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一昨日(10月9日)は、武蔵境から是政まで、西武鉄道多摩川線の新101系ワンマン改造車の249F(伊豆箱根鉄道(いずっぱこ)塗装)による是政行きに乗りました。
こちらは、10月22日に西武多摩川線が、前身の多摩鉄道によって開業してから100周年を迎えることにより、11月5日に創業100周年を迎える子会社の伊豆箱根鉄道(いずっぱこ)とのコラボとして行われているイベントの一環であり、新101系の249Fに、伊豆箱根鉄道駿豆線(静岡県、三島~修善寺間)の1300系の1302F(元西武新101系の292+237+1237号車)と同じ塗装(白地に青帯の伊豆箱根鉄道の標準色)が施され、9月28日から営業運転入りしていたのであります。
こちらには、コラボヘッドマークが付いているし。
伊豆箱根鉄道駿豆線では、1300系の1301F(元西武新101系の284+235+1235号車)に、本家の西武新101系がデビューした1979(昭和54)年当時の黄色にベージュ色の窓枠塗装が施され、昨年12月10日からイエローパラダイストレインと運転されているので、今回はそのお返しとなっています。
このことで、京浜急行電鉄(京急)の新1000形の1057Fによるイエローハッピートレイン(西武風塗装)と、西武9000系の9103Fによるレッドラッキートレイン(京急風塗装)の関係を思い出しました。
京急イエローハッピートレインは、2014(平成26)年5月1日のデビュー当時は、ドアの部分が銀色で、西武電車に準じていたけど、今年になってからは、ドアの部分も黄色となってしまったし。
伊豆箱根鉄道の1300系には、10月4日から10月31日まで1302Fに、11月1日から12月31日まで1301F(イエローパラダイストレイン)にコラボヘッドマークが付く予定となっています。
現在西武多摩川線で使われている新101系は、241,245,247,249Fの4編成(通常時は3本運用1本予備)であり、9月29日から249F以外にも100周年記念ヘッドマークが取り付けられているので、ヘッドマーク運の悪い自分(しゃもじ)でも満足しています。
ヘッドマークの色は241Fがかつての赤電がイメージされた赤色、245Fが青色、今回白糸台車両基地で休んでいた247Fが黄色となっているし。
西武新101系(ワンマン改造車)が西武多摩川線にやって来たのは、2010(平成22)年3月の247Fのことであり、同年11月までの間に旧101系の217,219,221,223Fが置き換えられていました。
当時は、四季彩ラッピングが施されていたけど、247Fが春、249Fが夏、251Fは秋、253Fは冬がテーマとなっていました。
現在は、251Fと253Fが多摩湖線に回され、入れ替わりに241Fと245Fが入っているし。
これらの新101系は、241Fが、伊豆箱根鉄道の1300系の種車と同じ1979年の東急車輛製造(現、総合車両製作所横浜事業所)製で、他の3編成は249Fを含めて1980(昭和55)年の東急車輛製造製となっています。
西武多摩川線で活躍していた旧101系のうち、223Fの先頭車だったクハ1224号車は、ツートンカラーに復元された上で、横瀬車両基地で静態保存されているし。
西武多摩川線の路線
武蔵境~新小金井~多磨~白糸台~競艇場前~是政
武蔵境駅は、JR中央快速線への乗換駅であるけど、中央特快や青梅特快は停車しないので、三鷹または国分寺での乗換が必要となります。
白糸台駅からは、京王電鉄京王線の武蔵野台駅または多磨霊園駅
是政駅からは、是政橋を渡ってJR南武線の南多摩駅まで歩いて行くことも出来るし。
南多摩駅のほうは、快速の通過駅となります。
京王線の武蔵野台、多磨霊園駅は、各停と快速の停車駅で、急行、区間急行、特急、準特急は通過となるし。
西武多摩川線が開業したのは、多摩鉄道の時代の1917(大正6)年10月22日の境(現、武蔵境)~北多磨(現、白糸台)間のことであり、当時は多摩川の砂利を運ぶ為に作られた非電化の路線でありました。
1919(大正8)年6月1日には、常久(現、競艇場前)まで、1922(大正11)年6月20日には、是政まで延長されて現在の路線となっています。
境駅が現在の武蔵境駅に変わっていたのは、1919年7月1日のことでありました。
1927(昭和2)年8月30日には、多摩鉄道が、初代西武鉄道に吸収合併されて西武線の一部となり、それ以降路線名が多摩線(現在の小田急電鉄の路線とは別)→是政線→武蔵境線→多摩川線と変化していました。
西武線のうち、多摩川線が他の西武線と切り離された孤立路線となっているのは、多摩鉄道が買収されたことの名残であり、当初は、武蔵境から西武新宿線の上石神井駅まで延長される計画もありました。
是政からは東京競馬場への延長計画もあったけど、どちらも実現しなかったし。
多磨駅(旧、多磨墓地前駅)が開業したのは、1929(昭和4)年1月5日のことであり、都立多磨霊園(旧、多磨墓地)の最寄駅であることから多磨墓地前駅と呼ばれていました。
西武多摩川線が電化されたのは、1950(昭和25)年7月11日の武蔵境~北多磨間のことであり、同年11月1日には是政まで電化されていたし。
1954(昭和29)年5月21日には、常久駅が競艇場前駅に改称されていたけど、駅名の由来となった府中競艇場→多摩川競艇場(BOAT RACE多摩川)は、同年6月9日に開設されていました。
