
9月16日は、渋谷駅西口から田園調布駅まで、東急バスの渋11系統(グランド線)の日野(HINO)ブルーリボンハイブリッドのA1701(世田谷200か・129)号車に乗りました。
こちらは、昨年7月に東急バスの淡島営業所(東急トランセによる委託営業所で、営業所記号はA)に導入された、日野自動車(HINO)の新型ブルーリボンハイブリッド(QSG-HL2ANAP)のうちの1台であり、同期のハイブリッド車両としては弦巻営業所のT1703,1704号車、目黒営業所のM1710号車、高津営業所のTA1713号車が挙げられています。
新型の日野ブルーリボンは、2015(平成27)年8月に、ベースとなったいすゞ(ISUZU)エルガと同様にモデルチェンジされたものであり、通常のディーゼル仕様はブルーリボンⅡからブルーリボンに変更され、ハイブリッド仕様は、日野の純正車体であったブルーリボンシティ(ブルシチ)ハイブリッド(東急バスにもある)の後継ぎモデルとなっており、中型路線バスタイプであるいすゞエルガミオと、日野レインボーも同様にモデルチェンジされ、後者のレインボーに関しても、レインボーⅡから変更されています。
新型のブルーリボンハイブリッドは、車体がいすゞエルガと共通であるけど、エンジンとシャーシが日野製であり、メータークラスターが、ディーゼル車のいすゞ製に対して、日野セレガ(観光、高速バスタイプの車両で、東急バス及び東急トランセにもある)に準じた日野製となっています。
エンジンは、日野のA05C-K1型(排気量5.1L、直列4気筒、250PS)で、トランスミッションは、専用の6速AMT(クラッチペダルレスの自動変速マニュアルトランスミッション)であり、路線バスシリーズとして初めてのPro Shift(現行の日野セレガにも採用されている)であります。
ハイブリッドの要となるバッテリーは、先代のブルーリボンシティハイブリッドと同様に、屋根上にあるけど、ブルーリボンシティハイブリッドよりも薄型となっています。
このことで、昨年3月20日に、友人のキャンドル・ジュン♪氏と一緒に東北気仙沼旅行に行った時に、柳津から気仙沼まで、気仙沼線BRT(バス高速輸送システム)のブルーリボンシティハイブリッドに乗った時のことを思い出しました。
いすゞの初代エルガハイブリッドは、いすゞ独自のハイブリッドシステムが搭載され、2015年にエルガ(標準モデルのディーゼル車)がモデルチェンジされた後も、昨年までCNG車やツーステップ車と共に継続生産されていました。
今年4月に発売された2代目からは、日野ブルーリボンハイブリッドのOEM供給車種となり、バッテリー部分が右後ろから屋根上に移設されたことにより、2席分の座席が確保されるようになっています。
初代エルガが登場したのは、2000(平成12)年のことであり、同年には、日野の純正車体であるブルーリボンが、ビッグマイナーチェンジにより、ブルーリボンシティに改名されていました。
日野ブルーリボンの標準モデル(ディーゼル車)は、2005(平成17)年にいすゞエルガのOEM供給車であるブルーリボンⅡとなり、2015年のモデルチェンジで、単なるブルーリボンに戻されたのであります。
東急バスの新型ブルーリボンハイブリッドは、一昨年3月、淡島営業所に配置されているA1502,1503号車の2台を皮切りに導入され、昨年度には、淡島営業所にA1602号車、瀬田営業所にS1606号車、目黒営業所にM1607号車がそれぞれ導入されていました。
そのうちのM1607(品川200か30-29)号車は、昨年9月16日に行われた前回のバスまつり2017in晴海で展示された車両であり、同年11月23日に東98系統(自由が丘線)で東京駅丸の内南口から等々力駅まで乗ったことがあります。
自分(しゃもじ)が新型ブルーリボンハイブリッドに初めて乗ったのは、昨年8月5日に東京サマーランド(れんてつも出てきた)に行った帰りに、サマーランドから京王八王子駅までの西東京バス(A21639、八王子200か21-00号車)で乗った時でした。
日野ブルーリボンハイブリッドのハイブリッドシステムは、プリウスやアクアなどのハイブリッド乗用車の十八番であるトヨタ自動車(TOYOTA)の系列らしく、トヨタグループのノウハウが生かされています。
ヒノノニトンのCMでお馴染みの日野自動車の2トンクラスの小型トラックであるデュトロも、ハイブリッドがラインナップされており、そのOEM供給車(デュトロと同様の日野の羽村工場(東京都羽村市)製)であるトヨタのダイナ(トヨタ店)とトヨエース(トヨペット店)にもハイブリッドがあります。
トヨタのマイクロバス(小型バス)であるコースターは、昨年1月に25年ぶりにモデルチェンジされたものであり、先代モデルから日野自動車にリエッセⅡ(日野オリジナルのレインボーABの後継車)としてOEM供給されているので、系列のトラック・バスメーカーらしさを感じています。
