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箱根登山鉄道の1001F(レーティッシュ鉄道塗装のベルニナ号)

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続いては、7月20日に箱根登山鉄道の箱根湯本駅で撮影した、1000形ベルニナ号の1001Fによる強羅行きです。

箱根登山鉄道の1000形は、今から38年前の1981(昭和56)年に約45年ぶりの完全新造
車両として1001+1002号車が川崎重工業(Kawasaki)で製造され、同年3月17日にデビューしていました。

1981年に1001F(ベルニナ号)が導入されたのは、1979(昭和54)年のスイス🇨🇭のレーティッシュ鉄道との姉妹鉄道提携によるイメージアップの一環であり、1979年12月に同じ小田急系列の江ノ島鎌倉観光(現、江ノ島電鉄、江ノ電)に導入された1000形の影響もあると思われます。

このことは、江ノ電の新車に対抗して、箱根登山鉄道にも新車を入れようという考えでもありました。

従来の車両よりも大きな窓、初のカルダン駆動車、斬新なデザインが特徴であることから、1982(昭和57)年にブルーリボン賞が受賞されていたのであります。

前述の江ノ電1000形が1980(昭和55)年に、小田急電鉄の7000形ロマンスカーLSE車(昨年10月13日まで活躍していた)が1981年にそれぞれブルーリボン賞が受賞されていたので、3年連続で小田急グループの鉄道車両がブルーリボン賞に選ばれていたことで話題になっていました。

1000形ベルニナ号の初期の塗装は、従来の車両と同様の小田急初代3000形ロマンスカーSE車に準じたオレンジとグレー系で、同時期にデビューしていた7000形ロマンスカーLSE車も意識されていました。

ベルニナ号の愛称名は、レーティッシュ鉄道のベルニナ線やそこを走るベルニナ急行が由来であるので、姉妹鉄道提携の縁で命名されていたことが分かります。

1984(昭和59)年10月には、ベルニナ号が好評であることから1003+1004号車(ベルニナⅡ)が導入され、モハ3形の113号車と115号車が置き換えられていました。

ベルニナ線は、スイス🇨🇭のサンモリッツとイタリア🇮🇹のティラーノを結ぶ路線であり、氷河急行と同様に自然の美しい区間を通ることになります。

1989(平成元)年3月18日に2000形サン・モリッツ号がデビューした時にベルニナ号の塗装が小田急10000形ロマンスカーHiSE車(2012(平成24)年3月16日まで活躍していた)に準じた塗装となり、後に現在のレーティッシュ鉄道の塗装(小田原~箱根湯本間で使われている小田急1000形と同じ塗装)となっています。

2004(平成16)年には、1000形ベルニナ号が冷房改造され、電源装置の確保により、1993(平成5)年製の2000形サン・モリッツ号の中間車(モハ2201号車と2202号車)が転用され、3両編成化されていました。

このことに関連して、連結面の非常用貫通扉の新設、座席の転換クロスシート→固定式クロスシートへの変更などの改造も行われていたのであります。

中間車を抜かれた2000形の2001Fと2003Fは、2両編成に戻され、2014(平成26)年11月1日に3000形アレグラ号の3001号車と3002号車が導入されるまでの間、2両編成の列車にしか使われない状態となっていました。

箱根登山鉄道創立120周年を迎えた2008(平成20)年3月15日には、1003F(ベルニナⅡ)がデビュー当時のベルニナ塗装に復元されていました。

こちらは、期間満了後にレーティッシュ鉄道塗装に戻されていたけど、2016(平成28)年2月には再びベルニナ塗装が復元されていたのであります。

1003Fは現在検査入場中であるけど、どうなるのか気になります。

今年3月に1001Fが検査出場した時に、シングルアームパンタ化され、行先表示がゴシック体表示のフルカラーLEDとなっていました。

1001Fの行先表示は、方向幕→明朝体表示の3色LED→ゴシック体表示のフルカラーLEDと変化したのであります。

レーティッシュ鉄道のベルニナ線は、アルプスの自然景観を壊すことなく切り開いた鉄道技術と沿線の美しい景観により、2008年にアルブラ線(トゥージス~サンモリッツ間)と共に世界遺産に登録されていました。

スイスのレーティッシュ鉄道には、箱根登山電車のラッピングが施された機関車や客車があるので、スイスでも箱根登山電車がアピールされています。

昨年8月にスーツ氏がスイスに行った時には、それが動画で話題になっていました。

箱根登山鉄道は、ベルニナ号と同様に自然景観を壊さずに切り開いて作られた路線であるので、この見返りにより、1979年にレーティッシュ鉄道との姉妹鉄道提携が行われ、1981年に導入された箱根登山鉄道の1000形に、ベルニナ号の愛称名が与えられていたのであります。