西武多摩川線で貨物輸送が廃止されたのは、1967(昭和42)年8月31日のことであり、常久→競艇場前駅がその拠点となっていました。
2001(平成13)年3月28日には、多磨墓地前駅が多磨駅に、北多磨駅が白糸台駅に改称されて現在に至っています。
1935(昭和10)年に多磨墓地から多磨霊園に改称された時に、多磨墓地前のまま残されていたのは、京王線に多磨霊園駅(旧、多磨→市公園墓地前駅)があることの絡みでありました。
1916(大正5)年10月31日に京王線(京王電気軌道)の調布~府中間の開業と共に開設されてから、1932(昭和7)年に市公園墓地前駅に改称されるまでの間、多磨駅と呼ばれていたので、多磨駅が西武多摩川線で復活していたし。
京王線の市公園墓地前駅が、現在の多磨霊園駅となったのは、1937(昭和12)年5月1日のことであり、同じ日には、四谷新宿駅が京王新宿駅に、京王車庫前駅が桜上水駅に、関戸駅が聖蹟桜ヶ丘駅に、百草駅が百草園駅に、高幡駅が高幡不動駅にそれぞれ改称されていました。
廃止された省線新宿駅前駅も、停車場前駅から改称されていたし。
北多磨駅が白糸台駅となったのは、南多磨だとJR南武線の南多摩駅と混同する恐れがある為であり、地名と同じ白糸台が相応しいからであります。
同じ東京都府中市白糸台にある京王線の武蔵野台駅は、武蔵野台地に因んだ駅名であり、1916年10月31日の開業から、1959(昭和34)年6月1日に武蔵野台駅となるまでの間は、車返駅と呼ばれていました。
車返とは、旧地名であり、周辺にある公団の車返団地にその名が残されています。
西武多摩川線では、全区間でPASMOやSuicaなどのICカードが使えるけど、前身のパスネット(プリペイドカード、SFレオカード)の時代には、使えないというデメリットがありました。
これまでのレオカード(SF機能を持たないプリペイドカード)の場合は、西武多摩川線の券売機で切符を買うことが出来ていたし。
レオカードは、西武ライオンズ(現、埼玉西武ライオンズ)のマスコットキャラクターであるレオに因んだ愛称であったけど、レオタードみたいな名前でありました。
埼玉西武ライオンズのレオは、故・手塚治虫氏原作のアニメである「ジャングル大帝」の主人公であるレオ(白いライオンのキャラクター)がイメージされているし。
西武多摩川線の武蔵境駅は、1面2線の高架駅であり、2006(平成18)年12月8日に高架化されていました。
高架化当初は、4番線側のみの1面1線の暫定的なものであったけど、2008(平成20)年7月19日には、JR線側の3番線も新設されて、3番線がメインで使われるようになっています。
高架化される前は、国鉄→JR中央快速線と改札が共通の2面3線の駅(当時は橋上駅舎だった)であり、西武多摩川線の乗り場である3番線が2番線(中央快速線下り、立川、八王子、高尾、青梅方面)の向い側となっていたので、中央快速線の下り列車から改札を通らずに隣のホームの西武多摩川線の電車への乗換が可能となっていました。
2004(平成16)年11月に、高架化工事により仮駅に移設された時に改札が分離され、中央線下り列車から西武多摩川線の電車へのた対面乗換が不可能となってしまったし。
JR中央快速線の武蔵境、東小金井、武蔵小金井の各駅が高架化されたのは、下り線が2007(平成19)年7月1日、上り線が2009(平成21)年12月6日のことでありました。
JRの武蔵境駅は、高架化前と同様に2面2線の相対式ホームで、上り(新宿、東京方面)が1番線、下りが2番線となっているし。
西武多摩川線の車両の所沢車両工場→武蔵丘車両検修場から(へ)の出入場は、武蔵境~新秋津間(八王子経由)での甲種輸送で行われているけど、高架化工事の時には中断され、前述の旧101系の4編成が封じ込められていました。
大掛かりな検査の時には主要機器が取り外され、その機器が武蔵丘車両検修場までトレーラーで輸送された上で検査されていたし。
このことは、東急世田谷線の車両の検査の時に、外された機器が長津田車両工場まで輸送されていることと同様でありました。
2008年7月19日に、再びJR線の線路と繋がったことにより甲種輸送が再開され、2010年の車両入れ替えのきっかけともなっていました。
今から10年前の2007年の西武多摩川線開業90周年の時には、ヘッドマーク付きの旧101系を追っ掛けていたけど、あれから10年経ったことで早いもんだなと思いました。
その翌年の2008年2月には、西武多摩川線用で、新101系のワンマン化改造に伴う予備車として多摩湖線で活躍していた225Fが全廃されていたし。
他の西武線の路線から西武多摩川線に行く場合は、西武国分寺線または多摩湖線の国分寺駅からJR中央快速線の快速列車(E233系による運転)に乗り換えて武蔵境まで行くことになるけど、西武池袋線のひばりヶ丘駅または西武新宿線の田無駅から、西武バスの境03,境04,境07系統のいずれかで武蔵境駅まで行くことも出来ます。
この日(10月9日)は、東急池上線で無料乗車イベントが行われていたことで話題になっていたけど、混雑していたことや、混乱を避けるために行かなかったです。
10月29日には、武蔵境駅の4番線で、ラッピング電車の展示会が行われる予定であります。
このように、西武多摩川線の伊豆箱根鉄道塗装の249Fに乗ることや撮影することが出来て良かったです。
画像は武蔵境駅で撮影したものです。