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Channel: よしちゃん@しゃもじのパワフルフル寄り添い隊ステーションワールド♪
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ドラゴンレール大船渡線のキハ100系

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3月20日は、気仙沼から一ノ関まで、ドラゴンレール大船渡線のキハ100系(陸中型DC)のキハ100-6+キハ100-33号車による一ノ関行きに乗りました。

ドラゴンレール大船渡線は、岩手県一関市にある一ノ関駅から気仙沼を経由して盛へと向かう路線であり、路線の形状が龍(ドラゴン)の形に似ていることから、ドラゴンレール大船渡線と呼ばれているのであります。

2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災により、被害の酷かった気仙沼~盛間が、気仙沼線の柳津(やないづ)~気仙沼間と共にBRT(バス高速輸送システム)に転換された為に、同年4月1日に再開された一ノ関~気仙沼間が、気仙沼駅に乗り入れる唯一の普通鉄道となっています。

ドラゴンレール大船渡線の路線

一ノ関~真滝~陸中門崎(かんざき)~岩ノ下~陸中松川~猊鼻渓(げいびけい)~柴宿~摺沢~千厩(せんまや)~小梨~矢越~折壁~新月~気仙沼

大船渡線BRTの路線

気仙沼~鹿折唐桑(ししおりからくわ)~八幡大橋(東陵高校)~長部~奇跡の一本松~陸前高田~(※まちなか陸前高田)~高田高校前~高田病院~脇ノ沢~小友~碁石海岸口~細浦~下船渡~大船渡魚市場前~大船渡~盛(さかり)

陸前矢作~竹駒~陸前高田→(一部のみ盛へ直通運転)

※まちなか陸前高田駅は、4月27日に開業予定となっています。

専用道区間は、気仙沼~鹿折唐桑間、陸前矢作~陸前高田間、脇ノ沢~盛間

その他、ミヤコーバスによる気仙沼~鹿折唐桑~上鹿折間(鹿折金山線)もあり、気仙沼~鹿折唐桑間で、BRTによる専用道区間を通ることになります。

鉄道時代は気仙沼から陸前矢作、竹駒への直通列車もあったけど、BRT化されてからは切り離され、陸前高田での乗換が必要となっているし。

大船渡線の駅のうち、宮城県にあるのは、気仙沼、鹿折唐桑、八幡大橋(東陵高校)、上鹿折の各駅であり、他は岩手県にあります。

一ノ関~気仙沼間の鉄道区間は、宮城県気仙沼市にある気仙沼駅を除いて、岩手県一関市に位置しているけど、2005(平成17)年9月20日に、一関市と、西磐井郡花泉町、東磐井郡大東町、千厩町、東山町、室根村、川崎村の合併によりこうなっています。

陸中門崎駅は川崎村、岩ノ下、陸中松川、猊鼻渓、柴宿駅は東山町、摺沢駅は大東町、千厩、小梨駅は千厩町、矢越、折壁、新月駅は室根村だった場所に位置しているし。

因みに、旧花泉町部分にある駅は、東北本線の油島、花泉、清水原の各駅であり、清水原~一ノ関間では、再び宮城県に入り、有壁駅(栗原市)に停車することになります。

上鹿折駅は、鉄道時代からあった駅であり、こちらは気仙沼~盛間の運用から切り離されしまったし。

震災前には、仙台~気仙沼間(気仙沼線経由)で、快速南三陸号が運転されていたけど、震災によりそれが運転出来なくなった為に、仙台~気仙沼間を乗換なしで結ぶ交通機関が、高速バスだけとなっています。

東京から気仙沼まで鉄道で行くなら、一ノ関まで東北新幹線で行き、一ノ関で大船渡線に乗り換えていくしかない状態であるし。

BRTも18きっぷで乗れるので、気仙沼、陸前高田、大船渡への旅にも適しています。

一ノ関運輸区(盛イチ)所属のキハ100系は、1990(平成2)年3月に、北上線(北上~横手間)に4両が先行導入され、翌年の1991(平成3)年3月に量産車が導入されていました。

