8月18日は、自由が丘から渋谷まで、横浜高速鉄道Y500系のY517F(YOKOHAMA DeNA BAYSTARS TRAIN 2019(横浜DeNAベイスターズのラッピング電車))による、各停渋谷行きに乗りました。
Y517Fは、大雪の最中だった2014(平成26)年2月15日の深夜未明(0時30分頃)に東急東横線の元住吉駅構内での衝突事故により、5155Fと共に廃車となったY516Fの代替として、東急5050系の5156F(2005(平成17)年製)が譲り受けられた編成であり、Y500系に編入された上で、昨年3月に営業運転入りしていました。
当時は、元住吉駅に停車中だったY516F(渋谷発各停元町・中華街行き)が、後続の5155Fに追突されていたので、5155F側のブレーキパッドに付着物があったことにより、雪の影響と重なって非常ブレーキの利きが弱まっていたと言われていました。
これによって、ブレーキパッドの付着物の除去が定期的に行われるなどの再発防止策が打ち出されるようになったのであります。
5155Fは、ゾロ目の5555号車も連結されていたことに加え、直通運転開始前に東京メトロに貸し出されていた編成でもありました。
Y516Fは、修理の為に製造元である総合車両製作所横浜事業所(旧、東急車輛製造)まで陸送されたけど、修復されずに廃車されたのが惜しまれます。
東急の車両が副都心線との直通運転開始前に東京メトロ、東武鉄道、西武鉄道に貸し出されていた時は、渋谷駅で線路が繋がっていなかった為に、大岡山駅から目黒線、東京メトロ南北線経由で市ヶ谷駅へと向かい、ここから有楽町線経由で送り込まれていました。
2016(平成28)年には、5155Fの代替編成である5177F(8両編成)が導入されていたけど、スノープラウが取り付けられているほか、田園都市線の新5000系の6ドア車置き換え用の新4ドア車と同じ座席や内装となっているのが特徴であります。
田園都市線の6ドア車は、一昨年4月まで活躍していたけど、1編成につき最大3両連結され、ラッシュ時の混雑緩和に貢献していました。
6ドア車が廃止された理由は、導入が進められているホームドアに対応出来ないことだけでなく、座席定員が少ないこと、大井町線の溝の口延長や、朝ラッシュ時の急行の一部の準急への格下げにより混雑率が以前よりも下がっていることも挙げられています。
5156Fの横浜高速鉄道への譲渡により、Y500系に編入されてY517Fとなった当時は、5050系と同じ内装となっていたけど、現在は他のY500系と同じになっています。
Y517Fの特徴は、Y500系で唯一フルカラーLE
Dの行先表示であることや、側面表示が種別と行先が一体(5050系タイプ)となっていることであります。
東急東横線の渋谷行きの電車は、4番線(東横線のホーム)に到着することになっているので、地下鉄副都心線方面に向かう場合には、反対側のホーム(5,6番線)に移ることを避ける為に、代官山駅または中目黒駅で、後続の副都心線直通電車に乗り換えることが推薦されています。
5050系4000番台は、10両編成の列車に使われているけど、そのうちの4105Fは、5155FとY516Fの代わりに中間車2両抜きの8両編成で運転されていたことがありました。
5050系4000番台が8両編成でも使えることは、東京メトロ10000系の10101~10105Fと同様の関係であります。
東京メトロの7000系や10000系が渋谷地上駅の末期に乗り入れていたことがあるけど、10000系は当然のことながら8両編成に組み換えられた編成が貸し出されていました。
横浜DeNAベイスターズ⚾のラッピング電車(YOKOHAMA DeNA BAYSTARS TRAIN)は、昨年Y511FとY512Fが使われ、そのうちのY511Fは、同年9月7日から16日までの間、ベイスターズトレイン ビクトリー号として車内にもラッピングが施されていました。
9月7日~9日には、渋谷から日本大通りまで、Y511Fによるビクトリーツアー列車が運転されていたことでも話題になったのであります。
今年は、3月24日からY517FがYOKOHAMA DeNA BAYSTARS TRAIN 2019として運転されているけど、球団創設70周年を迎えることにより、ヘッドマークと側面に70thの文字が入っています。
横浜DeNAベイスターズは、1949(昭和24)年11月に、マルハ→マルハニチロの前身である大洋漁業(まるは→マルハブランド)の系列である「まるは球団」として創設され、翌年の1950(昭和25)年には、大洋ホエールズとして、プロ野球チーム(セ・リーグ)入りしていました。
1950年から1952(昭和27)年まで、山口県下関市にあった下関市営球場(現在の下関球場の前身)が本拠地となっていたので、70周年記念ロゴマークに、Since 1949 SHIMONOSEKI(下関)の表示が入っています。
山口県下関市は、横浜DeNAベイスターズの発祥の地でもあり、2002(平成14)年まで親会社であった大洋漁業(現、マルハニチロ)が林兼商店として創業した場所でもあるので、横浜DeNAベイスターズがマルハニチロとの縁によって出来た球団であることが分かります。
