
9月2日は、蒲田から多摩川まで、東急多摩川線の7700系7905Fによる、多摩川行きに乗りました。
こちらは、ご存知の通り、近いうちに新7000系に置き換えられ、養老鉄道養老線(三重県・岐阜県)に譲渡される予定なので、暫く乗車・撮影していなかった7905Fに乗り、蒲田駅と多摩川駅で撮影したのであります。
東急目蒲線の時代(2000(平成12)年8月5日までの間)には、奥沢車庫(奥沢駅構内にあり、現在は目黒線の車両の留置線として使われている)がベースの4両編成の電車が使われていたけど、2000年8月6日に多摩川(旧、多摩川園)~蒲田間が東急多摩川線として独立してからは、池上線と共通の3両編成が使われるようになり、雪が谷大塚~蒲田間の出入庫運用も設定されるようになっています。
1989(平成元)年3月19日から2000年8月4日までの間は、目蒲線が4両編成となっていたけど、鵜の木駅では、ホームが3両分しかない為に目黒寄りの1両のドアが開かないドアカットとなっていました。
1989年3月11日には、池上線が一時的に7200系や7600系に統一されていたので、同年3月11日から18日までの間、目蒲線が全て初代3000系(世田谷線を除いた東急の鉄道線で最後の普通鋼製の吊り掛けモーター車だった車両で、一部は1017Fと同じツートンカラーに復元されていた)が使われていました。
2000年8月5日は、東急多摩川線への切り替えの準備により、目蒲線が全て3両編成に切り替えられていたので、1日限りの3両編成の目蒲線が復活していたけど、乗りに行ったことを覚えています。
蒲田駅の手前にある矢口渡駅は、東京の葛飾柴又と対岸の松戸市を結ぶ矢切の渡しに似ている駅名であるけど、1949(昭和24)年に多摩川大橋が出来るまでの間には、多摩川で駅名の由来となった矢口の渡し舟が実際に存在していたのであります。
多摩川大橋は、五反田駅と川崎駅のラゾーナ広場を結ぶ東急バスの反01系統(荏原営業所所属)も通っており、これを境に東京都区間と神奈川県区間に分かれることになります。
川崎駅に乗り入れる東急バスは、反01系統を除いて高津営業所の路線となっているけど、2010(平成22)年9月までは、川崎営業所の路線(高津営業所との統合により廃止されていた)もありました。
沼部駅は、池上線の御嶽山駅と同様に、東海道・山陽新幹線と横須賀・総武快速線(湘南新宿ライン)と交差する駅であるけど、沼部駅では上を、御嶽山駅では下をこれらの路線が通っています。
下丸子駅付近には、大手カメラメーカーのキヤノン(Canon)の本社があり、武蔵新田、下丸子駅から出ている大田区コミュニティバスの「たまちゃん」も通っています。
こちらは、専用の日野ポンチョが使われ、東急バス池上営業所に運用が委託されています。
たまちゃんの由来は、2002(平成14)年に多摩川の丸子橋で発見されたアザラシのたまちゃんから来ており、アザラシのイラストが入っているので、現在弦巻営業所の渋52系統(若林百貨店線、世田谷区民会館~東急百貨店本店前循環)に使われているT606号車によるGo!Go!ゴマちゃん号(ゴマフアザラシのゴマちゃんが描かれている)も期間限定で運転されていることにより、2種類のアザラシラッピングバスが存在することになっています。
下丸子のキヤノン(Canon)本社近くにあるガス橋(JR南武線の平間駅からも徒歩で行ける)は、1931(昭和6)年9月に、東京ガスの鶴見製造所で製造されたガスを都内に供給する為に、瓦斯人道橋として掛けられたことが由来であり、1960(昭和35)年に現在の橋に掛け替えられてガス橋となってからは、車も通れるようになっています。
ガス橋の下にガス管が2本設けられているので、その名の通りのガス橋であることが分かります。
現在7700系は、7901,7905,7906Fの3編成(全て前面赤帯車)が、東急多摩川線と池上線で最後の活躍をしているけど、撮影にはマナーを守ってもらいたいと思っています。
この前面赤帯塗装は、養老鉄道にも受け継がれることになります。
このように、蒲田から多摩川まで、東急多摩川線の7700系の7905Fに乗ることが出来て良かったです。