
こちらは、昨年11月9日に西武鉄道の横瀬車両基地(埼玉県秩父郡横瀬町)で行われた、西武車両基地まつりin横瀬で展示されていた保存車両のうちの各種電気機関車です。
E31形やE851形は西武鉄道オリジナルの電気機関車、E43,E52,E61,E71号機は、元国鉄の海外製の電気機関車であり、E43号機に関しては、国鉄→JR青梅線の前身である青梅電気鉄道の時代から活躍していました。
西武の旧型電気機関車は、ローズカラー🌹となっていたけど、E71号機に関しては、2001(平成13)年に国鉄時代の塗装であるぶどう色に復元され、ED10 2号機のプレートとなっています。
E851形電気機関車は、ボーイング747型の飛行機(ジャンボジェット機)✈️と同様に、ジャンボと呼ばれていた大型の電気機関車で、西武秩父線が開業した1969(昭和44)年に4両が三菱重工業で製造され、1996(平成8)年3月までセメント輸送で活躍していました。
現在セメントの輸送は全てトラック🚛によって行われています。
同年5月25,26日のさよなら運転の時には、JR東日本の高崎運転所(現、高崎車両センター高崎支所)所属の12系客車(SLぐんま みなかみ号🚂でお馴染みの青い客車)の6両が借り入れられ、最初で最後の客車牽引列車(E853号機とE854号機によるプッシュプル牽引)が所沢~横瀬間で運転されていました。
E851形によるセメント輸送列車は、三菱鉱業セメント(のちの三菱マテリアル)の横瀬工場の構内にあった東横瀬駅貨物駅から出ていました。
E851形電気機関車が三菱重工業(電装品は三菱電機(MITSUBISHI ELECTRIC))で製造された理由は、三菱鉱業セメント→三菱マテリアルが三菱グループであることの縁もあります。
三菱鉱業セメントから三菱マテリアルとなったのは、1990(平成2)年12月のことであり、三菱金属との合併も行われていました。
今年4月1日には、三菱伸銅が三菱マテリアルに吸収合併されたことで、現在の形となっています。
武甲山⛰️では、石灰岩の採掘が行われており、それがセメントの原料となることから、武甲山麓である横瀬にセメント工場🏭が設けられています。
こちらでは、廃材や排ガスがリサイクル♻️されているので、環境に優しい工場でもあります。
E31形電気機関車は、1986(昭和61)年から1987(昭和62)年に掛けて4両が西武所沢車両工場で製造された事業用の電気機関車(E851形を小型化させた車両)であり、2010(平成22)年3月まで、保線用工事列車や新造車両の牽引で活躍していました。
2010年3月28日には、横瀬車両基地でE31形電気機関車のさよならイベントが行われ、横瀬~西武秩父間でのさよなら走行も披露されていたのであります。
4両のうち、E32,33,34号機の3両は、大井川鐵道(静岡県)に譲渡され、残されたE31号機が横瀬車両基地で保存されるようになったのであります。
E31号機には、片方に2010年3月のさよならヘッドマークが取り付けられたままとなっているので、時が止まったような感じがしました。
西武の甲種回送では、2009(平成21)年度の導入分まで、新秋津駅からE31系による牽引で行われていたけど、30000系の甲種で撮影したことがありました。
甲種輸送の西武線や連絡線での牽引では、N101系の263F(黄色いオールM編成)🚃💛が使われています。
大井川鐵道のE31形電気機関車は、SL🚂の補機及び客車の牽引に使われているけど、デビューが2017(平成29)年10月15日と、7年遅れていました。
E31形の台車は、1983(昭和58)年まで国鉄飯田線(現在はJR東海の路線)で活躍していた80系から転用されたDT20Aが使われていました。
E851形とE31形の前面は、EF65形の初期型やEF81形などの国鉄型電気機関車に似ているので、これらの車両がベースとなっていることが分かります。
小田急電鉄にも、貨物列車や新造車両の牽引用として使われていた電気機関車があったけど、こちらは全て廃車解体されてしまったので、現在は見ることが出来ないです。
