
こちらは、6月6日に東武スカイツリーライン(伊勢崎線)の曳舟駅で撮影した、東武鉄道100系スペーシアの101Fによる、特急きぬ(スペーシアきぬ)137号の鬼怒川温泉行きです。
きぬ137号は、100系スペーシア(個室付きの6両編成)による運転で、浅草駅を17時59分、とうきょうスカイツリー駅を18時02分、曳舟駅を18時05分に発車し、途中、北千住、春日部、杉戸高野台、栃木、新鹿沼、下今市、東武ワールドスクウェアの各駅に停車してから鬼怒川温泉駅へと向かう列車であり、この日は下りの日光線系統の特急の曳舟駅停車第一号でもありました。
この列車は、6月5日まで運転されていたきぬ139号の停車駅に曳舟、東武ワールドスクウェアの各駅を加えたものであり、浅草駅ととうきょうスカイツリー駅の発車時刻が1分繰り上げとなっています。
6月6日から曳舟駅にも停車するようになった特急は、下りの浅草17時09分発以降の21本(うち、伊勢崎線系統は12本(土休日は13本)、日光線系統は8本、アーバンパークライン(野田線系統)は1本(平日のみ運転))と、上りの浅草9時44分着までの12本(土休日は浅草 9時52分着までの13本、うち、伊勢崎線系統は6本、日光線系統は6本(土休日は7本))であり、半蔵門線直通列車及び亀戸線から(へ)の乗り換えにも便利になっています。
東武100系スペーシア🚃💺は、1990(平成2)年6月1日に1720系(デラックスロマンスカー(DRC))に代わる特急列車としてデビューした車両であり、今年6月1日にデビュー30周年を迎えていました。
101Fは、粋塗装で、1990年3月にアルナ工機(現、アルナ車両)で製造されたトップナンバー編成であり、デビュー当時から活躍している編成のうちの1本であり、1990年のアルナ工機製ということで、東京さくらトラム(都電荒川線)の8500形8501号車(バンドリ(BanG Dream!)号に使われていた量産先行車)と同世代であり、どちらも兵庫県尼崎市にあったアルナ工機の本社工場(尼崎工場)で製造されていました。
100系スペーシアは、1990年に4編成(101~104F)が、1991(平成3)年に5編成(105~109F)がそれぞれ導入されていたけど、そのうちの102,107,109Fが東急車輛製造(総合車両製作所横浜事業所の前身)製で、他は全てアルナ工機製であります。
東武鉄道初のアルミ製車両は、100系スペーシアであるので、アルミのナニワが由来であったアルナ工機によって製造されたアルミ車でもあります。
アルナ工機の銘板は、1991年までアルミ車に限り青色となっていたけど、アルナ工機製の100系スペーシアも、青色の銘板となっています。
東武の通勤型車両では、2004(平成16)年に落成した50000系からアルミ車体が採用され、東武アーバンパークライン(野田線)の60000系、日比谷線直通用の70000系にも受け継がれています。
2006(平成18)年3月18日に新宿~東武日光、鬼怒川温泉間の直通運転開始の時に4往復のうちの2往復に100系スペーシアが使われることになったことにより、100系スペーシアの106,107,108F(いずれも1991年製)にJR線の乗り入れ設備が取り付けられた上で新宿駅にも顔を出すようになっています。
2011(平成23)年から2012(平成24)年に掛けて、東京スカイツリーがイメージされた3種類の塗装(水色の粋塗装💙、紫色の雅塗装💜、従来の塗装が踏襲されたサニーコーラル塗装)に変更され、内装も座席モケット交換によりリニューアルされていました。
100系スペーシアは、リニューアル化後、101,108,109Fが水色の粋編成、102,105,107Fが江戸紫色の雅編成、103,106Fが金色の日光詣編成(金スペ、サニーコーラルオレンジから変更)、104Fがオリジナルのイメージに近いサニーコーラルオレンジ編成となり、そのうちの106,107,108Fの3編成(JR線直通対応編成)は、普段新宿~鬼怒川温泉間のスペーシアきぬがわ号に使われています。
自分(しゃもじ)が100系スペーシアに初めて乗ったのは、1999(平成11)年7月4日の北千住→鬼怒川温泉間のことでありました。
当時は春日部駅に停車しなかったことに加え、特急料金がJR並みに高かったので、自分(しゃもじ)にとって憧れの列車でありました。
東武特急スペーシアが、春日部駅にも停車するようになったのは、1999年3月16日のことであり、2001(平成13)年3月28日には、全列車が停車するようになっています。
101Fは、2017(平成29)年5月16日に浅草から春日部までスカイツリーライナー5号で乗った編成なので、当時のことを思い出しました。
スカイツリーライナーは、6月6日の改正で、夕夜間の下り列車が廃止され、朝の上り2本(春日部→浅草間)が残されているけど、そのうちの4号(春日部 6時07分発)には、100系スペーシアが使われています。
