
昨日(9月24日)は、八王子から新宿まで、貴重となった189系のナノN102編成による、臨時の特急あずさ80号に乗りました。
こちらは、松本駅を17時20分(17時18分発の定期のあずさ30号(千葉行き、E257系の11両編成による運転)の2分後)に発車し、途中、塩尻、岡谷、下諏訪、上諏訪、茅野、富士見、小淵沢、甲府、八王子、立川に停車してから新宿へと向かう繁忙期限定の臨時列車であり、あずさ30号が停車する韮崎駅と大月駅は通過となっています。
あずさ80号での使用車両は、あずさ30号と同じE257系で、8月15日にはE353系が使われていたけど、三連休三連休と騒がれていた9月17日と24日には、この189系のN102編成が使われ、189系のあずさ号の最後を飾っていたのであります。
こちらは、全席指定である臨時のかいじ186号や188号とは違って、自由席(前の1号車と2号車の2両)があったので、今回189系に乗れる最後のチャンスということで、八王子駅で撮影した後に新宿まで乗ったのであります。
最初は座れないことを覚悟していたけど、今回は2号車で何とか座ることが出来ました。
このことで、今年3月4日に八王子から新宿まで、189系のトタM51編成(最後の国鉄特急色だった編成)によるホリデー快速富士山号に乗った時のことを思い出しました。
今回も、中野駅を通過した時に国鉄時代の電車特急の標準チャイムである、鉄道唱歌のチャイム曲を聴くことが出来たけど、189系に似合っているなと思いました。
国鉄時代には、電車は「鉄道唱歌」、客車は「ハイケンスのセレナーデ」、気動車は「アルプスの牧場」のチャイム曲がそれぞれ使われていたけど、 鉄道唱歌のチャイム曲に関しては、かつて常磐線特急のスーパーひたち(現、ひたち)号で使われていた651系にも踏襲され、1998(平成10)年まで使われていました。
9月17日は、秋葉原ZESTで行われていたステーション♪のかのちゃんこと松島佳乃氏の生誕祭に行っていた絡みによりあずさ80号に乗れなかったので、今回乗ることが出来たのであります。
自分(しゃもじ)が189系のN102編成に乗ったのは、2007(平成19)年8月19日に、立川から千葉まで、快速みたけ・おくたま探訪号(千葉~奥多摩間で運転されていた臨時列車)に乗った時以来11年ぶりであり、このN102編成が最後まで残されたのが奇跡的でした。
青梅線の青梅~奥多摩間は、東京アドベンチャーラインという愛称となったことで話題になっており、10月13日(土)からは、立川、青梅~奥多摩間で、E233系による東京アドベンチャーラインのラッピング電車が走ることになっています。
東京アドベンチャーライン沿線では、10月から12月に掛けて紅葉を楽しむことが出来ることで有名であり、シーズン中の土休日には、E233系による臨時の快速青梅 奥多摩号が立川~奥多摩間(途中、拝島、青梅、御嶽に停車)で1往復運転されます。
189系によるあずさ80号は、あずさ号の表示となっていたけど、新宿駅到着後にすぐに回送の表示となったので、松本→立川間の停車駅や沿線の撮影スポットに出向いて撮影した人たちは勝ち組でありました。
9月30日(日)には、189系のN102編成による愛知DCしなの号(ツアー列車)が長野→名古屋間(383系によるワイドビューしなの号と同じルート)で運転される予定であり、時刻は、長野 8時13分発→松本 10時ちょうど発→塩尻 10時20分発→名古屋 13時16分着となっています。
このように、189系がJR東海の中央西線に乗り入れることで、今年7月28~29日と8月25~26日に新宿~南木曽(なぎそ)間(辰野経由、往路は土曜日、復路は日曜日)で運転された木曽あずさ号を思い出しました。
9月8~9日に名古屋~小淵沢間で383系の4両編成によって運転された諏訪しなの号は、木曽あずさ号のお返しでもあります。
木曽あずさ号は、全席指定で、途中、立川、八王子、甲府、茅野、上諏訪、岡谷、辰野、塩尻、奈良井、木曽福島に停車していたので、新宿から木曽路まで乗り換えなしで行ける列車として重宝されていました。
木曽あずさ号の魅力は、辰野経由の旧線(大八回り)を通ったことでもあり、1983(昭和58)年7月5日にみどり湖経由の塩嶺ルートが開業する前を彷彿とさせる状態でもありました。
