど、それにはグリーン車(座席車)や食堂車も含まれていました。


581系や583系のうち、新幹線の開業に伴う寝台電車の削減により、715系または419系という近郊型電車に改造された車両もありました。


715系は交流専用車で九州と東北で、419系は交直両用のまま北陸本線で活躍していたし。


はつかり号は、電車化により東北線経由となり、1982(昭和57)年11月15日には、東北新幹線の開業の影響により、盛岡~青森間となり、2002(平成14)年12月1日の東北新幹線の八戸延長によりスーパーはつかり号、はくつる号と共に廃止され、函館発着は2代目白鳥号またはスーパー白鳥号、青森発着は一部弘前まで延長された上でつがる号となっていました。


583系のはつかり号は、2000(平成12)年3月11日のE751系(当時はスーパーはつかり)の導入により、臨時列車からも撤退し、廃車が進められるようになっていたし。


ゆうづる号(上野~常磐線経由~青森間)は、1988(昭和63)年3月13日の改正で客車(24系)による運転が廃止され、はくつる号(上野~東北線経由~青森間)と共に583系に統一されていたけど、1993(平成5)年12月1日の改正で定期運用が廃止され、翌年の1994(平成6)年12月3日の改正で完全に廃止されていました。


同時期には、はくつる号が、客車による運行に戻され、583系の上野~青森間の定期運用が終了していたし。


2002年12月には、青森運転所(後の青森車両センター)を離れ、2編成あったうちのクハネ583-20F(グリーン車付きの9両編成だった)が南秋田運転所(現、秋田車両センター)に、クハネ583-8Fが6連化されて仙台電車区(現、仙台車両センター)にそれぞれ団臨用として転用されていました。


2011(平成23)年には、日光、きぬがわ号(東武線直通特急)の253系1000番台(初代NE'Xからの改造車)への置き換えにより、485系が仙台車両センターに出戻りされ、583系が秋田車両センターに移り、玉突きにより、クハネ583-20F(N1+N2編成よりも古い車両)が廃車となり、長野車両センターで解体されていました。


クハネ583-8FのN1+N2編成の記号は、仙台車両センター所属時代の名残であるし。


青森車両センターは、今年3月26日の北海道新幹線(新青森~新函館北斗間)の開業に伴う2代目白鳥号やスーパー白鳥号の廃止により、盛岡車両センター青森派出所(留置線)に格下げされ、ラッセル車以外の車両配置が無くなっています。


つがる号用のE751系が秋田車両センターに移されたのはその為であるし。


秋田車両センター(旧、南秋田運転所)は、秋田駅の南側にある秋田新幹線こまち号と狭軌を含めた在来線車両の両方を扱う珍しい車両基地であります。


土崎駅付近にある秋田総合車両センター(旧、土崎工場)は、JR東日本の総合車両センターで唯一工場部分のみで車両配置のない状態であり、秋田車両センターと別組織となっているので紛らわしい点があるし。


JR西日本では、583系が2012(平成24)年3月まで、大阪と新潟を結んでいた夜行急行きたぐに号で定期運用されていたけど、定期運用廃止後に臨時列車に格下げされ、翌年の2013(平成25)年1月7日をもって廃止されていたので、JR西日本から583系が全廃となり、残りはJR東日本のN1+N2編成だけとなっていました。


きたぐに号で活躍していた583系は、JR西日本の183系に準じた塗装となっていたけど、そのうちのB2編成の新潟寄りに連結されていたクハネ581-35号車は、青色の国鉄カラーに戻された上で、京都梅小路にある京都鉄道博物館で静態保存されています。


かつてはつかり号で活躍し、くろしお号で余生を過ごしていたキハ81 3号車も、京都鉄道博物館で静態保存されているし。


583系のトイレは、各車両にあり、和式トイレ(個室)と洗面所が2ヶ所ずつあります。


洗面所は3ヶ所あったけど、リニューアル化により2ヶ所に減らされていたし。


トイレの窓が2つあるのはその為であり、東北の715系1000番台では、普通列車のトイレとしては珍しく、1両のうちの2ヶ所の個室が共に使用可能となっていました。


419系のほうは、2ヶ所の個室のうちの1ヶ所が業務用扱いで閉鎖されていたし。


北九州市門司区(門司港駅前)にある九州鉄道記念館には、クハ715-1号車(元をただせばクハネ581-8号車)が、581系時代の塗装に変更された上で保存されているけど、車内は715系時代のままとなっています。


京都鉄道博物館にある583系は、JNRマーク付きで、寝台仕様のまま展示されているので原型を保っているし。


このような、青色系の国鉄塗装のほうが583系らしくて良いと思います。


583系は現在青森や秋田から夜行で東京ディズニーリゾートのある舞浜駅までの1往復のツアー列車であるわくわくドリーム号で行く東京ディズニーリゾートの旅を中心に使われており、11月26日から27日に掛けて、青森から新潟までの団臨列車にも使われることになっています。


わくわくドリーム号は、次回は青森11月18日発、その次は12月9日発で運転される予定となっています。


これらのツアーでは、3段寝台が使われることになるし。


このような寝台電車のコンセプトは、285系(サンライズエクスプレス)によって東京~高松、出雲市間で運転されているサンライズ瀬戸、出雲号にも受け継がれているけど、現在は唯一の定期運用による夜行列車となっています。


583系は、何時全廃されてもおかしくない状態となっているので、このような形で撮影会をやってくれて嬉しく思っています。


このように、尾久車両センターのイベントに行き、貴重となった583系を撮影することが出来て良かったです。


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