下りのスカイツリーライナーが廃止されたことにより、せんげん台駅に停車する特急が、平日のみ運転されるアーバンパークライナー1号 浅草 18時49分発の大宮・柏行き(500系リバティによる運転で春日部駅で分割)だけとなってしまいました。
スカイツリーライナー5号は、東武日光まで延長されて、けごん45号となり、浅草駅を19時49分、とうきょうスカイツリー駅を19時52分、曳舟駅を19時55分に発車した後、途中、北千住、春日部、杉戸高野台、栃木、新鹿沼、下今市の各駅に停車してから東武日光駅へと向かうことになります。
浅草 20時ちょうど発のリバティりょうもう43号・リバティけごん47号は、浅草 19時59分発のリバティりょうもう45号(全区間3両編成)に変更され、太田駅まで延長されていたので、東武動物公園駅での分割が廃止されていました。
東武日光行きのリバティけごん47号は、けごん45号が後継ぎとなっているので、スカイツリーライナー5号とリバティけごん47号の統合列車と呼んでいます。
土休日には、浅草 18時49分発のリバティりょうもう39号の館林行き(全区間6両編成)が運転されているので、アーバンパークライナー1号の運休枠が使われていることが分かります。
100系スペーシアは、1~5号車が普通座席であり、座席は頭部までフィットする豪華なタイプであり、JRのグリーン車並みの広いシートピッチ(1100mm)と、スペーシアの名に恥じない広い空間となっています。
デビュー当初は、ヘッドレストにスピーカーが内臓されたオーディオサービスがあったけど、2001(平成13)年には廃止されてスピーカーが撤去されています。
100系スペーシアのトイレ、洗面所🚻は1,4,6号車にあり、1710系や1720系(デラックスロマンスカー)と同様に和式トイレと洋式トイレ🚽(Westan Style Toilet)が1ヶ所ずつあります。
1957(昭和32)年に導入された1710系の時代から洋式トイレ🚽があるのは、外国人観光客対策であり、洋式トイレのドアの部分には、Lavatory Westan Styleなどの英語の表示となっています。
客室のトイレ使用表示灯では、洋式トイレ🚽の部分で、WASHROOM ENGAGEDと表示されます。
4人用個室(JR線ではグリーン個室扱いとなる)は6号車(浅草、新宿寄り)に6室あり、大理石製のテーブル、カーペット式の内装により、ホテルの客室がイメージされています。
個室の料金は、1室当たり平日は3150円、土休日は3770円であり、JR線直通スペーシア(JRではグリーン個室扱い)の場合は、JR線内では3150円、JR線と東武線に跨がる場合は6300円掛かります。
リニューアルされてからは、普通座席が青色、個室が茶色となっています。
3号車にはビュッフェや自動販売機があり、サービスカウンター型式によりお土産品や焼きおにぎりなどの加熱品メニュー等を買うことが出来ます。
ビュッフェの隣には、サービスコーナーがあり、デラックスロマンスカー時代から、外国人対策により英語の話せる女性アテンダント(飛行機と同様にスチュワーデスと呼ばれていた)が乗務していたけど、2003(平成15)年3月19日に乗務が廃止された為に空きスペースとなっています。
足回り品はGTO方式のVVVFインバータ方式であり、最高速度が120Km/hと、1720系DRCの110Km/hよりも速くなっています。
100系スペーシアは、東武で初めてVVVFインバータ装置を実用化させた車両であり、日本の有料特急用車両として初採用でもありました。
1991年に100系スペーシアがブルーリボン賞を受賞した時は、東武初の受賞として話題になっていました。
一昨年は500系リバティがローレル賞を受賞していたので、それに続く出来事となったのであります。
東武日光駅前には、1968(昭和43)年2月の廃止まで日光軌道線(路面電車)で活躍していた100形の109号車が展示されるようになっています。
こちらは、日光軌道線の廃止後に3010号車として、岡山電気軌道(岡山県)で活躍していたけど、2013(平成25)年に栃木県日光市に里帰りし、チロリン村で保存されていました。
東向島にある東武博物館には、連接車だった200形の203号車が展示されています。
自分(しゃもじ)は、一昨年の10月14日に東武博物館で行われたステーション♪(東京ステーション♪の前身)のオフ会で、その車内において、ステーション♪に在籍していた、あーにゃこと水湊あおひ氏😸を撮影していたので、当時のことを思い出しました。
再来年の2022年には、宇都宮ライトレールが開業する予定なので、栃木県に路面電車が帰ってくることになります。
今日(6月10日)は、路面電車の日なので、このことも話題にしました。
100系スペーシアのデザインは、30年経っても古さを感じないです。
このように、曳舟駅でデビュー30周年を迎えた東武100系スペーシアを撮影し、話題にすることが出来て良かったです。