
7月20日は、箱根湯本から強羅まで、箱根登山鉄道の3000形のアレグラ号の3004号車による、強羅行きに乗りました。
この日の3004号車は、2000形サン・モリッツ号の2003F(アレグラ塗装)とペアが組まれた3両編成が使われていたけど、こちらには、3004号車に箱根登山鉄道線開業100周年記念ヘッドマークが、2003Fに開業100周年とサン・モリッツ号30周年ヘッドマークが取り付けられていました。
3000形アレグラ号は、2014(平成26)年11月1日に、2000形サン・モリッツ号との連結による3両編成での運転促進及びスイス🇨🇭のレーティッシュ鉄道との姉妹鉄道提携35周年記念として導入された車両であり、初期型として、3001号車と3002号車の2両が川崎重工業(Kawasaki)で製造されていました。
これらの2両が導入されてから、早いもんで、11月で5周年を迎えます。
箱根登山鉄道初のVVVFインバーター車や、大型の窓の採用等により変化したデザイン等が評価され、2014年度のグッドデザイン賞や2015(平成27)年度のローレル賞が受賞されていました。
アレグラとは、レーティッシュ鉄道の走るスイスのグラウビュンデン州で使われているロマンシュ語の挨拶の1つであり、レーティッシュ鉄道のABe8/12形とABe4/16形の各山岳電車にもアレグラ号の愛称名が使われています。
一昨年(2017(平成29)年)5月には、アレグラ号の2両固定編成バージョンである、3100形(3000形3100番台)の3101+3102号車(こちらも川崎重工業(Kawasaki)製)が導入され、3000形との連結により、アレグラ号だけの3両編成が実現していました。
今年になってからは、3003号車とこの3004号車が導入され、5月17日から18日に掛けて川崎重工業(Kawasaki)の兵庫工場のある兵庫駅(兵庫県神戸市兵庫区)から、富士駅(静岡県富士市)まで甲種輸送され、富士駅から強羅駅までトレーラーで陸送されていました。
3101Fまでは、川崎重工業製の小田急の電車と同様に兵庫駅から松田駅まで甲種輸送され、松田から入生田車庫まで、小田急1000形による牽引で送り込まれていたのであります。
3003号車と3004号車が甲種輸送された時に窓に川崎重工の貼り紙が貼られていたけど、最後部となっていた3004号車には、前面窓にも貼られていました。
6月のあじさい電車の時期にこれらの車両が営業運転入りしたことにより、2000形サン・モリッツ号の2001Fと2003F、アレグラ号の3101Fが3両編成の状態でフル稼働させることが可能となったので、玉突きにより、最後の吊り掛けモーター車だったサンナナこと103+107号車(モハ1形)が置き換えられていました。
箱根登山鉄道の車両のうち、3両固定編成は、1000形ベルニナ号の1001Fと1003F(2000形の中間車入り)と2000形サン・モリッツ号の2005F(氷河特急塗装)の3編成であり、3両編成の列車にしか使えない状態であるけど、2両+1両の場合は、年末年始を除いた冬場などの閑散期に1両を切り離して2両編成として使うことも出来ます。
両運転台の車両は、3000形アレグラ号の3001~3004号車のほか、モハ2形の108号車(ロマンスカーSE車風塗装)と109号車(緑塗装)も挙げられており、増結用だけでなく、1+1の2両編成としても使うことが出来ます。
自分(しゃもじ)が2015年12月12日に初めて3000形アレグラ号に乗った時は、3001+3002号車の2両編成となっていました。
この日のアレグラ号は、3001号車が2001F(復刻サン・モリッツ塗装)、3003号車が3101F(オールアレグラ号)、3004号車が2003F(アレグラ塗装のサン・モリッツ号)の組み合わせによる3両編成で運転され、3002号車が入生田車庫で休んでいました。
箱根登山鉄道の旧型車は、104+106号車(従来塗装と青塗装)と前述の108,109号車が残されており、未では珍しくなった非冷房車であることから、箱根の山の風を味わうことの出来る貴重な車両となっています。
来年には、3100形の3103+3104号車が導入される予定となっているので、残りの旧型車両の動向が気になります。
箱根登山鉄道の路線
小田原~箱根板橋~風祭~入生田~箱根湯本~塔ノ沢~(出山信号場)~大平台~(上大平台信号場)~(仙人台信号場)~宮ノ下~小涌谷~彫刻の森~強羅
出山信号場、大平台駅(唯一のスイッチバック駅)、上大平台信号場は、スイッチバックポイントであり、列車の進行方向が変わります。
乗換駅
小田原 小田急線(特急ロマンスカーは、新宿、北千住まで直通運転)、JR(上野東京ライン(東海道線⇔宇都宮線、高崎線)、湘南新宿ライン(東海道線⇔高崎線)、東海道・山陽新幹線)、伊豆箱根鉄道大雄山線
箱根湯本 箱根登山線相互(小田原方面、小田急線直通の特急ロマンスカー⇔強羅方面)
強羅 箱根登山ケーブルカー(早雲山方面)
標高は、箱根湯本駅 96m、塔ノ沢駅 153m、出山信号場 222m、大平台駅 338m、上大平台信号場 346m、仙人台信号場 398m、宮ノ下駅 436m、小涌谷駅 523m、彫刻の森駅 539m、強羅駅 541mであり、箱根湯本駅と強羅駅の間で、445mもの高低差があります。
因みに、小田原駅は、標高 14mであり、小田原~箱根湯本間で緩い勾配があることが分かります。
箱根登山鉄道のアレグラ号は、散水や火山性硫黄ガスの影響による車体の腐食対策として、ステンレス車体となっています。
自分(しゃもじ)があーにゃこと水湊あおひ氏と再会出来るのは、8月7日から始まる舞台や、その後までお預けとなってしまいます。
7月15日に浅草花やしきで行われたれんてつのバーベキュー(BBQ)オフ会に行った時にれんてつの乗務員(特に軌道あさま氏(あっちゃまん))に填まっています。
自分(しゃもじ)は、この日に土曜休み(休日SE
、ホームグラウンド)だったので、入生田でのサンナナさよならイベントの後にトコトコきっぷを使って強羅まで行った時に、この3004号車に乗ることが出来たのであります。
このように、箱根湯本から強羅まで、アレグラ号の最新バージョンである3004号車に乗ることが出来て良かったです。