新型コースターとリエッセⅡのディーゼルエンジンは、前述のデュトロなどの小型トラックと共通のN04C系列と、日野自動車によって開発、生産されているものであるので、トヨタ製の車体に日野のエンジンが搭載されているので、いすゞの車体に日野のエンジンの組み合わせとなっているブルーリボンハイブリッドとエルガハイブリッドの関係に準じています。
トヨタコースターは、かつて東急バスによる渋谷の東急東横店と東急本店を結ぶ無料シャトルバスに使われていたことがあったので、グループ繋がりにより話題にしました。
現在の東急東横店と東急本店を結ぶシャトルバスには、淡島営業所所属の三菱ふそう(FUSO)のローザが使われています。
今回乗ったバスのナンバーは129であり、元ステーション♪→黄金時代のほののんことほのか氏、Nゼロの橋田ローズ美祐氏の生誕番であるので、ほののん推しの自分(しゃもじ)にとって乗れて良かったなと思いました。
渋11系統(東急バスグランド線)は、渋谷駅西口のモアイ像の前にある31番乗り場(羽田空港行きリムジンバス、センター北駅経由仲町台駅行きの深夜急行バスと共通)から発車するので、前述の気仙沼線BRTの沿線である宮城県の南三陸町のモアイ像のことも思い出しました。
自分(しゃもじ)が東急バスの渋11系統に乗ったのは、一昨年7月2日以来であり、当時は三菱ふそうの新型エアロスターであるA1462(品川200か27-81)号車に当たっていました。
この路線は、渋谷駅と田園調布駅の間を、駒沢大学駅、自由が丘駅入口経由で結ぶものであるので、駒沢オリンピック公園や東京医療センターへのアクセスはもちろんのこと、電車が不通になった時などに、その代わりに使うことも出来ます。
田園調布や自由が丘エリアから駒沢公園エリアへと向かう場合、電車では二子玉川駅が必要となるけど、渋11系統なら乗り換えなしということになります。
このバスには、住友不動産販売のラッピングが施されているので、東急世田谷線の304F(緑色の編成)と307F(紫色の編成)に、同じ住友不動産販売のラッピングが施されていたことを思い出しました。
一昨年7月13日に幡ヶ谷折返所から渋谷駅西口まで乗った東急バス幡ヶ谷線のA1025(品川200か22-40)号車の日野レインボーⅡも同じ淡島営業所所属の日野車で、住友不動産販売のラッピングバスとなっています。
淡島営業所(世田谷区三宿)所属の車両は、大型車が渋11系統(グランド線、渋谷駅~田園調布駅間)、渋51系統(若林線、渋谷駅~若林折返所間)、渋32系統(下馬線、渋谷駅~野沢龍雲寺循環)、中型車が渋31系統(三宿線、渋谷駅~下馬一丁目循環)、渋34系統(渋谷駅~野沢三丁目、都立大学駅北口経由~東京医療センター間)、渋55系統(幡ヶ谷線、渋谷駅~幡ヶ谷折返所間)中心で使用されており、小型車が使われているハチ公バスの夕やけこやけルート(渋谷循環線)や東急百貨店のシャトルバスを含めて東急バスの営業所で唯一、所属路線全てが東急グループの本拠地である渋谷駅に乗り入れているのが特徴であります。
淡島と言えば、静岡県沼津市にあるあわしまマリンパークを思い出す状態だけど、こちらは、その名の通り、淡島(無人島)の中にあるので、船に乗っていく必要があります。
淡島営業所は、淡島通り沿いにあることや周辺にある淡島神社が由来となっています。
渋谷から駒沢大学駅までは246号線を走る区間であり、三軒茶屋までの間で東急バスが頻繁に行き交っているけど、赤い車体の小田急バスも通っています。
このことで、池袋駅~要町駅間で、池袋駅西口発着の国際興業バス(緑色の車体のいすゞ車)が頻繁に行き交い、その中に赤い車体の関東バス(池11系統、池袋駅西口~中野駅間の関東バス便、丸山営業所所属)も交じっていることを思い出しました。
駒沢大学駅から中根町まで南下し、目黒通りへ。八雲三丁目から左折してから再び南下してから自由が丘駅入口へと向かい、大井町線に跨がる踏切を通過した後に田園調布駅へ。
田園調布駅行きの渋11系統と園01系統(環八線、田園調布駅~千歳船橋間、瀬田営業所所属)は、田園調布駅の手前で並木道を通り、復刻旧駅舎の前を通ってからバスターミナルへと向かうことになるので面白いと思います。
田園調布発は、渋谷、三宿行きの場合、環八通りを通ってから玉川田園調布へと向かうので、半時計回りのルートとなっています。
今日(9月20日)は、バスの日なので、このことを話題にしました。
田園調布からは、東横線や目黒線に乗り換えず、休日ダイヤでたった1往復しかない中町五丁目~田園調布駅間の路線(今年3月末に廃止された東急バス上町線の園02系統、田園調布駅~世田谷区民会館間の名残のある路線)に乗ったので、後程それに触れていくことにします。
このように、渋谷駅西口から田園調布駅まで、東急バスの日野ブルーリボンハイブリッドに乗ることが出来て良かったです。