
3月14日(土)のダイヤ改正では、東日本旅客鉄道(JR東日本)の常磐線で最後まで不通区間となっていた富岡~浪江間が復旧し、品川、上野~(常磐線経由)~仙台間の特急ひたち号がE657系(グリーン車付きの10両編成、1日3往復)で復活することになります。
これは、2011(平成23)年3月11日に発生した東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所での原発事故により大きな打撃を受けていた、福島県浜通り地方(相双地域)の富岡町、大熊町、双葉町の帰宅困難地域の一部で避難指示が解除されることによるものであり、その地域に含まれている富岡~浪江間(夜ノ森、大野、双葉の各駅)が9年ぶりに再開されることになります。
品川、上野~仙台間のひたち号は、3,13,19,14,26,30号の3往復であり3号だけは上野始発となっています。
いわき~仙台間の特急停車駅は、広野、富岡、大野、双葉、浪江、原ノ町、相馬、仙台であり、19号と30号は、亘理、岩沼の両駅にも停車することになります。
品川、上野~仙台間(常磐線経由)の時刻
下り(いわき、仙台方面)
ひたち3号 上野 8時ちょうど発→柏 8時27分発→土浦 8時50分発→水戸 9時18分着、9時19分発→勝田 9時24分着、9時25分発→常陸多賀 9時37分発→日立 9時41分発→磯原 9時57分発→泉 10時12分発→湯本 10時17分発→いわき 10時23分着、10時25分発→広野 10時43分発→富岡 10時57分発→大野 11時05分発→双葉 11時10分発→浪江 11時15分発→原ノ町 11時32分着、11時33分発→相馬 11時48分発→仙台 12時31分着
ひたち13号 品川 12時45分発→東京 12時53分発→上野 13時ちょうど発→水戸 14時06分着、14時07分発→勝田 14時11分着、14時12分発→大甕(おおみか) 14時22分発→常陸多賀 14時26分発→日立 14時30分発→高萩 14時40分発→勿来(なこそ) 14時54分発→泉 15時02分発→湯本 15時07分発→いわき 15時13分着、15時15分発→広野 15時33分発→富岡 15時47分発→大野 15時55分発→双葉 16時ちょうど発→浪江 16時04分発→原ノ町 16時20分着、16時21分発→相馬 16時36分発→仙台 17時26分着
ひたち19号 品川 15時45分発→東京 15時53分発→上野 16時ちょうど発→水戸 17時05分着、17時06分発→勝田 17時11分着、17時12分発→大甕 17時21分発→常陸多賀 17時25分発→日立 17時30分発→磯原 17時45分発→泉 18時ちょうど発→湯本 18時05分発→いわき 18時11分着、18時14分発→広野 18時35分発→富岡 18時49分発→大野 18時57分発→双葉 19時02分発→浪江 19時07分発→原ノ町 19時23分着、19時24分発→相馬 19時40分発→亘理 20時ちょうど発→岩沼 20時10分発→仙台 20時28分着
上り(上野、品川方面)
ひたち14号 仙台 10時13分発→相馬 10時51分発→原ノ町 11時06分着、11時07分発→浪江 11時25分発→双葉 11時30分発→大野 11時36分発→富岡 11時44分発→広野 11時58分発→いわき 12時16分着、12時18分発→湯本 12時24分発→泉 12時29分発→勿来(なこそ) 12時38分発→高萩 12時51分発→日立 13時02分発→常陸多賀 13時06分発→大甕(おおみか) 13時10分発→勝田 13時20分着、13時21分発→水戸 13時26分着、13時27分発→上野 14時35分着→東京 14時42分着→品川 14時51分着
ひたち26号 仙台 16時11分発→相馬 16時52分発→原ノ町 17時08分着、17時09分発→浪江 17時25分発→双葉 17時29分発→大野 17時34分発→富岡 17時43分発→広野 17時57分発→いわき 18時15分着、18時17分発→湯本 18時23分発→泉 18時28分発→勿来 18時37分発→高萩 18時50分発→日立 19時ちょうど発→常陸多賀 19時05分発→大甕 19時09分発→東海 19時14分発→勝田 19時20分着、19時21分発→水戸 19時26分着、19時27分発→上野 20時36分着→東京 20時43分着→品川 20時52分着
ひたち30号 仙台 18時02分発→岩沼 18時18分発→亘理 18時26分発→相馬 18時49分発→原ノ町 19時05分着、19時06分発→浪江 19時24分発→双葉 19時28分発→大野 19時33分発→富岡 19時42分発→広野 19時56分発→いわき 20時14分着、20時16分発→湯本 20時22分発→泉 20時27分発→勿来 20時35分発→高萩 20時49分発→日立 21時ちょうど発→常陸多賀 21時04分発→大甕 22時08分発→東海 21時14分発→勝田 21時20分着、21時21分発→水戸 21時26分着、21時27分発→土浦 21時56分発→上野 22時37分着→東京 22時43分着→品川 22時53分着
ひたち3号は、ひたち号で唯一柏駅に停車(柏から仙台まで乗り換えなしで行ける列車)であり、かつて柏駅の代わりに松戸駅に停車していました。
ひたち号の全区間での所要時間は、約4時間30分であり、東北新幹線のはやぶさ号(東京~仙台間約1時間30分)よりものんびり行くことが出来ます。
ひたち号、ときわ号は全車指定席💺🈯(5号車はグリーン車💺🍀)であり、東京~仙台間の普通車の特急料金💺🎫は事前料金で2900円となります。
