こちらは、3月25日に東京駅の23番線で撮影した、E6系のZ10編成による秋田新幹線こまち27号です。
こまち27号は、東京駅の23番線を16時20分に発車し、途中、上野、大宮、仙台、盛岡、田沢湖、角館、大曲駅に停車してから秋田へと向かう列車であり、盛岡まではE5系(はやぶさ型車両)によるはやぶさ27号(新青森行き、盛岡より先は二戸、八戸、七戸十和田駅に停車)と連結されています。
秋田新幹線こまち号は、1997(平成9)年3月22日に、東京~盛岡~秋田間で開業してから、今年で20周年を迎えていました。
当初の秋田新幹線こまち号は、E3系(初代こまち)による5両編成で、前の2両が自由席となっていました。
東京~盛岡間の併結相手のほうは、200系(10両編成、240Km/h運転)がメインで、当時8両編成だったE2系との併結運転の速達やまびこ号(はやて号の前身、275Km/h運転)が3往復と少なかったです。
200系併結列車の一部は、仙台駅で分割・併合され、200系は仙台~盛岡間の各駅停車、E3系は仙台~秋田間単独運転(仙台~盛岡間は275Km/hでのノンストップ運転)という列車もありました。
翌年の1998(平成10)年12月8日には、E2系の増備によりE2系との併結列車が大幅に増え、E3系こまち号が6両編成化されていました。
E3系の5両編成から6両編成への増結が1年半で実現していたのは、秋田新幹線こまちが好評だったからであります。
1999(平成11)年12月4日の改正では、秋田新幹線との併結列車が速達列車に統一されていたけど、同年3月29日に200系のリニューアル車が営業運転入りしていたので、1999年限定で200系リニューアル車+E3系こまち号の組み合わせも見られていたし。
2002(平成14)年12月1日には、東北新幹線の八戸延長により、E2系による速達やまびこ号が10両化と共にはやて号に変更され、こまち号がはやて号と共に全席指定化されていました。
E3系の後期型が導入された時もこの時であったし。
2005(平成17)年までの間にE3系0番台(初代こまち号)が増備されたことにより、200系のH編成(100系もどきの2階建て連結の16両固定編成)に替わって東北新幹線内の列車(間合い運用)にも盛んに使われるようになっています。
2011(平成23)年11月19日には、E3系こまちとE5系はやて(当時は275Km/h運転だった)が登場し、過度期の組み合わせが見られていました。
当時はE5系の導入によりE2系を山形新幹線つばさ号との併結列車に回し、捻出されたE4系MaxがE1系元祖Maxの置き換え用として上越新幹線に転用されていたし。
2013(平成25)年3月16日には、E5系ベースのミニ新幹線車両であるE6系(7両編成)がスーパーこまち号(300Km/h運転、東京~盛岡間はE5系はやぶさ号と併結、4往復)でデビューし、翌年の2014(平成26)年3月15日には、E3系の全てが置き換えられ、300Km/hから320Km/hに引き上げられていました。
2013年3月16日にデビューした当時、E6系がスーパーこまち号と呼ばれていた理由は、E3系による初代こまち号が混在していたので、区別する為でありました。
2013年3月16日にE5系の単独による320Km/h運転が行われるようになっていたけど、E6系との併結列車は300Km/hのままとなっていたし。
E6系は、2010(平成22)年に試作車(S12編成→Z1編成)が落成し、2012(平成24)年から2014年までの間に量産車であるZ2~24編成が川崎重工業と日立製作所で製造されていました。
E6系の量産車は、Z2,3,6,7,8,9,11,13,15,17,19,21,22編成が川崎重工業、Z4,5,10,12,14,16,18,20,23,24編成が日立製作所製であり、川崎重工業製のうちのZ9,11,13,15,17,19編成は甲種輸送されていたし。
E6系の量産車が23編成導入され、試作車が量産化改造されてZ1編成となった後、こまち運用から離脱されたE3系のうち、R21編成とR22編成が東北新幹線でのE5系との併結列車の一部で残留状態であるけど、今年3月25日には秋田~上野間でE3系単独による秋田新幹線20周年記念号により秋田新幹線での復活運転が行われていたことで話題になっていました。
