
東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線で活躍していた03系(3ドア18mの8両編成)の最後の1編成であった、03-136F(3ドアの後期型LED車)🚇が、2月28日をもって運用離脱され、一昨日(3月4日)に竹ノ塚分室(た)から北館林荷扱所(渡瀬北留置線、群馬県館林市)まで廃車回送されていたので、ヘッドマークの取り付けやさよなら運転のない静かな結末となってしまいました。
このように、コロナ騒動とは関係なく、さよなら運転が行われずに静かな結末となった理由は、一昨年(2018(平成30)年)11月の千代田線の6000系🚇のラストランの時にファンたちが車両やホームに殺到するなどのトラブルが多発していたからであり、丸ノ内線の02系🚇も静かな結末を迎える可能性があります。
2月19日には、最後の幕車だった03-102F🚇が北館林まで廃車回送されていたので、13000系が42編成出揃ったことを思うと、03-136Fの運用離脱もそろそろかと思っていました。
これにより、日比谷線のメトロ車が4ドア20m車の7両編成である13000系🚇に統一され、2013(平成25)年3月15日に副都心線直通列車と入れ替わりに廃止された東京急行電鉄→東急電鉄東横線と日比谷線の直通列車の面影が残る車両が全廃されたことになりました。
2月11日は、中目黒駅で03-136Fによる中目黒止まりの列車と、折り返しの東武動物公園行き(土休日28S運用)🚇🚃を撮影したけど、これが自分(しゃもじ)にとって最後の03系の撮影となってしまいました。
この時に東武鉄道70000系の71711Fとの並びも撮影することも出来ました。
03系のオール3ドア車の一部(先頭車を含めた状態の良い車両)🚇🚃は、熊本電気鉄道(熊本電鉄、熊本県)、北陸鉄道浅野川線(石川県)、長野電鉄長野線(長野県)にそれぞれ譲渡されたことが分かったけど、長野電鉄🚃の場合は、3000系として3500系列(元日比谷線3000系)の置き換え用として使われることになります。
そのうちの北陸鉄道浅野川線と、長野電鉄長野線は、東京から北陸新幹線🚅で乗り換えなしですぐに行くことが出来ます。
熊本電鉄では、03系改め03形が、銀座線で活躍していた01系改め01形と共に活躍しているけど、03形も導入された理由は、軌間が日比谷線と同じであることに加え、01形による東京メトロと熊本電鉄の友情の縁もあると思います。
自分(しゃもじ)が03系に最後に乗ったのは、昨年11月19日に人形町→秋葉原間で03-102F🚇に乗った時でありました。
03-102Fの運用離脱により、東京メトロの車両の幕車は、丸ノ内線の方南町支線(中野坂上~方南町間)専用車である02系の80番台だけとなっています。
日比谷線で03系がデビューしたのは、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)の時代であった1988(昭和63)年7月1日のことであり、03-102Fは、デビュー当時から在籍していた編成でありました。
非冷房車だった3000系から03系への置き換えが完了した1994(平成6)年7月には、日比谷線で3000系のさよなら運転が盛大に行われ、当時存在していたANA(全日本空輸)✈️のボーイング747-400型機による、マリンジャンボ✈️🐳を思わせるようなデザインのマッコウクジラ🐳のラッピングが施されていたので、あの頃が懐かしいと思っています。
1988年から1994年に掛けて42本336両導入導入された03系のうち、109F~128Fの20本は、1,2,7,8号車が5ドア車だった編成であり、一昨年10月の03-112Fを最後に全廃されていたけど、20本全てが中間の3ドア車を含めて解体されていました。
03系で初めて編成単位で廃車となったのは、2017(平成29)年2月の03-114Fのことであり、5ドア車から先に廃車が進められていました。
13000系が本格的にデビューしたのは、2017年3月25日のことであったけど、03-114Fは13000系のデビュー前のフライングでの廃車となったのであります。
03系の行先表示は、101~115Fが幕式、116~142FがLED式だったけど、初期型のオール3ドア車であった101~108Fは、チョッパ制御からVVVF制御に更新された後も方向幕車のままとなっていました。
一方の東武鉄道の20000系列🚇🚃のほうも、70000系(70090型を含む)への置き換えが大詰めを迎えたことにより、日比谷線直通列車からの撤退(卒業)へのカウントダウンを迎えています。
20050系(5ドア車)付きでは、21853Fが運用離脱され、北館林まで回送されたので、東武20000系の残存編成は、20000系の21807F、20050系(5ドア車)の21854,21855,21856Fの4編成となっています。
21807Fは、オール3ドアのチョッパ車で最後の1本であり、日比谷線を走る最後の方向幕車及びチョッパ車として注目されています。