震災前は、上野~仙台間で651系によるスーパーひたち号が運転されていたけど、いわき~仙台間で4両編成が基本となっていました。
広野(富岡)~原ノ町間の普通列車は、11往復(E531系の5両編成による運転)であり、原ノ町駅で相馬、仙台方面の列車に(から)接続しています。
こちらは震災前に415系1500番台が主に使われていたけど、2016(平成28)年3月26日の改正で、JR東日本の所有編成が全廃されていました。
原ノ町~仙台間は、701系とE721系が使われることになり、浪江~原ノ町間の折り返し運用に使われている719系が常磐線から撤退することになります。
原ノ町駅のある福島県南相馬市は、2006(平成18)年1月1日に、原町市、相馬郡小高町、鹿島町の合併によって出来た市であり、原町区、小高区、鹿島区に分かれています。
南相馬市原町区では、毎年7月の第4土曜日、日曜日、最終月曜日には、相馬野馬追🐎が行われることで有名であり、昨年は、7月27~29日に行われていました。
浪江駅のある双葉郡浪江町は、なみえ焼きそばで有名であり、太い麺が使われ、豚肉🐖とモヤシが入っているのが特徴であります。
なみえ焼きそばを炒める時に使われる油は、ラード(豚脂)であるので、豚🐖へのこだわりがあることが分かります。
夜ノ森駅は、桜🌸やツツジで有名な駅であり、震災前には、山手線🚃♻️の駒込駅と同様にツツジが咲き誇る駅として有名でありました。
そのツツジのほうは、放射能により伐採されていたけど、再生される予定となっています。
夜ノ森駅付近では、3月10日に避難指示が解除されるので、大野、双葉の両駅付近と共に本当の春がやって来ることになります。
富岡~浪江間の試運転は、昨年12月18日から行われているけど、その前日の12月17日には、露払いとしてEF81型電気機関車の重連(80号機と133号機)が入線していました。
どちらも元北斗星の機関車であり、流れ星🌠を運んでいたことに加え、夜ノ森駅の新たな夜明けのような出来事でもありました。
E657系の記念すべき仙台初入線は、今年1月6日のことであり、カツK7編成が記念すべき第一号であります。
カツK7編成は、1月11日からは、乗務員訓練により、東北本線の仙台~白石間にも入っています。
一昨日(1月18日)品川駅で撮影したE657系は、カツK3編成によるひたち29号で、品川駅を20時45分、東京駅を20時53分、上野駅を21時ちょうどに発車し、途中、土浦、水戸、勝田、大甕(おおみか)、常陸多賀、日立、磯原、勿来(なこそ)、泉、湯本の各駅に停車してからいわき駅へと向かう列車であり、下りのひたち号並びにいわき行き特急の最終でもあります。
K3編成は、2011年11月に近畿車輛で製造された編成であり、こちらも仙台に乗り入れる予定となっています。
仙台延長により、運用が2つ増えるので、E657系の5年ぶりの増備車であるK18編成とK19編成が導入されていました。
昨年12月15日に品川駅で撮影したときわ67号は、品川駅を15時15分、東京駅を15時23分、上野駅を15時30分に発車し、途中、柏、土浦、石岡、友部、水戸の各駅に停車してから勝田へと向かうことになっています。
K1編成は、窓ガラスの編成表示で唯一K-1とハイフンが入っているのが特徴であります。
3月14日のダイヤ改正では、Jヴィレッジ駅の常設化、佐貫駅の龍ケ崎市駅への変更のほか、ときわ号で唯一のいわき発着である、ときわ83,64号の高萩発着への変更も行われ、E653系のいわき乗り入れの名残であったいわき発着のときわ号が廃止されます。
全線再開と共にSuicaの首都圏エリアが浪江駅まで、仙台エリアが小高駅まで拡大されるけど、桃内駅及び2つのエリアに跨がって使うことが出来ないので注意が必要であります。
水戸の梅まつりに伴う偕楽園臨時駅🚉の営業は、2月15日から3月29日までの土休日に行われ、9時10分から15時30分までの営業時間の間に特急を含めた下り列車が臨時停車することになります。
そのうちのひたち3,13号🚃は、3月14日から仙台行きとなる列車であります。
現在カツK6編成🚃には、3月中旬までの間、「知らないなんてもったいない!いばらき」冬季観光キャンペーンのラッピングが施されています。
このキャンペーンは、1月1日から3月31日(火)まで行われており、2月22日に行われる予定の勝田車両センターまつり(事前応募制で申し込みは既に締め切られている)もその一環であります。
E653系のK70編成(国鉄特急塗装)🚃は、フレッシュひたち号の時代にはいわき~仙台間とは縁が無かったけど、こちらも団臨によりいわき~仙台間にも乗り入れることも考えられています。
1月12日と18日には、E653系のK70編成が成田山初詣常磐号として富岡~成田間で運転されていました。
3月7,8日に大宮~勝田間E653系のK70編成で運転される予定の臨時快速水戸梅まつり号では、往路のみ偕楽園臨時駅に停車することになります。
1月26日(日)には、ひたちなか市で第68回勝田全国マラソン大会🏃が行われる予定であり、それに伴う臨時のときわ41,43号が品川→勝田間で、ときわ48,50号が勝田→上野間で運転されるけど、柏駅と水戸駅の間がノンストップという珍しい列車となります。
K3編成は、仙台発着のひたち号が3往復となることや、ひたち3号がそのうちの1本であることに因んだ数字であります。
このように、仙台まで乗り入れる予定の常磐線特急E657系を話題にすることや、K1編成を撮影することが出来て良かったです。