この時には様子を見に行けなかったのが残念であったし。
因みにE5系の試作車(S11→U1編成)が落成したのは、2009(平成21)年のことであり、2013年に量産化されてU1編成といます。
秋田新幹線の路線
東京~(上野)~大宮~仙台~盛岡~(雫石)~(田沢湖)~(角館)~大曲~秋田
カッコ内は一部の列車のみ停車
仙台発着のこまち95,96号は、仙台~盛岡間で各駅に停車となります。
田沢湖線(盛岡~大曲間)でノンストップ(雫石、田沢湖、角館駅通過)となる速達列車は、こまち35号(東京発秋田行きの最終)とこまち6号(秋田発東京行きの一番列車)であり、上野駅も通過となります。
雫石駅に停車する定期のこまち号は、9,13,25,31,10,14,22,28号の4往復と少ないです。
E6系がローレル賞を受賞されたのは、2014年5月のことであり、東北・上越新幹線系統の車両としては、1983(昭和58)年の200系以来であり、200系と入れ替わりに営業運転入りしていました。
ミニ新幹線の車両としては初の鉄道友の会系の受賞であり、同年にはグッドデザイン賞も受賞されていたし。
E5系は、2012年度のブルーリボン賞が受賞されていたので、震災復興への切り札となっていました。
E5系+E6系の間合い運用は、東京~盛岡間のはやぶさ5110110558102108号、やまびこ43,52号
東京~仙台間のやまびこ205,213,217,219,223,124,152,204,206号(うちやまびこ223号は基本的にH5系が使われている)
仙台→郡山間のやまびこ290号(E5系側の1~9号車のみ開放で、E6系側は締切扱い)
東京~郡山間のなすの255,261,258,274,280号
東京~那須塩原間のなすの273,277,279,254,256,264号(うち、なすの273,256号は土休日運休)であり、一部の列車のみ編成が変更されることもあります。
E6系側は、全席指定のはやぶさ号またはこまち号で使われている時以外は普通車が全て自由席となるし。
E6系の荷物スペースは来年2月から11号車のグリーン車のデッキを含めた奇数号車に順次設置され、 普通車の座席の一部が撤去されることになります。
改造済のE7系(W7系)やこれから改造されるE5系(H5系)でも言えることだけど、その分の座席定員が減ってしまうことになるし。
盛岡駅では、秋田行きが14番線、秋田からの列車が11番線発着となり、福島駅(福島県)の14番線と同様に、分割・併合シーンを見ることが出来ます。
秋田駅の新幹線ホームは、東側の11,12番線であり、在来線の7,8番線と繋がっています。
こちらは山形駅と同様に連絡改札を通る方式となっており、列車に乗らない場合には入場券が必要となるし。
今日(6月24日)と明日(6月25日)は、秋田~横手間でELあきた号、秋田~象潟(きさかた)間でDLあきた号がそれぞれ運転され、往路の列車は秋田駅を10時37分に発車していくことになります。
こちらは旧型客車による運転で、全席指定の快速となるし。
自分(しゃもじ)がE6系に乗ったのは、2013年10月30日の大宮→東京間のやまびこ号、2014年9月28日の仙台→東京間のこまち号であり、初めて乗った時にはZ7編成に当たっていました。
秋田新幹線のE6系への統一によりスーパーこまち号からこまち号に変更されていたけど、未だスーパーこまち号のイメージが強いです。
この時には東海道・山陽新幹線のN700系との並び(北へ行く新幹線と西へ行く新幹線との組み合わせ)を撮影することも出来ました。
このように、東北・北海道新幹線のE5系に続いて、開業20周年を迎えた秋田新幹線のE6系を話題にすることが出来て良かったです。
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20周年を迎えた秋田新幹線 E6系によるこまち27号
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