ホエールズは、鯨(クジラ🐳)に因んだ球団名であり、当時商業捕鯨が盛んだったことを物語っています。
1953(昭和28)年には、松竹ロビンスとの対等合併により、大洋松竹ロビンス→洋松ロビンスとなり、本拠地が下関から大阪球場(かつて大阪難波にあった球場)に移されていました。
1955(昭和30)年には、松竹の撤退により、大洋ホエールズに戻され、本拠地が川崎球場(現、川崎富士見球技場(富士通スタジアム川崎))に移ったことで、現在のような神奈川県の野球チームとなっています。
本拠地が現在の横浜スタジアムに移り、横浜大洋ホエールズとなったのは、1978(昭和53)年のことであり、川崎球場が1991(平成3)年までロッテオリオンズ(現、千葉ロッテマリーンズ)の本拠地として使われていました。
1993(平成5)年4月1日には、当時の親会社だった大洋漁業がマルハに変更されたと共に、横浜ベイスターズとなり、横浜のプロ野球球団がアピールされるようになっていました。
前年の1992(平成4)年には、ロッテ球団の本拠地が川崎球場から千葉市の幕張新都心(千葉市美浜区)にある千葉マリンスタジアム(ZOZOマリンスタジアム)に移転されたことにより、ロッテオリオンズ改め千葉ロッテマリーンズとなっていたので、2年連続でプロ野球チームの革命があったのであります。
2002年には、親会社がマルハからTBSとなり、2012(平成24)年にDeNA(ディー・エヌ・エー)の系列の横浜DeNAベイスターズとなって現在に至っています。
当時は、球団名だけでなく、ユニホーム、球団旗、ペットマーク、マスコットキャラクターも一新され、本拠地である横浜スタジアムも改修されていました。
横浜DeNAベイスターズが優勝→日本一となったのは、1960(昭和35)年と1998(平成10)年であり、1998年は、マシンガン打線によって38年ぶりの優勝へと導かれていました。
ベイスターズの由来は、湾岸(Bay)に星(スター、Star)を合わせたものであり、湾岸のスター(英雄)がイメージされています。
北海道日本ハムファイターズは、1947(昭和22)年と1949(昭和24)年から1953(昭和28)年まで、東急フライヤーズという東急系列の球団となっていたけど、このことは、プロ野球や東急グループの歴史に詳しい人でないと分からない状態であります。
横浜DeNAベイスターズの70周年イベントでは、下関やマルハ系列からのDNAとして、マルハニチロがオフィシャルスポンサーとなっています。
マルハニチロは、マルハ(旧大洋漁業)とニチロ(旧日魯漁業、あけぼのブランド)がルーツであり、2014(平成26)年4月1日の合併により1つになっているけど、マルハブランドとあけぼのブランドは継承されています。
マルハニチロのスローガンは、「海といのちの未来をつくる」となっているので、こちらも水産業として創業されていたマルハとニチロのDNAが生かされています。
自由が丘駅の東横線ホームは、2面4線であり、急行、特急、通勤特急の待ち合わせが行われているので、今回このことを狙って撮影しました。
東横線の菊名発着の各停は、2013(平成25)年3月15日に、副都心線直通列車と入れ替わりに廃止された地下鉄日比谷線と東急東横線の直通列車の名残があります。
当時東急1000系が使われていた日比谷線直通列車も、武蔵小杉駅からの出入庫となっていました。
この日は、新宿のタワレコで行われたFullfull Pocket(フルフルポイント)の「自分革命/キラメキサマー」のリリースイベントに行き、自由が丘で友人に会った後、友人と一緒にサンクスネイチャーバス(天ぷら油の廃油(バイオディーゼル燃料)で走る無料コミュニティバス)の八雲ルートに乗ったことで幸せを感じていました。
サンクスネイチャーバスは、トヨタ自動車(TOYOTA)のコースター(一昨年モデルチェンジされた新型)が使われ、平日の午前中に自由が丘駅~産業能率大学自由が丘キャンパス前間の無料シャトルバスが、水曜日を除いた午後に八雲ルートと駒沢公園ルートの循環バスが運転されています。
2015(平成27)年10月14日には、友人と一緒に自由が丘駅から産業能率大学自由が丘キャンパス前までサンクスネイチャーバスに乗ったけど、当時は三菱ふそう(FUSO)のローザが使われていました。
自由が丘駅前~産業能率大学自由が丘キャンパス前間は、産業能率大学の学生及び関係者が優先となるけど、誰でも乗ることが出来ます。
今回Y517Fを撮影した目的は、横浜DeNAベイスターズのラッピング電車であることだけでなく、唯一の5050系からの編入車であるからであります。
このように、横浜DeNAベイスターズのラッピング電車であるY517Fを撮影することや自由が丘から渋谷までそれに乗ることが出来て良かったです。
画像は、自由が丘駅と渋谷駅で撮影したもので、渋谷からの折り返しは、始発の急行元町・中華街行きとなっていました。
東横線の渋谷駅に直結している渋谷ヒカリエには、横浜DeNAベイスターズの親会社であるDeNA(ディー・エヌ・エー)の本社があります。