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Channel: よしちゃん@しゃもじのパワフルフル寄り添い隊ステーションワールド♪
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東武鬼怒川線のSL大樹号 C11 207号機

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明後日(8月10日)には、東武鉄道の鬼怒川線でC11 207号機牽引によるSL大樹(たいじゅ)号の営業運転が開始され、東武のSL(蒸気機関車)が約50年ぶりに復活することになります。

主役となるSL(蒸気機関車)のC11 207号機は、JR北海道から借り入れられ、それに合わせて、青い客車(14系座席車と12系グリーン車)6両、スハフ14-1、スハフ14-5、オハフ15-1、オハ14-1、オロ12-5、オロ12-10号車がJR四国から、車掌車(ヨ8000形)2両、ヨ8634号車がJR貨物、ヨ8709号車がJR西日本から、DL(ディーゼル機関車、DE10型)1両、DE10 1099号機がJR東日本からそれぞれ譲り受けられています。

客車や車掌車の譲受やSLの借り受けに関しては、東武博物館によって行われているし。

SLの方向転換には欠かせない転車台(ターンテーブル)は、下今市駅と鬼怒川温泉駅に設けられ、下今市駅は長門市駅(山口県)、鬼怒川温泉駅は三次駅(広島県)で使われていたものがJR西日本の協力により流用されています。

東武鉄道SL復活運転プロジェクトは、車両の譲受や借り受けに携わっていた東武博物館、JR北海道、JR東日本、JR西日本、JR四国、JR貨物のほか、SL運行の実績のある真岡鐵道、秩父鉄道、大井川鐵道の協力・支援によって行われているし。

栃木県を走るSLは、真岡鐵道のSLもおか号(下館~茂木間、一部茨城県を走る)に続いて2路線目となります。

大樹(たいじゅ)の由来は、世界遺産(日光の社寺)である日光東照宮から連想する「将軍」の別称であり、世界一の高さを誇る東京スカイツリーを想起させることから、力強く育ってほしいとの思いが込められています。

SL大樹のヘッドマークの3つの動輪は、鉄道産業文化遺産の保存と活用、日光・鬼怒川エリアの活性化、東北復興支援の一助の3つであることに加え、日光・鬼怒川温泉・今市の3つのエリアが互いに連動し、地域の回遊性が向上してほしいという想いや、東京スカイツリーの足元が三本柱であるといった意味が込められているし。

こちらは徳川将軍の家紋である三つ葉葵に似ているので、このことも大樹の名称に相応しいと言われています。

動輪のデザインが金色で描かれているので、日光・鬼怒川特急で活躍している100系スペーシアの金色編成(日光詣スペーシア、103Fと106F)と同等の幸運の効果があります。

客車は、種車と同様の昭和レトロな感じがあり、座席やカーテンが新製当時に近い仕様にリニューアルされ、トイレのほうも外国人観光客対策等により洋式化されています。

14系の座席車は、昨年3月まで青森~札幌間で運転されていた夜行急行はまなす号を彷彿とさせる車両であり、実際にはまなす号で使われていた客車も東武に譲渡されていました。

今年3月26日に南栗橋車両管区で行われていたSL撮影会イベントでは、試乗会用として、急行はまなす号で使われていた客車がC11 204号機+オハ14-504,505号車+ヨ8709号車の組合せで使われていたけど、そのうちのオハ14-505号車はドリームカー(座席車)の表示や内装(豪華な座席)のままとなっていたし。

東武に譲渡された元はまなす号の14系客車は、スハフ14-508+オハ14-504+オハ14-505(ドリームカー)+スハフ14-501号車であり、増強を見込んで導入されたと思われます。

大井川鐵道(静岡県)にもはまなす号で使われていた客車が4両譲り受けられており、今後SL列車に使われる予定となっています。

夜行急行はまなす号は、1,2号車がB寝台車、3,7号車が従来の座席車(自由席)、4号車がカーペットカー(のびのびカーペット、指定席)、5,6号車がドリームカー(指定席の座席車)から成っていました。

のびのびカーペットカーは、285系(サンライズエクスプレス)のノビノビ座席と同様の座席で人気があったし。

ドリームカーの座席は、キハ183系の座席交換によって余剰となったグリーン車(キロ182形)の座席が転用されていたので、豪華だったのもそのはずであります。

こちらははまなす号で使われる前は、札幌~釧路間で運転されていた夜行急行まりも号に使われていたし。

14系客車と言えば、2009(平成21)年3月に廃止された富士・はやぶさ号(JR九州、寝台車仕様)にも使われていたことで有名でありました。それ以前はさくら号やみずほ号(どちらもブルートレインの時代)に使われていたし。

