
こちらは、7月20日に、箱根登山鉄道の箱根湯本駅で撮影した、2000形(サン・モリッツ号)の2005F(氷河急行(グレッシャー・エクスプレス)塗装編成)で、108+109編成との車両交換により、4番線(臨時ホーム、旧小田原方面乗り場)に留置されていました。
箱根登山鉄道の2005Fは、1997(平成9)年6月に、3両編成の増強並びにモハ3形で最後まで残されていた114号車の置き換え用として、川崎重工業(Kawasaki)で製造された2000形の最終増備車であり、箱根登山鉄道で唯一3両丸ごと導入された編成でもあります。
モハ3形は、1935(昭和10)年に川崎重工業の前身である川崎車両で製造された、箱根登山電車初の純国産だった車両であるので、川崎重工業製の登山電車がモハ3形からの伝統となっています。
2000形(サン・モリッツ号)が3編成出揃った当時は、小田急電鉄の10000形ロマンスカー(HiSE車)に準じた塗装(現在は2001Fでリバイバルされた)となっていたけど、1000形ベルニナ号もこうなっていました。
登山電車開業90周年並びにスイス🇨🇭のレーティッシュ鉄道との姉妹鉄道提携30周年を迎えた2009(平成21)年3月には、2005Fがスイス🇨🇭の氷河急行(グレッシャー・エクスプレス)と同じ塗装となり、現在も運転されています。
両端が赤と白のツートンカラーで、中間が赤色で、連結面にスイスの国旗🇨🇭が描かれていることで、氷河急行が再現されているので、この塗装は、3両固定編成である2005Fに似合っていると思います。
スイスの氷河急行(氷河特急、グレッシャー・エクスプレス)は、マッターホルン・ゴッタルド鉄道(MGB)とレーティッシュ鉄道(RhB)の2社により、ツェルマットとサンモリッツの間(山岳リゾート地同士)で運行されている列車であり、急行でありながら平均時速34Km/hと遅い為に、約8時間掛かっています。
スイス政府観光局や主な旅行会社では、氷河特急と呼ばれているけど、氷河急行が正式名称であります。
氷河急行の名の由来は、フルカ峠付近で車窓からローヌ氷河が見えたことであると言われています。
箱根登山電車も、箱根の山をゆっくりとしたスピードで登り下りしているので、氷河急行との共通点があります。
箱根登山鉄道の箱根湯本~強羅間は、日中1時間に4本程度の運転であるけど、そのうちの2本は小田原まで直通していました。
箱根湯本駅の4番線は、強羅寄りの構内踏切で結ばれているので、4番線が使われる時以外は、構内踏切を含めて常時閉鎖されています。
箱根登山鉄道の発車メロディー(小田原、箱根湯本、強羅駅)は、全て「箱根八里」が使われているけど、ホーム(方向)別にアレンジされています。
箱根八里は、小田原宿から箱根宿までと、箱根宿から三島宿までの四里ずつが合わされたものであり、1901(明治34)年に、♪箱根の山は天下の嶮(けん)と歌われている唱歌が作られていました。
箱根登山鉄道でも、天下の嶮と言われる箱根の山道を登り下りしているので、この曲が相応しいと思います。
風祭の鈴廣かまぼこの里にあるえれんなごっそCAFE107は、今日(8月13日)カフェ部分のみプレオープンしていました。
こちらは、8月30日(金)までの暫定営業の後、8月31日(土)から9月7日まで外構工事により休業し、9月8日(日)にはグランドオープンし、107号車の車内にも入れるようになります。
隣に映っている車両は、一昨年5月に導入された3000形アレグラ号で今のところ唯一の2両固定編成(3100番台)である3101Fで、3003号車とペアが組まれた3両編成(オールアレグラ編成)となっていました。
この3101Fが導入されてからは、3両編成でもオールアレグラ編成を組めるようになっています。
最初は氷河急行塗装の2005Fを撮影出来ないことが懸念されていたけど、すぐに入生田車庫まで回送されずに4番線に止まっていたお陰で撮影することが出来ました。
このように、箱根登山鉄道の氷河急行塗装の2005Fの編成全体を撮影することが出来て良かったです。