
こちらは、7月13日に、小田急電鉄の新宿駅で撮影した、30000形EXEの30257+30057Fによる、ホームウェイ19号です。
土休日のホームウェイ19号は、30000形EXE(EXEα)による運用で、新宿駅の2番線(特急専用ホーム)を22時20分に発車した後、途中、町田、海老名の両駅に停車してから本厚木へと向かう列車であり、その前は、箱根湯本 20時30分発(7~10号車は小田原駅から増結)のはこね64号となっています。
その後の22時40分発の列車は、藤沢行きのホームウェイ89号(30000形EXE(EXEα)の6両編成(EXE6)による運用)で、途中、新百合ヶ丘、相模大野、大和の各駅に停車することになっています。
平日のホームウェイ19号は、新宿駅22時40分発の本厚木行き(こちらも30000形EXE(EXEα)で、途中、町田、海老名の両駅に停車)であり、22時20分発は、藤沢行きのホームウェイ89号(30000形EXE(EXEα)または60000形MSEによる運用で、途中、新百合ヶ丘、相模大野、大和の各駅に停車)となるので、土休日と順序が入れ替わっています。
ホームウェイ号は、1999(平成11)年7月17日の改正で、新宿駅を18時以降に発車する下りの通勤帰り向けのロマンスカーに与えられた愛称であり、昨日(7月17日)で命名20周年を迎えていました。
1999年7月17日改正は、3100形NSE車が定期運用から離脱され、30000形EXEが7編成出揃った改正であり、ホームウェイが登場したほか、あしがら号と旧さがみ号の統合により、サポート号が登場した時でもありました。
サポート号は、その名の通り、途中駅の乗客をサポート(補完)する列車であったけど、評判が良くなかったことにより、2004(平成16)年12月11日の梅ヶ丘~喜多見の複々線化に伴う改正で、はこね号と復活したさがみ号に統合されて廃止されたのであります。
当時30000形EXEでは、サポートのほか、サポート/えのしまの表示も見られていました。
1999年7月16日まで運転されていたあしがら号は、1967(昭和42)年に登場した2代目であり、朝夕の通勤時間帯に新宿~新原町田(現、町田)間で運転され、定期券と特急券の組み合わせでの乗車が認められるようになったので、現在のホームウェイ号やモーニングウェイ号に結び付く通勤ロマンスカーの先駆けとなっていました。
あしがら号は、ゴールデンウィークの早朝に70000形GSEで運転される臨時列車で復活していたのであります。
昨年10月に7000形LSEが全廃されてからは、あしがら号やサポート号の面影が残るロマンスカーが30000形EXEだけとなってしまいました。
1999年7月16日まで運転されていた旧、さがみ号は、新宿~小田原間で、途中、向ヶ丘遊園、本厚木、新松田の各駅に停車していたけど、向ヶ丘遊園、新松田の両駅に停車するロマンスカーは、昨年3月16日をもって廃止されていました。
この30257+30057Fは、1999年のホームウェイ号導入の時に導入された編成で、こちらも20周年を迎えていたのであります。
ロマンスカーの通勤輸送は、1967年にあしがら号が登場してから大幅に増加し、増え続ける通勤輸送に対応したロマンスカーが求められていたことにより、この30000形EXEが導入され、前面展望席付きロマンスカーの元祖であった3100形NSEがそっくり置き換えられていました。
30000形EXEは、定員が従来のロマンスカーよりも多いことや、落ち着いた内装、座り心地の良い座席の採用により、通勤輸送に向いていて、通勤利用客たちに好評だけど、通勤利用客でない自分(しゃもじ)が乗った時でも、通勤利用に合いそうだなと思いました。
30000形EXEの定員は、10両編成で588席となっていたけど、EXEα化で荷物置場が設置されたことにより、578席と10席減少となったけど、同じ578席である60000形MSEと同様に、定員の多い通勤向けロマンスカーであることには変わりはないです。
6両編成は、352席、4両編成は、226席で、前者は 358席、後者は 230席となっていました。
30000形EXE(オリジナルEXE)では、EXEαと共通運用させる為に一部の座席が発売停止となり、満席でも常に空席がある現象となっています。
発売停止された30000形EXEの座席は、2号車の1A,1B、5号車の3C,3Dと15A,15B、8号車の3C,3D、9号車の14A,14Bであります。
30000形オリジナルEXEに乗った時に、これらの座席をチェックしてみるのもいいかもしれません。
これらの座席の前後の席は、リクライニング倒し放題となるので嬉しい点があります。
明日で、箱根登山鉄道で最後の吊り掛けモーター車である103+107編成(通称サンナナ編成)が定期運用最後を迎えるけど、最後まで撮影等でマナーを守ってもらいたいです。
そのうちの107号車は、風祭の鈴廣かまぼこで保存されることになったという朗報がありました。
ホームウェイ号は、20年間通勤客に愛されているけど、昨年3月17日に朝の上りバージョンであるモーニングウェイ号の導入により、朝の快適通勤が実現したことで嬉しく思っています。
このことは、代々木上原~登戸間の複々線化が完成したことのお陰であり、朝の上りの通勤型車両(青帯車)での通勤も、混雑が激しかった以前よりかは快適となっています。
ロマンスカーの海老名停車は、2016(平成28)年3月26日からであり、昨年3月17日の改正では、海老名駅と本厚木駅の両方に停車するホームウェイ号やモーニングウェイ号の新設によって更に便利になっています。
小田急電鉄でロマンスカーが商標登録されたのは、1991(平成3)年8月に、東武鉄道の1720系デラックスロマンスカー(DRC)が引退した後であるけど、それ以前からロマンスカーと言えば小田急というイメージが強かったです。
このように、命名20周年を迎えたホームウェイ号を、30000形オリジナルEXEと共に話題にすることが出来て良かったです。