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Channel: よしちゃん@しゃもじのパワフルフル寄り添い隊ステーションワールド♪
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京王8000系の8013F

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今月(2月)7日は、京王線の新宿駅で、8000系の8013Fによる快速橋本行きを撮影しました。

京王8000系は、1992(平成4)年から1999(平成11)年までの間に10連(4+6)と8連固定が製造されたもので、4+6の10両編成である8001~8014Fは、1992(平成4)年から1994(平成6)年までに導入され、登場当時は6+4で、6000系から受け継がれていた行楽シーズンでの分割・併合特急にも使われていました。

それ以外にも、4連または6連単独の各停、4+4の8連にも使われていたけど、2006(平成18)年9月の改定での分割・併合運用及びシーズンダイヤの廃止によって10両固定編成扱いとなり、後に中央快速線のE233系もどきの4+6編成と編成の入れ替えが行われ、先頭車の運転台がデジタルメーターから京王ATC対応のアナログメーターに変更され、中間車はデジタルメーターのまま編成に押し込められた形で残されていました。

4両側の吊革が緑色となっていたのは、1992(平成4)年から2000(平成12)年までのシーズンダイヤの時に、高尾山口行きの特急に使われていた時の名残であり、誤乗防止の為に高尾山の緑に因んだ緑色となったのであります。

2001(平成13)年からは、前の6両が高尾山口行き、後ろの4両が京王八王子行きに変更されていたし。

6000系が使われていた頃の分割・併合特急は、3+5の8両編成で、前の3両が京王八王子行き、後ろの5両が高尾山口行きとなっていました。

この3+5編成は、1972(昭和47)年に導入されていた初期の抵抗制御車(非回生車)が含まれていたので、回生ブレーキ付きの車両への取り替えが優先された為に、1998(平成10)年から1999(平成11)年に掛けて、9000系の導入を待たずに、8000系によって置き換えられていたのはその為でありました。

この8013Fが、8003Fや8014Fと共に車体更新によって、中間に押し込められた先頭車の中間車化改造(10両貫通編成化)が行われていました。

そのうちの8014Fは、中間に押し込められていた先頭車のうちの1両(クハ8814号車)を、2008(平成20)年8月28日に高尾線の高尾~高尾山口間で発生した土砂崩れによる脱線事故で廃車となった8028Fの新宿寄りの先頭車(2代目クハ8728号車)に転用された為に、その穴埋めとして、2009(平成21)年にサハ8564号車が新製されたのであります。

8028Fは、1996(平成8)年に、最後まで残されていた5000系の置き換え用として導入された編成であるけど、新宿寄りのクハ8728号車だけが1994(平成6)年製となっているのはその為であるし。

8014Fが、貫通編成化されるまでの間は、中間車と先頭車(クハ8764号車)が顔を合わせた変則編成で、サハ8564号車の貫通扉が塞がれていました。

現在は、クハ8764号車がサハ8514号車に変更されたことで解消されているけど、サハ8564号車側の構造が異なることでレア編成であることには変わりはないです。

8000系の中間車改造車は、運転台部分を切り落とし、9000系に準じた構造の客席部分を接合させたものとなっているので、見分けることが出来ます。

緑系の座席も、車体更新車の証でもあるし。

京王8000系は、1992(平成4)年5月に、6000系以来20年ぶりのモデルチェンジ車としてデビューし、当初は斬新なデザインや京王初のVVVFインバータ車として話題になり、グッドデザイン賞受賞のきっかけとなっていました。

デビュー当初は、初期の6編成(8001~8006F)が、新宿~京王八王子間の特急を中心に使われ、10両化にも貢献していたし。

後に、8007~8010Fの導入により、新宿~高尾山口間の急行(現在は特急または準特急へと進化している)にも導入され、こちらも10両化されていました。

行先表示は方向幕となっていたけど、全てフルカラーLEDに変更されたので、京王電鉄で方向幕のまま残る編成は、7000系の一部だけとなっています。

京王の準特急は、2001(平成13)年3月27日に、日中の新宿~高尾山口間の急行の格上げにより登場した種別であり、当初は、特急の停車駅に、分倍河原(JR南武線への乗換駅)と北野駅を加えたものとなっていました。

前述の分割・併合特急は、高幡不動駅で行われていたのはその為であるし。

2012(平成24)年8月19日の調布エリアの地下化に伴い、特急が廃止されていたけど、翌年の2月22日の改定で、特急が分倍河原と北野駅の停車化により復活し、準特急は、平日の早朝の上り1本と土休日の終日に運転され、新宿~北野間は、これまでの準特急と同じ停車駅、高尾線では各駅に停車に変更されていました。

京王8000系の8両固定編成の8030Fのインバータ装置がPMSM方式のIGBTインバータに交換されていたけど、試験的な改造だと思われます。

京王線がATC化されたのは、2010(平成22)年3月26日の相模原線のことで、当時は京王ATC装置の取り付けの対象から外されていた6000系が相模原線への乗り入れが出来なくなっていました。

その前に運用離脱されていた6017F(京王6000系で最後まで残った8両固定編成)で、高尾のヘッドマークが取り付けられた上で使われるはずだったけど、車両運用の都合により中止され、そのまま廃車となってしまったのが惜しまれます。

翌年の2001(平成23)年10月2日には京王線系統の全線がATC化されていたし。

このようなことは、今年1月31日に、東武東上線の川越市~小川町間がATC化されたのに伴い、6+4の分割・併合対応編成だった30000系と、10030系の一部の中間運転台が撤去されていたことに似たような現象となっていました。

このように、京王8000系の更新車を撮影することや、明大前から京王線新宿までそれに乗ることが出来て良かったと思っています。

座席の画像は、明大前→京王線新宿間で撮影したものです。

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