日比谷線の5ドア車は、メトロ車から廃止され、東武車(20050系)が最後まで残る結果となったのであります。
5ドア車の栃木ローカル区間への転用の時には、ドアの一部が埋められ、その部分が客席化されたことで3ドア車と同等の扱いが可能となっています。
このことは、同じ栃木県を走るJR東日本の日光線(宇都宮~日光間)の205系改観光型電車であるいろは🚃🍁で、中間の2枚のドアが埋められて客席化されたことに似ています。
東武20000系が日比谷線直通列車でデビューしたのは、1988年3月25日と03系よりも先でありました。
同じ1988年には、12月26日に東急電鉄1000系が、日比谷線直通列車でデビューしていました。
日比谷線直通を追われた1000系は、東急多摩川線と池上線に転用されたほか、一畑電車(島根県)、伊賀鉄道(三重県)、上田電鉄(長野県)、福島交通飯坂線(福島県)にそれぞれ譲渡されていました。
福島交通飯坂線は、飯坂電車、いい電と呼ばれているけど、1987(昭和62)年のJR東日本の発足同時に存在していたE電とは無関係であります。
E電は、国電に替わる愛称名だったけど、浸透せずに廃れてしまいました。
飯坂電車のいい電のほうは、いい電車という意味も込められており、いいな、いい電。飯坂電車。というキャッチフレーズがあります。
6月6日(土)には、日比谷線に虎ノ門ヒルズ駅が開業し、70090型によるTHライナー🚃💺🌅🌃が久喜→恵比寿間と霞ケ関→久喜間でデビューすると共に、東武の本線系統で大規模なダイヤ改正が行われます。
虎ノ門ヒルズ駅は、その名の通り虎ノ門ヒルズエリアに出来る駅であり、当初からホームドアが設けられることになります。
その前の5月24日(日)には、東京BRT(バス高速輸送システム)🚌が運行開始され、初期のプレ運行の段階(東京オリンピック2020の開催期間まで)として、虎ノ門ヒルズ~新橋~勝どきBRT~晴海BRTターミナル間で運行される予定となっています。
使用車両は、単車車両(トヨタ自動車(TOYOTA)の燃料電池バスであるSORA🚌と、いすゞ自動車(ISUZU)のエルガ)、純国産連接バス(いすゞ自動車(ISUZU)のエルガデュオ)の2種類であり、京成バス🚌と、その子会社である東京BRT株式会社🚌による運行となります。
京成バス🚌の東雲(しののめ)車庫(江東区東雲)は、奥戸営業所管理の車庫であり、東京BRTも同居することになります。
江東区は足立ナンバーの地域となっているけど、今年5月には、ご当地ナンバーである江東ナンバーとなります。
同時に東京都内で葛飾ナンバー(葛飾区)、板橋ナンバー(板橋区)、千葉県で、松戸ナンバー(松戸市)、市川ナンバー(市川市)、船橋ナンバー(船橋市)が導入されます。
都営バスの場合は、江東区にある深川自動車営業所と有明地区に新設予定の有明自動車営業所が江東ナンバーとなるけど、江東自動車営業所に関しては、墨田区にある為に足立ナンバーのままとなります。
葛飾ナンバーは、葛飾区にある都営バスの青戸支所も該当します。
東京BRTの虎ノ門ヒルズターミナルに行くには、5月24日から6月5日までの間は、銀座線の虎ノ門駅から行くことになります。
日比谷線のホームドアの取り付けは、東武20000系列が日比谷線直通運用から撤退次第順次導入されることになるけど、その準備工事が進められています。
THライナーの時刻と料金も発表され、料金に関しては新越谷、せんげん台の両駅発着が580円(小児 300円)、春日部、東武動物公園、久喜の各駅発着が、680円(小児 350円)となります。
THライナーの本数は平日、土休日共に朝の久喜発恵比寿行き🚃💺🌅が2本、夕夜間の霞ケ関発久喜行き🚃💺🌇🌃が5本であり、久喜発は平日が6時12分発と8時13分発着、土休日が8時13分発と9時23分発、霞ケ関発は平日が、18時02分~22時02分の毎時2分、土休日が、16時02分~20時02分の毎時2分であります。
THライナーの途中停車駅は、東武動物公園、春日部、せんげん台、新越谷、上野、秋葉原、銀座、霞ケ関、虎ノ門ヒルズ、神谷町、六本木、広尾の各駅であり、朝の久喜発恵比寿行き🚃💺🌅は、東武線の久喜、東武動物公園、春日部、せんげん台、新越谷の各駅が乗車専用、日比谷線の上野、秋葉原、茅場町、銀座の各駅が降車専用、霞ケ関→恵比寿間が座席指定券なしでも乗れるフリー乗降区間、夕夜間の霞ケ関発久喜行き🚃💺🌇🌃は、日比谷線の霞ケ関、銀座、茅場町、秋葉原、上野の各駅が乗車専用、東武線の新越谷、せんげん台、春日部、東武動物公園、久喜の各駅が降車専用となります。
03系がひっそりと引退してしまったのは残念だけど、熊本、金沢、長野に行っても頑張ってもらいたいと思っています。
03系よありがとう、今までお疲れ様でした。
おまけの画像は、昨年11月19日に秋葉原駅で撮影した、03-102F、同年11月13日に北千住駅で撮影した03-136F、南千住駅で撮影した、東武70000系と共にこれからの日比谷線を支えていくことになる13000系の13125Fです。