Quantcast
Channel: よしちゃん@しゃもじのパワフルフル寄り添い隊ステーションワールド♪
Viewing all articles
Browse latest Browse all 5472

開業25周年を迎えた山形新幹線つばさ号2 L54編成

$
0
0







続いては、昨年10月28日に、東京駅の新幹線ホームの20番線で撮影した、山形新幹線つばさ号のE3系1000番台のL54編成によるつばさ153号(山形行き)です。

E3系のL54編成は、2014(平成26)年に、秋田新幹線のE6系の導入により捻出されたE3系のR24編成とR25編成から転用された編成であり、1999(平成11)年12月4日の新庄延長の時に導入されたL51編成が置き換えられていました。

L54編成の種車は、11,12,13,16,17号車がR25編成、14,15号車がR24編成であり、どちらも2005(平成17)年製と、L53編成と同期であります。

一方のL55編成は、11,12,13,16,17号車がR26編成、14,15号車がR23編成から改造された車両であり、L54編成、L55編成共に総合車両製作所横浜事業所で転用改造されていました。

改造の対象から外された10両は、製造されてから約8年で廃車となっていたけど、外された電装品等は部品取り用として保管されたと思われます。

2002(平成14)年から2005年までの間に秋田新幹線こまち号で、E3系の後期型のR18~26編成が導入されていた理由は、秋田新幹線こまち号の増発用だけでなく、東北新幹線で活躍していた200系の16両固定編成だった初代H編成(東海道・山陽新幹線で活躍していた100系もどきの編成)の置き換えの目的もありました。

秋田新幹線の車両の東北新幹線内(東京~盛岡間)での間合い運用が増えているのはその為であり、E6系にも継承されています。

このことは、1998(平成10)年に導入されたR17編成以降の編成と、増結中間車がJR東日本の所有であることにより実現していたし。

1997(平成9)年3月22日の秋田新幹線の開業の時に導入されたE3系のR1~16編成のうちの5両は、秋田新幹線車両保有からのリース車でありました。

1992(平成4)年7月1日の山形新幹線の開業の時から2010(平成22)年4月18日まで活躍していた400系は、増結中間車を含めて山形ジェイアール直行特急保有からリースされていたので、間合い運用が東京~那須塩原間のなすの号(停泊間合い)に限られていました。

E3系つばさ号の間合い運用が現在でも東京~那須塩原間のなすの号の一部しかないのは、400系がリース車であったことの名残であります。

E3系1000番台は、0番台と同様の形状のヘッドライトであり、銀つば塗装時代は目立っていました。

現在のおしどり塗装に変更されてからは目立たなくなり、夜間では全然分からない状態となっています。

側面のLED表示が旧式(列車名と指定席または自由席の表示⇔行先が交互に表示されるタイプ)であることもE3系1000番台の証であります。

このタイプの表示は、E2系のJ69編成以前、E3系0番台、E4系Maxでも見られているけど、E1系元祖Maxや、200系リニューアル車もこうなっていました。

このような表示は、小田急ロマンスカーの60000形MSE車や30000形EXEαで、列車名と行先が交互に表示されていることに似ています。

山形の表示の上のオレンジ色の帯は、山形の紅花がイメージされているし。

側面の紅花とさくらんぼのイラストで、山形らしさを感じました。

山形県は、さくらんぼの生産が日本一なのでそのはずであり、さくらんぼ東根駅にもそれがアピールされています。

E3系1000番台には、2000番台とは異なり、コンセントが付いていないので注意が必要となるし。

つばさ153号は、東京駅の20番線(在来線ホーム側)を18時ちょうどに発車し、上野、大宮、宇都宮、郡山、福島、米沢、赤湯、かみのやま温泉に停車してから山形へと向かうことになります。

山形新幹線つばさ号は、約半数が新庄発着で、東京発新庄行きの場合、側面の行先表示が、東京→山形間で、「山形・新庄」、山形→新庄間で、「新庄」となります。

定期列車では、山形発新庄行きのつばさ171号(普通車全車自由席)、東京~新庄間のつばさ121,160号を除いて、東京~福島間でE2系の10両編成(東京~仙台間のやまびこ号)と連結されています。

車内販売は、山形~新庄間では行われていないし。

新庄駅の新幹線乗り場は、1番線であり、2番線(山形線の一般列車乗り場)ではつばさ号が到着することもあるので、並ぶシーンも見られています。

東線(奥の細道湯けむりライン)、陸羽西線(奥の細道最上川ライン)

山形新幹線(山形線)の福島~米沢間は、板谷峠越え区間として有名であり、かつてED78型やEF71型電気機関車が大活躍していました。

この区間にある駅は、笹木野、庭坂、赤岩、板谷、峠、大沢、関根の各駅で、そのうちの赤岩、板谷、峠、大沢の各駅は、1990(平成2)年8月までスイッチバック駅として有名でした。赤岩駅は同年3月に先行的に移転されていたし。