小田急線の車両の搬入に伴う甲種輸送では、JR貨物のEF65形電気機関車の牽引により、JR東海御殿場線の松田駅から連絡線経由で新松田駅に送り込まれているけど、この時にEF65形電気機関車の運転資格を持つ運転士さんによって運転されています。
西武鉄道でE31形電気機関車が引退した理由は、車両の老朽化や維持費の関係はもちろんのこと、電気機関車の運転資格を持つ運転士さんが減少していたからでもあります。
9000系の9108Fは、1998(平成10)年から1999(平成11)年に掛けて西武所沢車両工場で製造された最終増備車であり、そのうちの6両は、西武所沢車両工場で最後に製造された編成でもありました。
西武所沢車両工場が閉鎖され、武蔵丘車両検修場が開設されたのは、2000(平成12)年6月16日のことであり、今年で20周年を迎えることになります。
当初は、101系のモーターが流用されていたけど、2004(平成16)年から2008(平成20)年に掛けてVVVF化されていました。
9108F🚃⚾🦁は、L-trainのまま4両化された状態で武蔵丘車両基地での入れ替えが行われていたので、今後ワンマン改造されてN101系が置き換えられることが予想されています。
西武9000系は、8編成あったうちの9101,9106,9107Fが編成単位で廃車となっていたけど、9101Fは、KPPトレイン仕様のピンク色の電車🚃💖となっていました。
現在活躍している9000系は、9102,9103,9104,9105F(いずれも池袋線系統所属の10両固定編成)であり、9103Fは、レッドラッキートレイン(京急風塗装)🚃♥️となっているけど、現在は9103F以外の編成も撮影しておく必要がある状態となっています。
9000系の運転状況も、西武線アプリ📱で調べることが出来るけど、9103F以外の黄色い編成に関しては、実車で取り外されたエコマーク(VVVF化された当時に取り付けられていた表示)が付いたアイコンとなっています。
4月13日からは、秩父鉄道でコロナ騒動による計画運休が行われていることにより、西武線と秩父鉄道の直通運転が休止され、三峰口発着が西武秩父発着、長瀞発着が御花畑発着に変更されています。
一昨年11月17日の横瀬での酒場イベント🍺では、解体待ちの9101Fの中間車が休憩車両として使われただけで、保存車両の展示が行われていなかったです。
9108Fの解体待ち車両による休憩用車両で、提灯🏮が付いていました。
昨年は西武秩父線開業50周年記念により、車両展示と酒場イベント🍺が楽しめる一石二鳥のイベントとなっていたのであります。
昨日と今日は自分(しゃもじ)が土日休みだけど、全国に拡大された緊急事態宣言により引きこもり促進のひき肉(ミンチ)状態となってしまいました。
ミンチは、ひき肉のことであるけど、みんなおうちにいようの略語としています。
昨日は土休日に多発している大雨号泣状態となってしまったけど、夕方までには止んだので、終日雨にならずに済んでいました。
明日の週明け(シウアケ)の月曜日には2週間連続で大雨号泣状態となる見込みであります。
明日以降は、緊急事態宣言から2週間を迎え、半分乗り切ることになるけど、効果がどうなるのか気になります。
ニュースなどのように、新型コロナウィルスという言葉を耳にタコが出来るほど聞かされているのでもううんざりであります。
本当にコロナ騒動が早く終息してくれることを願っています。
横瀬での保存車両の展示は、鉄道の日元年である1994(平成6)年から2017年まで毎年行われていたけど、昨年は2年ぶりに保存車両の公開が行われていたのであります。
これらの保存車両は、年に1度しか会えないので、織姫と彦星🌌みたいな状態となっています。
木曜日に書いた横瀬車両基地の101系と351系の記事はお陰さまで大好評であります。
このように、横瀬車両基地で、保存機関車と再会することや、それを話題にすることが出来て良かったです。
毎度、このブログをご覧いただき、誠にありがとうございました。
おまけの画像は、昨年3月3日に西武球場前駅で撮影した9108Fです。