1977(昭和52)年に狩人による「あずさ2号」が大ヒットした当時は、辰野経由の時代となっていたので、2002(平成14)年2月2日に183系の国鉄特急色のM8編成によって運転されていた「懐かしの特急あずさ2号」でも辰野回りとなっていました。
木曽あずさ号の運転に合わせて、辰野~駒ヶ根間(途中、伊那市に停車)で、臨時快速の飯田線リレー号が313系の元セントラルライナー仕様車(8000番台)で運転されていたので、木曽あずさ号が辰野経由であることが生かされていたのであります。
セントラルライナーは、中央西線の名古屋~中津川間で運転されていたホームライナータイプの列車(名古屋~多治見間では座席整理券(全席指定)が必要だった)であり、2013(平成25)年3月16日に料金不要の快速列車に置き換えられたことによって廃止されていました。
10月13日(土)には、信越線の関山~長野~軽井沢間の開業130周年記念により、189系による記念列車が長野→軽井沢→黒姫間で、10月20日(土)には軽井沢→豊野間で記念リバイバル号(豊野駅でしなの鉄道の115系によるリレー号に接続)、10月27日(土)には、長野~軽井沢間でなつかしの189系メモリアル号がそれぞれ運転される予定であります。
10月以降に189系で運転されるその他の臨時列車は、10月5,6日(金、土)のムーンライト信州81号(新宿 23時54分発→白馬 5時40分着)
10月8日(月・祝)のかいじ188号(甲府 14時34分発→新宿 16時23分着、自由席も設定される)であり、かいじ188号に関しては、今年の秋臨で唯一の189系の臨時特急で、最後のチャンスでもあります。
189系による臨時あずさ号は、残念なことに、今年の秋臨での設定がないので、昨日八王子駅であずさ80号に乗る前に乗り遅れない程度に撮影しておいて正解だったと思っています。
その後に来た後続のかいじ122号は、E353系のS110編成が使われていました。
E353系では、昨日S104編成(普段S204編成とペアが組まれてスーパーあずさ号で使われている編成)が、臨時のあずさ76号(松本 14時17分発→新宿 17時16分着)に使われ、S107編成がS204編成とペアが組まれた上でスーパーあずさ号の運用に入っていたことを聞きました。
189系のN102編成は、1975(昭和50)年(中間車は1978(昭和53)年)製で、特急あさま号(上野~長野、直江津間、碓氷峠経由)としてデビューした時から長野区所属の生え抜きであり、1997(平成9)年9月30日に信越線の横川~軽井沢間と共に特急あさま号が長野新幹線→北陸新幹線あさま号にシフトされる形で廃止されてからは、6両化された上で長野~直江津間の快速妙高号に転用され、2015(平成27)年3月14日の北陸新幹線の金沢延長と共に妙高号が廃止されたことにより、このN10 2編成だけが団臨用として残されたのであります。
平日の朝には、朝の通勤ライナーであるおはようライナー(乗車整理券310円が必要)が塩尻→長野間(篠ノ井線、信越線)で189系によって運転されているけど、あずさ、かいじ用のE257系(グリーン車は乗車不可)での代走が行われる場合があり、今年8月23日は該当日でありました。
おはようライナーの時刻 塩尻 6時57分発→村井 7時03分発→松本 7時10分発→田沢 7時17分発→明科 7時23分発→長野 8時10分着
おはようライナーの189系は、おはようライナー(側面は、おはようライナー長野)の表示であり、幕式であることから撮影した時に切れる心配はないです。
おはようライナーが登場したのは、2004(平成16)年10月の松本→長野間のことであり、翌年の2005(平成17)年3月には塩尻始発となっています。
妙高号があった時代には、共通運用となっていたけど、妙高号が廃止されてからはN102編成による運用が継続され、ムーンライト信州号の運転や点検等でそれが使えない時にE257系による代走が行われています。
今回は、八王子駅で乗り遅れというリスクと戦いながら撮影し、新宿まで189系に乗れたという喜びを感じることが出来ました。
このように、貴重となった189系N102編成によるあずさ80号に乗ることが出来て良かったです。