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京急ファミリー鉄道フェスタ2019での旧1000形1351F ことでんについて

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こちらは、一昨日(5月19日)、京急ファインテック久里浜事業所で行われた京急ファミリー鉄道フェスタ2019で展示されていた、保存車両である旧1000形(初代1000形)のデハ1351+1356号車で、高松琴平電気鉄道(ことでん、香川県)に譲渡された元京急旧1000形のうち、還暦の赤い電車としてリバイバルされたことで話題の1080形(1081+1082号車)と同じヘッドマークが取り付けられていました。

京急旧1000形が、1959(昭和34)年にデビューしてから今年で60周年(還暦)を迎えたことにより、1959年製の1081+1082号車(元京急デハ1011+1012号車)を還暦の赤プロジェクトとして、京急時代と同じ赤色塗装にしようということで、クラウドファンディングが行われた結果、見事に成功し、今年の3月6日に実現していました。

昨年11月25日に、新宿区西落合(落合南長崎)にあるホビーセンターカトー(KATO)東京で、保存車両である230形のデハ268号車の公開イベントが行われ、そこに行った時に、主催者であるY.S氏と出会い、挨拶をしたけど、実現するといいですね!と思っていました。

京急ファミリー鉄道フェスタの1351Fに還暦の赤い電車ヘッドマークが取り付けられていたのは、旧1000形が保存されているからこそであり、クラウドファンディングの成功の見返りでもあるので、今回は恩返ししていたことになったのであります。

高松琴平電気鉄道(ことでん)に譲渡された元京急旧1000形の1080形(琴平線、高松築港~琴電琴平間で活躍中)は、1959年から1960(昭和35)年に掛けて、東急車輛製造(現、総合車両製作所横浜事業所)と川崎車輌(現、川崎重工業(Kawasaki))で製造された初期型(Bグループ)であり、6編成あったけど、2011(平成23)年に1089+1090号車が廃車となり、現在は5編成が活躍しています。

ことでんの1083+1084号車(元京急1019+1020号車)には、昨年4月16日から京急2100形風のラッピング(羽田アクセスのPR)が施されており、高松空港から飛行機で羽田空港まで行き、羽田空港から京急で、都心へビュン!ということがアピールされています。

還暦の赤い電車の登場によって、京急のラッピングが2編成になっていたので、京急のラッピング同士の重連も見られるようになっています。

ことでん長尾線に元京急1000形の後期型(Fグループ)の1300形が4編成あり、長尾線所属の証である緑色となっています。

元京急旧600形(2代目600形)から改造された1070形(琴平線所属)は、60年を超えても2編成(1071Fと1073F)が未だ現役であります。

かつて京急大師線を中心に活躍していた元京急700形(2代目700形)は、1200形であり、琴平線と長尾線の両方で活躍しているけど、琴平線所属編成は、金刀比羅宮(こんぴらさん、琴電琴平駅下車)での参拝客輸送にも使われています。

高松琴平電気鉄道(ことでん)の路線

琴平線(高松築港~瓦町~琴電琴平間)

高松築港~片原町~瓦町~栗林公園(りつりんこううん)~三条~太田~仏生山(ぶっしょうざん)~空港通り~一宮~円座~岡本~挿頭丘(かざしがおか)~畑田~陶(すえ)~綾川~滝宮~羽床(はゆか)~栗熊~岡田~羽間(はざま)~榎井(えない)~琴電琴平

長尾線(瓦町~長尾間)

(琴平線、高松築港駅まで直通運転)←瓦町~花園~林道~木太東口~元山~水田(みずた)~西前田~高田(たかた)~池戸~農学部前~平木~学園通り~白山(しらやま)~井戸~公文明(くもんみょう)~長尾

志度線(瓦町~琴電志度間)

瓦町~今橋~松島二丁目~沖松島~春日川~潟元~琴電屋島~古高松~八栗~六万寺~大町~八栗新道~塩屋~房前(ふさざき)~原~琴電志度

乗換駅 高松築港 JR(予讃線、高徳線、高松駅)

瓦町 ことでん相互(琴平線⇔長尾線、志度線、長尾線⇔志度線)

琴電琴平 JR土讃線(琴平駅)

八栗 八栗ケーブル線(八栗登山口駅)

八栗新道 JR高徳線(讃岐牟礼駅)

琴電志度 JR高徳線(志度駅)

車両基地、工場は、琴平線と長尾線が仏生山駅構内、志度線が今橋駅構内にあり、志度線所属車両の大規模な検査の時にはトレーラーで仏生山工場まで陸送されます。

瓦町駅は、ことでんの3線が乗り入れるジャンクション駅(駅ビル、瓦町FLAG併設)であり、同じ四国の愛媛県松山市にある伊予鉄道の松山市駅(高浜線、横河原線、郡中線)に雰囲気が似ています。

