
続いては、9月15日に晴海埠頭で行われたバスまつり2018で展示されていた、 小田急バス 吉祥寺営業所(武蔵野市)所属の11-A9317(多摩200か21-04)号車のいすゞエルガ(きゅんたのラッピング)、関東バス 阿佐谷営業所(杉並区)所属のA7109(練馬200か25-21)の日野ブルーリボンⅡ(かんにゃんのラッピング)、東急バス 弦巻営業所(世田谷区)所属のT606(品川200か14-19)号車の日産ディーゼル(UD、現、UDトラックス)スペースランナーRM(少年アシベ(ゴマちゃん)のラッピング、Go!Go!ゴマちゃん号)です。
小田急バスのきゅんたは、小田急バスのシンボルマーク(登録商標)となっている犬マーク(観光バス、高速バスタイプの車両に取り付けられている)がイメージされている犬のキャラクターであり、犬マークがきゅんたの先輩となっています。
小田急バスのシンボルマークに犬が選ばれた理由は、バスの役割が盲導犬を含めた犬の役割に似ているからであり、犬のように愛されていることもあります。
1969(昭和44)年までは小田急バスの路線バスにも犬マークが付いていて、ワンマンバスならぬ、わんわんバスと呼ばれていました。
小田急バスのCIロゴの書体は、親会社の小田急電鉄に準じており、小田急の電車と同様に、CIロゴマーク(ODマーク)+odakyuの表示もあります。
小田急バスの吉祥寺営業所は、 吉祥寺駅の公園口(南口)側にあり、吉祥寺駅南口発着の深大寺、調布、三鷹市牟礼方面などの吉祥寺駅南側を結ぶ路線や、吉祥寺駅と羽田、成田の両空港を結ぶリムジンバスの小田急バス便(犬マーク付き)を受け持つ営業所であり、 今回のイベントで展示されていた11-A9317(多摩200か21-04)号車が導入された2011(平成23)年には、営業所棟が改築されていました。
吉祥寺駅南口のバス停は、ほとんどが小田急バス吉祥寺営業所の路線となっており、狭い商店街を大型バスが通り抜けるシーンも見られています。
吉祥寺に乗り入れる一般路線バス会社は、小田急バス、関東バス、西武バス、京王バス東であり、小田急バスと京王バスが全て公園口、関東バスが北口(ムーバスは公園口発着もあり)、西武バスが全て北口となっています。
吉祥寺駅発着の羽田、成田両空港行きのリムジンバスは、中央口発着であり、小田急バス吉祥寺営業所のほか、関東バス(青梅街道営業所)、東京空港交通(オレンジ色の車体のリムジンバス)、京浜急行バス(羽田空港発着のみ)、京成バス(成田空港発着のみ)の便もあります。
関東バス 阿佐谷営業所(杉並区)所属のA7109(練馬200か25-21)の日野ブルーリボンⅡ(かんにゃんのラッピング)は、2011年7月に阿佐谷営業所に導入された唯一の日野ブルーリボンⅡであり、一昨年から、かんにゃんのラッピングが施されています。
今年7月には、このA7109号車が七夕バスに使われていました。
関東バスのブルーリボンⅡ(7100番台)は、2006(平成18)年から2015(平成27)年に掛けて7101~7114号車の14台が導入されていたけど、このA7109号車以外の13台は、丸山営業所(営業所記号はD)に導入されていたので、丸山営業所が現在導入されている現行モデルの7200番台の日野の新型ブルーリボンを含めて日野車(700番台または7000番台)の比率が高いことが分かります。
かんにゃんとは、関東バスの「かん」に、猫の鳴き声である「にゃん」を組み合わせた名前の猫のキャラクターであり、小田急バスのきゅんた(犬)と同様に、ペットとして可愛がられていることはもちろんのこと、「猫は家につく」という言葉のように、関東バスで家に帰るという意味があるから、猫のキャラクターとなったのであります。
関東バスの阿佐谷営業所は、杉並区下井草(早稲田通り沿いで、JR中央線の阿佐ヶ谷駅と西武新宿線の鷺ノ宮駅の中間)にある、阿佐谷、中野、鷺ノ宮、練馬エリアを受け持つ営業所であり、関東バスの5ヵ所の営業所で唯一4メーカーが揃っています。
阿佐谷営業所に近年導入された新車は、三菱ふそう(FUSO)の新型エアロスターであり、同じ杉並区にある五日市街道営業所(営業所記号はE)と同様に杉並ナンバー(2014(平成26)年11月17日に世田谷ナンバー(世田谷区)と共に出来た杉並区のご当地ナンバー)となっています。
関東バスで三菱ふそう車の比率の高い営業所は、青梅街道営業所(練馬区関町南、営業所記号はC)であり、練馬区にあることから、中野区江古田(中野区の北部)にある丸山営業所と同様に、引き続き練馬ナンバーでの新規及び転入登録が出来る営業所となっています。
東急バス 弦巻営業所(世田谷区)所属のT606(品川200か14-19)号車の日産ディーゼル(UD、現、UDトラックス)スペースランナーRMは、2005(平成17)年11月に、下馬営業所にSI606号車として配置され、2014年9月1日には、三軒茶屋線(黒06系統、目黒駅~三軒茶屋駅間)と若林百貨店循環線(若01系統、若林折返所~東急百貨店本店前、現在の渋52系統の前身)が弦巻営業所に移管されたと共に、弦巻営業所に移り、T606号車となっているけど、世田谷区での自動車の登録が世田谷ナンバーに変わる前に弦巻入りしていたので、品川ナンバーのままとなっています。
少年アシベ(ゴマちゃん)のラッピングバス(Go!Go!ゴマちゃん号)は、8月1日から10月31日までの予定で、渋52系統(若林百貨店循環線、世田谷区民会館→東急百貨店本店前循環)で運転されているけど、8月中は、アシベの声(河村梨恵氏)のアナウンスが流れ、降車ボタンを押すと、ゴマちゃんの鳴き声(キュー!)が流れていました。
少年アシベは、今年で原作の連載開始30周年を迎え、東急百貨店の本店で、イベントが行われていたので、渋52系統にゴマちゃんのラッピングバスが使われているのであります。
前面のノッテちゃん(東急バスのオフィシャルキャラクター)がアシベと同じ髪型となっていることもこだわりの点であり、アシベのラッピングバスらしさを感じました。
ノッテちゃんは、その名の通り、バスに乗ってもらいたいという願いにより名付けられていたものであり、親会社の東急電鉄の「のるるん」と対照的であります。
今回展示されていた6社局のバス(都営バスはみんくる、京王バスはピンポンとパンポン)のうち、京浜急行バスだけが公式のマスコットキャラクターを持っていない状態であるけど、営業開始15周年を迎える今年10月1日には、デビューする予定で、名前の募集が昨日で締め切られていました。
今年4月1日には、羽田京急バス、横浜京急バス、湘南京急バスの3社(子会社)が本体である京浜急行バスに吸収合併(本体への復帰)されて新たなスタートとなっていたことも、マスコットキャラクターデビューのきっかけとなっています。
これにより、バスまつりの6社局でマスコットキャラクターが出揃うことになるけど、京浜急行バスのマスコットキャラクターのデビューが、今年のバスまつりに間に合わなかったのが残念であります。
関東バスのほうも、夜行高速バスと丸山営業所の路線バスの一部が、ケイビーバスという子会社に移管されていたこともありました。
このように、バスまつり2018で、小田急バス、関東バス、東急バスのキャラクターラッピングバスも撮影することが出来て良かったです。