
続いては、6月1日に西武鉄道の武蔵丘車両検修場で行われた西武・電車フェスタ2019で、台車入れ実演用として使われていた、10000系ニューレッドアロー10109Fの池袋・西武秩父・本川越寄りの先頭車である、クハ10709号車です。
台車入れ作業は、検査入場時に台車を切り離し、検査用の仮台車(人間で言えば上履きに相当する)に履き替える為に欠かせない作業であり、出場の時も、整備済みの台車を繋げる作業もここで行われています。
実演が行われた時間は、11時からと13時からの2回(どちらも約40分間)で、車体をジャッキアップさせた後に、台車が入れられていました。
実演用車両は、定期検査の為に入場している車両の池袋・西武秩父・本川越寄りの先頭車が選ばれているけど、昨年は、新101系(多摩湖線、多摩川線用)の251F(営業運転開始前の近江鉄道の湖風号風塗装)が使われていたので、撮影出来た時は嬉しかったです。
10000系の10109Fは、1996(平成8)年に新宿線の特急小江戸号の増発用として、10110,10111Fと共に日立製作所笠戸事業所(HITACHI)で製造された編成であり、5000系初代レッドアローの足回り品が再利用されているけど、4号車のT車に関しては、足回り品が共通である初期型101系の廃車発生品となっています。
このことは、東武鉄道の1800系(一部は350系に改造されて現役である)や6050系の足回り品が8000系と共通であることに似たような現象となっています。
西武4000系(主に飯能~西武秩父間で使われているトイレ付き2ドアセミクロスシート車)も、初期型101系の足回り品が再利用された車両となっているので、初期型のみ東武6000系の足回り品が再利用された東武6050系(こちらもトイレ付き2ドアセミクロスシート)に酷似した点があります。
東武6050系は、西武4000系にはない折り畳み式のテーブルがあるけど、一昨年(2017(平成29)年)4月21日の500系リバティの登場に伴う改正で、浅草への乗り入れ(平日にも行われていた)が廃止されたことで残念に思っています。
西武4000系の池袋乗り入れは、土休日に2往復行われているけど、全て秩父鉄道線直通(横瀬駅で三峰口行き(西武秩父駅経由)と、長瀞行き(御花畑駅経由)に分割・併合)であり、往路は快速急行で、復路の池袋行きは、急行で、側面表示は、単なる急行となっています。
4000系による池袋直通列車で、復路のみ飯能から急行となっているのは、飯能駅で接続する始発の快速急行(Fライナー)元町・中華街行き(地下鉄副都心線、東急東横線、みなとみらい線直通)に快速急行の役目を譲る為であります。
この日は、巾着田の曼珠沙華のシーズンと同様に、飯能~高麗間で4000系による臨時電車が運転されていたので、高麗駅からも歩いて行けることが分かります。
飯能駅南口~武蔵丘車両検修場間の無料シャトルバス(笹カラーの西武バスによる運行)が運転されているので、京急久里浜でのイベントである京急ファミリー鉄道フェスタで、会場直通列車(往路は事前応募制)、無料シャトルバス、北久里浜駅または京急久里浜駅から徒歩に分かれていることと同様であります。
西武10000系は、東武1720系(デラックスロマンスカー(DRC))の足回り品が流用された東武200系りょうもうに酷似した点があり、どちらもリクライニングシート付きのビジネステイストの濃い内装となっています。
ビジネステイストの濃い内装は、小田急電鉄の30000形ロマンスカーEXE(EXEα)でも言えることであり、偶然にも、車内放送のチャイムが西武10000系と同じであります。
001系Laview(ラビュー)の内装は、幸せな気分をもたらす明るい黄色でリビングのような空間なので、飯能、秩父への行楽輸送のほか、通勤・通学輸送(ビジネス)にも適していると思います。
今年度中(来年3月までの間)に001系Laview(ラビュー)があと4編成(ラビューD,E,F,G編成が)導入され、池袋線系統の定期の特急が全てLaview(ラビュー)となるけど、10000系ニューレッドアローに関しては、新宿線の特急小江戸号で当分残ることになります。
10109Fは、検査を通すことになるので、来年春以降に新宿線の小江戸号への出戻りも考えられます。
10000系の台車入れの実演は貴重なシートであり、みんな大好きレッドアローと言われていました。
この時に表示されていた小さな旅号は、レッドアローの車両による団体専用列車の表示であります。
会場となった武蔵丘車両検修場は、埼玉県日高市にある西武鉄道の総合車両工場であり、2000(平成12)年6月16日に、所沢駅付近にあった西武所沢工場からの移転により開設されていました。
西武・電車フェスタは、2002(平成14)年から毎年行われているけど、最初の臨時電車に初期型101系の10両編成が使われていたことを覚えています。
武蔵丘車両検修場は、東武鉄道の南栗橋工場と同様に、環境が配慮された最新設備を持つ車両工場となっています。
今日(6月5日)は、環境の日なので、このことを話題にしました。
5月3日に001系Laview(ラビュー)による小江戸92号に乗った時の動画をYouTubeにアップさせたので、ご興味がありましたら、ご視聴並びにチャンネル登録をお願いいたします。
アカウントは、しゃもじtst8810です。
台車入れの実演は、前半はLaview(ラビュー)の撮影会に行っていたので、後半に見ることが出来ました。
このように、西武・電車フェスタで、10000系の台車入れの実演を撮影することが出来て良かったです。