1994(平成6)年に瓦町駅が改良される前は、志度線の列車がスイッチバックの上で高松築港駅まで乗り入れていたけど、改良工事により線路が分断され、東側の4,5番線発着で独立した運用(車両は全て元名古屋市交通局(市営地下鉄)の600形や700形)となっています。

路線別の使用車両

600形(元名古屋市交通局250形、700形、1000系列、名古屋市営地下鉄東山線や名城線系統で活躍していた車両から改造) 琴平線、長尾線、志度線

700形(元名古屋市交通局300形、1200形から改造) 志度線

1070形(元京急旧600形) 琴平線

1080形(元京急旧1000形の初期型) 琴平線

1100形(元京王帝都電鉄(現、京王電鉄)初代5000系) 琴平線

1200形(元京急700形) 琴平線、長尾線

1300形(元京急旧1000形の後期型) 長尾線

ことでんでは、23号(元近鉄)、120号、300号、500号という4両のレトロ電車がイベント用として活躍しているけど、残念なことに、再来年(2021(令和3)年)のゴールデンウィークまでに全廃されることが決まってしまいました。

23号車は、来年のゴールデンウィーク、500号車は、来年のシルバーウィーク、120号車と300号車は再来年のゴールデンウィークをもって最後を迎えることになり、引き取り先が募集されているけど、引き取り手が無ければ解体されてしまいます。

レトロ電車が元京急の電車と組んで走るシーンは、ことでんならではであります。

元京王初代5000系から改造された1100形は、1435mmであるので、元京急旧1000形の台車が使われています。

伊予鉄道は、元京王初代5000系から改造された700系が活躍しているけど、CIカラーであるオレンジ色1色となっています。

香川県のケーブルカーは、八栗ケーブル線だけとなっているけど、2005(平成17)年8月31日までの間は屋島ケーブルカー(屋島登山口(琴電屋島駅付近)~屋島山上間)もありました。

屋島ケーブルカーは、2004(平成16)年10月16日に休止され、復活することもなく、2005年8月31日に正式に廃止されていました。

その車両は、屋島登山口駅跡に置かれたままとなっています。

香川県は讃岐うどんで有名であり、高松駅や瓦町駅付近などで味わうことも出来ます。

京急の1351+1356号車は、1977(昭和52)年に東急車輛製造で製造されていたので、ことでんに譲渡された1081+1082Fも東急車輛製造製という縁もあります。

今回の京急での行先表示は、快特三崎口行きの11Aであったので、かつて旧1000形が三崎口駅に盛んに乗り入れていた時のことを思い出しました。

一昨年の京急ファミリー鉄道フェスタでは、1351+1356Fが再塗装された上で展示され、昨年は、1968(昭和43)年6月21日に都営地下鉄1号線→都営浅草線との直通運転が50周年を迎えたことにより、当時の花電車風の装飾が行われていました。

ことでんで、元京急の車両が盛んに導入されていたのは、同じ1500Vの標準軌(1435mm)だけでなく、先頭M台車で扱いやすいということもあります。

今回の京急ファミリー鉄道フェスタでは、1351Fの車内公開も行われ、懐かしい雰囲気を味わうことも出来ました。

1978(昭和53)年に京急からデハ230形が引退した後、14両が高松琴平電気鉄道に30形として譲渡され、2007(平成19)年7月の志度線の2両(27+28号車)を最後に全廃されていました。

志度線は、2007年から全て元名古屋市交通局の車両となったのであります。

湘南電気鉄道のデ1形から改造されたデハ230形の保存車は、久里浜工場のデハ248号車→デ1形復元車、前述のホビーセンターカトー東京のデハ268号車のほか、埼玉県川口市の青木町公園で静態保存されていたデハ236号車も有名であり、修復された後に、今年秋に泉岳寺から横浜みなとみらい地区に移転されてくる京急新本社ビルで展示されることになっています。

京急本線で、品川~日ノ出町~黄金町間が京浜電気鉄道、黄金町~浦賀間が湘南電気鉄道によって開拓され、後に一体化されていたことは、京王線の新宿~府中間が京王電気軌道(現在と同じ1372mm)、府中~東八王子(現、京王八王子)間が玉南電気鉄道(当時は1067mmだった)によって開拓されていたことに似ています。

湘南電気鉄道線は、1930(昭和5)年4月1日に黄金町~浦賀間が、支線(後の京急逗子線)の金沢八景~湘南逗子(現、新逗子)間と共に開業した時から標準軌(1435mm)であるけど、京浜電気鉄道は、一時期東京市電(後の東京都電)と同じ1372mmに改軌されていたこともありました。

今回の京急ファミリー鉄道フェスタは、還暦の赤い電車プロジェクトによる見返り事業もあって良かったと思っています。

側面は、1999(平成11)年7月まで見られていた急行新逗子行き、旧1000形としてはあり得ない久里浜 Wing号の表示となっていました。

このように、京急ファミリー鉄道フェスタで、旧1000形の保存車両であるデハ1351+1356号車を良い感じで撮影することが出来て良かったです。

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