当初は赤い50系客車が使われていたけど、その1年後の1991(平成3)年には、標準軌への改軌工事を軌に719系電車に置き換えられていました。

福島~米沢間は、山形新幹線つばさ号ばかりで、普通列車は、福島~庭坂間の区間列車5往復と、福島~米沢間の板谷峠越え列車6往復のみ(うち、朝の上り1本は山形始発)と本数が非常に少なくなっており、4時間以上列車がない時間帯があります。

こちらは、田沢湖線(秋田新幹線)の赤渕~田沢湖間(仙岩峠越え区間)で、普通列車が4往復しかないことと同様であるし。

新庄延長の時に導入された701系5500番台は、板谷峠越えには対応していない為に米沢~山形~新庄間で限定運用されているのに対し、福島~米沢間は、福島~庭坂間の区間列車を含めて、専ら719系5000番台の2両編成が使われています。

福島~米沢間の普通列車の時刻、下り 福島発 7時14分、8時05分、12時51分、16時04分、19時06分、21時09分 全て米沢行き

上り 米沢発 7時18分(山形 6時30分発)、8時07分、13時08分、17時44分、18時42分、20時40分

この区間を走る普通列車は、2010年4月24日に乗ったことがあるけど、峠駅で峠の茶屋 力餅による峠の力餅の立ち売りが行われていたのでそれを買っていました。

峠の力餅は、山形新幹線つばさ号の車内販売でも買うことが出来るけど、のれん分けされた米沢支店で製造されたものなので個数や値段、味が異なっています。

この区間にある赤岩駅は、駅周辺に何もなく、携帯の電波が圏外となっている秘境駅として有名であったけど、昨年11月30日を最後に営業が休止されています。

豪雪地帯であり、降りてしまうと身動きが取れなくなってしまう危険性がある為に、2012(平成24)年からは冬季のみ営業休止となり、利用客が減少している為に、今年からは通年営業休止となってしまったのであります。

高畠駅に停車する定期のつばさ号は7往復であり、つばさ121,127,135,139,143,149,159,120,128,138,142,146,154,158号が該当しています。

そのうちの121,120,128,158号は新庄発着であるし。

高畠駅は、1991年3月15日までは、糠ノ目駅と呼ばれていました。

山形新幹線の開業後の1992年10月には、駅舎が東側に移転新築されたことにより、日帰り温泉施設である高畠町太陽館が新設されています。

こちらは山形新幹線から最も近い温泉浴場として重宝されているし。

1974(昭和49)年11月までは、糠ノ目(当時)から二井宿まで、山形交通高畠線が出ていたことがありました。

その廃線跡の一部は、まほろば緑道という遊歩道として整備され、その途中にある、旧、高畠駅跡には、駅舎や車両が保存されています。

同時期には、山形交通三山線(羽前高松~間沢間)も廃止されて鉄道事業から撤退していたけど、1970(昭和45)年9月までは大石田から尾花沢まで、山形交通尾花沢線も運転されていたのであります。

山交バスの尾花沢待合所は、尾花沢駅の跡となっているし。

大石田駅からはバスで銀山温泉に行くことも出来ます。

銀山温泉は、1983(昭和58)年4月から1984(昭和59)3月に掛けて放送されたNHKの朝の連続テレビ小節「おしん」の舞台として有名となっていました。

7月6日から7日に掛けて、東京駅で、東北、山形、上越、北陸の各新幹線で運ばれる朝採れ野菜(この日の朝に収穫される野菜)が販売される朝採れ新幹線マルシェイベントが13時から20時まで行われる予定であり、山形県からはさくらんぼが売り出されることになります。

福島県からはきゅうり等の野菜、栃木県からはなす等の野菜、新潟県からは枝豆、長野県からはブルーベリーが売り出される予定となっているし。

米沢駅では、米沢牛の産地らしく、牛肉が使われた駅弁が有名であり、新杵屋による牛肉どまん中がお薦めであります。

こちらは牛肉と牛そぼろが使われた牛丼風弁当であり、塩だれが使われたしおや、味噌だれが使われたみそもラインナップされているし。

米沢駅の駅弁は、新杵屋と松川弁当店で扱われており、後者の松川弁当店では、米沢牛が使われていることがアピールされています。

山形は冷やしラーメンが有名であり、栄屋本店で食べたことがあります。ここの冷やしラーメンは美味しかったので、暑い夏にぴったりであるし。

このように、開業25周年を迎えた山形新幹線のE3系1000番台も話題にすることが出来て良かったです。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 5472

Trending Articles