こちらは、6月27日に京王高尾線の終点である高尾山口駅で撮影した、京王電鉄7000系の8連の7706Fによる快速つつじヶ丘行きです。
京王7000系の8両固定編成は、1992(平成4)年2月には7706~7715F,7721~7725Fの15編成あったけど、現在は10両固定編成などへの組み替えにより、7706,7707,7708,7709Fの4編成と少なくなっています。
上記の7706~7709Fは、8両のうちの先頭車を含めた5両が、1984(昭和59)年製であり、1987(昭和62)年に6連、1992年に8連化されていました。
7000系は、6000系ベースのオールステンレス車であり、前面の窓が左右対称となっています。
1984年から1986(昭和61)年までに編成単位で導入された7701~7715Fはコルゲート外板で、1987年に導入された7721Fからはビードプレス外板に変更され、1993(平成5)年から1994(平成6年)に掛けて導入された4両付属編成(7801~7805F)と、1994年に導入された2両付属編成(7421~7425F)もこうなっています。
初期型の7000系は、1987年に6両、7711,7712Fは1990(平成2)年に、7706~7710Fは1992年に8両化されたけど、外板を揃える為に、コルゲート方式で増結されていました。
京王7000系の6+4編成は、6連がコルゲート、4連がビードプレスが当たり前となっていたけど、旧7702,7711,7715Fの一部から組成された7806Fと7807Fはコルゲートとなっているので、6+4編成の時にコルゲート同士の組み合わせが見られています。
京王線の各停の10連化は、特定都市鉄道整備促進特別措置法(特々法)の一環で行われ、1996(平成8)年に7721~7725Fに中間車2両(計10両)が増結されて10両固定編成となったことによって完了していました。
井の頭線のほうも、車両の大型化やそれに伴う渋谷駅や神泉駅の改良も行われ、1997(平成9)年に完了していたし。
京王でいち早く値下げされていたのは、これらの完成を受けたものであります。
特定都市鉄道整備促進特別措置法(特々法)は、東武鉄道伊勢崎線→東武スカイツリーラインの竹ノ塚~北越谷間の複々線化、押上~曳舟間の半蔵門線直通用線の新設、東上線の森林公園~小川町間の一部複線化及び改良、野田線(東武アーバンパークライン)の複線化
西武鉄道池袋線の桜台(新桜台)~石神井公園間の高架複々線化
小田急電鉄小田原線の代々木上原~和泉多摩川間の高架または地下複々線化
東急電鉄東横線・目黒線の田園調布~日吉間の複々線化、目黒線の地下鉄直通化、田園都市線・大井町線の二子玉川~溝の口間の複々線化、大井町線の改良も挙げられているけど、小田急線に関しては、来年3月の代々木上原~梅ヶ丘間の複々線化により完了することになります。
京王線で10両編成による各停が運転されているのは特々法のお陰であるし。
7000系のリニューアル化は、2001(平成13)年から2012(平成24)年に掛けて行われていたけど、2003(平成15)年からはVVVF化改造も加えられたので、界磁チョッパ制御のままリニューアルされた編成(7701,7703Fと初代7702F)も、後からVVVF化されていました。
2012年に最後に更新された7803Fは、同年8月19日に調布駅付近が地下化された後に入場されていたので、調布駅付近の地下線を走った唯一の界磁チョッパ制御車(京王車)として有名であったし。
小田急電鉄の8000形がリニューアル化された時も途中からVVVF化が付け加えられていたけど、初期に界磁チョッパ制御のまま更新された8251,8255Fに関しては、そのままとなっています。
7000系で7721~7725FがLED化され、他は方向幕のままなので、撮影する楽しみがあります。
側面表示は、7000系までの標準タイプの種別と行先が独立されたものとなっているし。
7000系の8連が競馬開催日の府中競馬正門前→新線新宿間の臨時急行に使われる時には、緑色の新線新宿の表示を見ることが出来ます。
7000系の10両編成が準特急に入った時には黄色い表示を見ることが出来るし。
やはり方向幕はいつ見ても良いものです。
このように、高尾山口駅で、京王7000系の7706Fによる快速つつじが丘行きを撮影することが出来て良かったです。
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京王7000系の7706Fによる快速つつじヶ丘行き
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