大船渡線にキハ100系が導入されのは、同年10月のことであるし。

こちらは転落防止用の幌が付いていることが特徴であります。

猊鼻渓駅は、国鉄最後のダイヤ改正であった1986(昭和61)年11月1日に新設された駅であり、その名の通り、周辺に北上川の支流である砂鉄川に掛かる渓流(国の名勝)である猊鼻渓(げいびけい)があり、舟下りを楽しむことも出来ます。

一ノ関駅の西側には、磐井川に掛かる厳美渓(げんびけい、こちらも国の名勝)もあるけど、こちらは一ノ関駅から岩手県交通バスで行くことになります。

猊鼻渓と厳美渓は名前が似ていて紛らわしいので、一ノ関駅からバスで行く時には注意が必要であるし。

どちらも、世界文化遺産の平泉(岩手県西磐井郡平泉町)から近い状態であり、セットでの観光も行われています。

平泉の文化遺産が東北初となった世界文化遺産に登録されたのは、震災直後の2011年6月26日のことであり、中尊寺、毛越寺(もうつうじ)、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山からなっています。

そのうちの中尊寺は、金色堂で有名であるし。

一昨年の2015(平成27)年には、同じ岩手県の釜石市橋野町にある橋野高炉跡が、「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製綱、造船、石炭産業」の構成資産として、静岡県伊豆の国市(伊豆箱根鉄道駿豆線の伊豆長岡駅付近)にある韮山反射炉などと同様に世界文化遺産に登録されていたし。

昨年は、東京上野(台東区)にある国立西洋美術館が、「ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-」の構成資産として世界文化遺産に登録されていました。

盛(さかり)駅は、三陸鉄道南リアス線への乗換駅であるけど、岩手開発鉄道による貨物線(日頃市線と赤崎線、石灰石輸送)が出ています。

そのうちの日頃市線(盛~日頃市~岩手石橋間)は、1992(平成4)年3月31日まで旅客営業が行われていたことで有名でありました。

こちらは、朝2往復(うち1往復は盛~日頃市間、夕方1往復の計3往復しか運転されていなかったし。

大船渡市では、さんまらーめんが名物であり、どの店でも700円で食べることが出来ます。

大船渡線では、2013(平成25)年3月15日まで快速スーパードラゴン号が運転されていたこともあったけど、晩年は一ノ関~気仙沼間の1往復で、途中、陸中門崎、陸中松川、猊鼻渓、摺沢、千厩、折壁の各駅に停車していました。

現在はポケモンウィズユートレイン(キハ100-1号車と3号車から改造された車両)による快速ポケモントレイン気仙沼号が土休日を中心に運転されているけど、途中停車駅は快速スーパードラゴン号から陸中門崎駅を外したものとなっています。

ポケモンウィズユートレインは、リニューアルの為にGWの最終日である5月7日をもって一旦終了し、夏休みを迎える7月15日に再開される予定となっているし。

陸中門崎~千厩間は、北側へと大きく迂回することから鍋弦線と呼ばれている状態であるのは、政友会による圧力によるものであり、我田引水ならぬ我田引鉄と呼ばれていたことで有名であります。

今年のGW期間である4月28日から5月7日までの間は、摺沢から国道343号線を通り、矢作二又、陸前高田駅を経由し、盛駅前へと至る臨時バスが2往復(JRバス東北による運用)が運転される予定となっています。

こちらは所要時間約80分で、気仙沼、BRT経由よりも早くなるし。

大船渡線では、川沿いの景色が最高でした。

昨日は群馬県の吾妻線に乗り、川沿いの景色を堪能していたし。

今回は、スケジュールの都合により大船渡線BRTで陸前高田、大船渡、盛方面に行くことが出来なかったのが残念だったけど、気仙沼線BRTで気仙沼に行き、気仙沼を散策することが出来たことで充分だと思っています。

このように、気仙沼から一ノ関まで、ドラゴンレール大船渡線のキハ100系に乗ることが出来て良かったです。

これをもちまして、東北遠征の仙台から一ノ関まで乗った列車やBRTのレポートが全て完成しました。

ご覧いただき、誠にありがとうございました。


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