箱根登山鉄道の1000形ベルニナ号や2000形サン・モリッツ号では、1001Fだけがレーティッシュ鉄道の塗装で残されているけど、ベルニナ号に似合っていると思います。

今年7月19日にサンナナとして親しまれていた103+107号車が引退してからは、関東並びに神奈川県で定期運用されている吊り掛けモーター車が、江ノ電1000形の初期の4編成(1001,
1002,1101,1201F)だけとなっているので、吊り掛けモーター音を楽しみたいなら江ノ電に行こうということになっています。

関東の吊り掛けモーター車は、上毛電気鉄道(群馬県)のデハ100型の101号車(1928(昭和3)年11月10日の開業の時から使われているブドウ色の電車)もあるけど、こちらはイベント専用車(動態保存車)である為に、江ノ電とは違って乗れる機会が少ないです。

1928年11月は、ディズニーのメインキャラクターである、ミッキーマウスとミニーマウスがスクリーンデビューした時(こちらは11月18日)であるので、上毛電気鉄道のデハ101号車がミッキーマウスと同い年の車両であります。

サンナナ編成の103+107号車の吊り掛けモーターは、1919(大正8)年6月1日の登山電車開業の時から使われていたので、100年間活躍してきたことになりました。

107号車は、風祭の鈴廣かまぼこの里のえれんなごっそCAFE107で展示されているけど、吊り掛けモーターは鳴らないものの、台車も展示されています。

強羅駅にあるモハ1形101号車の模型は、東京都目黒区駒場(京王井の頭線の駒場東大前駅付近)にある日本工業大学駒場高等学校から寄贈されていたので、103号車が埼玉県南埼玉郡宮代町(東武動物公園駅付近)にある日本工業大学の宮代キャンパスで保存されるのは、このことの縁もあると思っています。

一方の102号車の模型は、箱根湯本駅構内にある箱根カフェにあります。

目黒区駒場には、日本工業大学駒場高等学校のほか、筑波大学附属駒場高等学校、東京都立駒場高等学校、駒場東邦高等学校、駒場学園高等学校と、似たような名前の高校があるので、受験の時等には注意が必要であります。

箱根登山鉄道の親会社は、小田急箱根ホールディングス(小田急電鉄の子会社)であり、箱根登山鉄道、箱根登山バス、箱根ロープウェイ、箱根観光船、箱根登山観光バスなどを受け持っています。

箱根登山鉄道、箱根ロープウェイ、箱根観光船で共通ロゴの駅名標が使われているのは、小田急箱根ホールディングスの証であり、ホームページも同様のデザインとなっています。

2004年10月1日からこれまでの箱根登山鉄道が小田急箱根登山ホールディングス(総括会社)となり、箱根登山鉄道がその傘下の別会社となってからは、小田急電鉄の孫会社となっています。

小田急箱根高速バスは、小田急箱根ホールディングスの傘下となっていたこともあったけど、現在は小田急バスと同様の小田急電鉄の子会社(小田急電鉄に準じたロゴマーク)に戻されています。

ベルニナ号の1001Fを撮影したことにより、7月20日に箱根登山鉄道に行った時に全形式を撮影したことになりました。

小田急箱根高速バスには、親会社の小田急電鉄の70000形ロマンスカーのGSE車と同じ塗装の車両が2台(経堂(本社)営業所(世田谷ナンバー)と御殿場営業所(富士山ナンバー)の1台ずつ、どちらも三菱ふそう(FUSO)エアロエース)があるけど、箱根へと向かうことや、ロマンスカーと同じ2+2配列のロマンスシートでもあることにより、道路を走るロマンスカーと呼んでいます。

小田急箱根高速バスは、1969(昭和44)年6月6日に小田急電鉄直営の高速バス部門(小田急バスとは別)として開業したものであり、今年で50周年を迎えていました。

小田急電鉄から分社化されて小田急箱根高速バスとなったのは、2001(平成13)年4月1日のことでありました。

車両のほうは、小田急電鉄直営の時代から三菱ふそう(FUSO)車が使われているけど、新宿駅西口からのハイアットリージェンシー東京(小田急グループのホテル)の送迎バスも三菱ふそう車(エアロスター)となっています。

小田急1000形の1058,1059,1060,1061Fは、小田原~箱根湯本間に使われる車両として、レーティッシュ鉄道のラッピングが施された赤い小田急車であり、箱根湯本→本厚木間の列車(平日は19時12分、土休日は20時16分発)にも使われています。

今回の箱根登山鉄道の旅では、全形式を撮影したことになりました。

このように、箱根登山鉄道の1000形ベルニナ号の1001Fを撮影することが出来て良かったです。

おまけの画像は、小田原駅で撮影した、1060F(レーティッシュ鉄道のラッピング)による箱根湯本行きです。


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