SL大樹号の青い客車は、ブルートレインを思い出します。

C11 207号機は、1941(昭和16)年に日立製作所で製造され、1974(昭和49)年まで北海道で活躍していました。

1974年に廃車となった後、静内町(現、新ひだか町)の山手公園で静態保存され、2000(平成12)年10月に復活し、C11 171号機と共にSL冬の湿原号などの北海道のSL臨時列車で活躍していました。

C11 207号機は、北海道での運行が困難になったことにより、2014(平成26)年をもって運転が打ち切られていたので、東武鉄道のSL復活プロジェクト用として貸し出されたことで白羽の矢が立てられていたのであります。

ヘッドライトが濃霧対策によりカニ目となっていることが特徴であり、SL大樹の証でもあるし。

大樹号の時刻

下り、鬼怒川温泉行き

1号 下今市 9時02分発→東武ワールドスクウェア 9時32分発→鬼怒川温泉 9時38分着

3号 下今市 13時ちょうど発→東武ワールドスクウェア 13時30分発→鬼怒川温泉 13時36分着

5号 下今市 16時32分発→東武ワールドスクウェア 17時02分発→鬼怒川温泉 17時08分着

上り、下今市行き

2号 鬼怒川温泉 11時08分発→東武ワールドスクウェア 11時13分発→下今市 11時41分着

4号 鬼怒川温泉 14時35分発→東武ワールドスクウェア 14時41分発→下今市 15時09分着

6号 鬼怒川温泉 18時09分発→東武ワールドスクウェア 18時15分発→下今市 18時43分着

8月10日は、4,5,6号のみ運転となります。

来年3月までのSL運転予定日は、8月10~13,15,16,19~21,25~27日、9月2,3,9,10,16~18,23,24,30日、10月1,7~9,13~16,20~23,27~30日、11月3~6,10~13,17~20,23~26日、12月2,3,9,10,16,17,23,24,29,31日、1月1,5~8,13,14,20,21,27,28日、2月3,4,10~12,17,18,24,25日、3月3,4,10,11,17~19,21,24~26,30,31日であり、秋の紅葉シーズンに多めに運転されることが分かります。

SLの座席指定料金は、大人 750円、小児 380円であり、乗車日の1ヶ月前から東武鉄道の駅窓口(押上、寄居、越生駅及び駅員無配置駅を除く)または東武トップツアーズなどの旅行代理店で発売されています。

SL大樹号に(から)接続する特急列車

1号(下今市 9時02発) 浅草 6時30分発→下今市 8時11分着のリバティけごん1号+リバティ会津101号、浅草 7時ちょうど発→下今市 8時46分着のリバティけごん3号(土休日及び8月15,16,21,25日のみ運転)

3号(下今市 13時ちょうど発) JR新宿 10時31分発→下今市 12時17分着のスペーシアきぬがわ3号、浅草 11時ちょうど発→下今市 12時39分着のリバティけごん17号+リバティ会津117号

5号(下今市 16時32発) 浅草 14時ちょうど発→下今市 15時39分着のきぬ127号(土休日のみ運転)、浅草 14時30分発→下今市 16時09分着のリバティけごん29号+リバティ会津129号

2号(下今市 11時41分着) 下今市 12時05分発→浅草 13時45分着のけごん26号(土休日のみ運転)、下今市 12時35分発→浅草 14時15分着のリバティけごん28号+リバティ会津128号

4号(下今市 15時09分着) 下今市 15時28分発→JR新宿 17時19分着のスペーシアきぬがわ6号、下今市 15時33分発→浅草 17時15分着のけごん36号

8月13,14,15,16,19,20日には、下今市 15時24分発→浅草 17時36分(14,15,16日は17時35分)着の臨時リバティけごん42号も運転される予定となっています。

6号(下今市 18時43分着) 下今市 18時57分発→浅草 20時45分着のきぬ146号、下今市 19時30分発→浅草 21時15分着のリバティけごん48号+リバティ会津148号

下今市駅では、SL機関庫やSL見学エリアが設けられると共に、駅舎がレトロ調に変わっています。

3月26日の南栗橋でのSL撮影会に行ったことにより、画像付きで書くことが出来ました。

このように、3月26日に南栗橋でSL大樹を撮影することや、それを話題にすることが出来て良かったです。


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