続いては、11月13日に、京急本線の京急川崎(KK20)で撮影した、800形のリバイバル塗装車である823Fによる普通浦賀行きです。
京急本線の京急川崎駅は、京急本線と、京急の発祥路線である京急大師線が乗り入れている駅であり、JRの京浜東北線、東海道線(上野東京ライン)、南武線の川崎駅と隣り合っています。
こちらは、鶴見駅と京急鶴見駅、新子安駅と京急新子安駅、東神奈川駅と仲木戸駅と同様の関係であるし。
京急新子安駅は、1910(明治43)年3月27日に京急側から開業した為に新子安駅と呼ばれていたけど、1943(昭和18)年11月1日に鉄道省(省線、のちの国鉄→JR線)に新子安駅が出来てからは、京浜新子安駅となり、1987(昭和62)年6月1日に京急新子安駅となっていました。
京急川崎駅の本線部分が高架化されたのは、1966(昭和41)年12月10日のことで、高架化される前は、本線と大師線が同じレベルにありました。
京急川崎駅のホーム
地平ホームの1~3番線は、大師線(川崎大師、小島新田方面、2番線は降車専用で、通常は3番線からの乗り降りとなる)
高架ホームの4,5番線 京急本線下り(横浜、浦賀、三崎口、新逗子方面)
6,7番線 京急本線上り(京急蒲田、品川、泉岳寺、羽田空港国内線ターミナル(羽田空港)、都営浅草線、京成線、北総線直通方面)で、本線部分は、普通列車やエアポート急行の待避が盛んに行われています。
2002(平成14)年10月12日から、2010(22)年5月15日までの間、羽田空港発着の4連による快特(浦賀または新逗子発着)が運転され、京急川崎~金沢文庫間で品川方面発着の快特(8連)と連結された上での12両編成となっていた為に、京急川崎駅で分割・併合が盛んに行われていました。
都営線直通の場合は、泉岳寺駅も8両分までしか入れないので、当然のことながら品川駅と金沢文庫駅の両方で分割・併合が行われることになるし。
12両編成での運転区間は、品川~金沢文庫間であり、12両分まで入れる駅は、品川、青物横丁、平和島、京急蒲田、京急川崎、神奈川新町(上りのみ)、横浜、上大岡、金沢文庫の各駅となっているけど、神奈川新町駅は、ホームの長さが下り線が8両分、上り線が12両分と変則的となっているので、神奈川新町駅で後ろの4両が切り離される12連の特急の場合は、後ろの4両が京急川崎行きの表示で京急川崎まで客扱いされて、京急川崎から神奈川新町まで回送扱い→切り離しとなります。
これにより、横浜方面へと向かう場合はもちろんのこと、神奈川新町まで行く場合でも、京急川崎駅で前の8両に乗り換える必要があるし。
現在京急での12両編成は、平日の朝と夕方以降、土曜日の朝に行われているけど、明日(11月19日)の改正からは、土休日の朝の上り快特の4本が、金沢文庫→京急川崎間で12両運転(後ろ4両は京急川崎駅で切り離し)が行われるようになるので、日曜・祝日の12両運転が復活することになります。
平日の夜19時29分発以降の下りの快特では、品川駅から都営線、京成線からの快特(8連)の後ろに空車の4両が増結されて、金沢文庫まで12両となる列車が増えることにより、品川始発と合わせて、混雑が緩和されることになるし。
平日夜の品川始発の快特3本(12両編成で運転されていた)が特急に格下げされるけど、やはり神奈川新町駅の下りホームの関連により全区間8両編成となります。
その分12両編成の快特が増えることになるし。
土曜日の朝の上りの特急では、都営線直通が品川まで、品川または泉岳寺行きが神奈川新町まで12両編成となっていたけど、パターンが入れ替わり、都営線直通が神奈川新町まで、品川または泉岳寺行きが品川まで12両編成となります。
日曜・祝日は全区間8両編成となるし。
平日夜の京急ウィング号(2100形による座席定員制列車)では、品川23時ちょうど発京急久里浜行きが増発され、京急久里浜行き4本、三崎口行き7本の11本となります。
京急川崎駅前にあるウィング川崎(駅ビル)は、今年4月25日に出来たものであり、新橋、高輪(品川駅前、WESTとEAST)、上大岡、久里浜と合わせて5店舗目となっています。
こちらには、京急グループのビジネスホテルである京急EXイン京急川崎駅前、京急キッズランド京急川崎保育園、駐輪場も併設されているし。
下りホームからWingのロゴマークが見えるのは、その証であります。
京急川崎はウィング号の停車駅ではないけど、京急ウィング号の名の由来もここから来ているし。
京急川崎駅の本線部分では、川崎市出身の歌手であった故・坂本九氏の代表曲である「上を向いて歩こう」が使われているけど、坂本九氏縁の地であった茨城県笠間市にある友部駅の1番線(常磐線の上りホーム)の発車メロディーにも使われていることを思い出しました。
本線部分の案内表示は、現在でもベストテン方式とも呼ばれる反転フラップ式となっているのが特徴であります。
こちらは、かつてTBS系で放送されていたザ・ベストテンのランキング表示にも使われていたことから、ベストテン方式と呼んでいるのであります。
改良される前の成田空港ターミナルビル(現在の第1旅客ターミナルビル、Terminal 1)でも使われていたし。
今から丸18年前の1998(平成10)年11月18日に、京急空港線が羽田空港(現、羽田空港国内線ターミナル)まで延長されていたけど、当時の羽田空港の国内線ターミナルビル(現、第1旅客ターミナル)の到着ロビーや成田空港の第1旅客ターミナルビルに、反転フラップ式の表示が使われていました。
鮫洲駅の補足で、鮫洲駅構内には、京急グッズを扱うおとどけいきゅうがあり、今月でオープン5周年を迎えます。
最初は、823Fに京急蒲田まで乗る予定だったけど、京急川崎での待ち合わせの時に撮影したかったということで、京急川崎まで行ったのであります。
今年の京急は、800形の旧塗装への復元のほか、新1000形の新バージョンである1800番台(貫通型)や1600番台が導入されたことで話題になっています。
その反面、800形や2000形が徐々に廃車となっていくのが寂しいです。
このように、京急川崎駅でも、800形の旧塗装編成である823Fを撮影することが出来て良かったです。